多重介護の問題とイスラム圏の大家族

先日NHKで多重介護の問題をとりあげていました。私はあいにく見逃してしまったのですが、知人がフェイスブックに感想を書いていたので、知りました。

自宅で介護できる理由

介護と聞いて思い出すのは、あるパキスタンの知人の言葉です。
「日本は年老いた両親を施設に入れたりするんだろう? パキスタンは自分の家で最後まで家族のめんどう見るんだ」と誇らしげに言っていた言葉を。

家で介護できず、施設に入れる。しかたがないことえす。自宅でしたくても、できない事情の人はたくさんいます。原因の一つは、「大家族」ではないことがあるでしょう。

パキスタンは大家族が主流です。老人をケアできる家族メンバーがたくさんいる。だから施設に入れなくても良いのです。
(あるパキスタンの家族。三世代が一つの家に暮らす)

ジョイントファミリー

パキスタンでは、結婚してもたいちえ両親と暮らし、結婚した兄弟同士が同じ家に暮らすことも多いです。これを「ジョイントファミリー」といいます。

このジョイントファミリー、うっとうしいことも多いそうですが、メリットが少なくありません。子どもが生まれたら、家族の誰かに面倒をみてもらえる。

保育園にあずけたり、仕事を辞めて育児に専念しなければ、といった必要もない。嫁同士で、育児の悩みを相談しあったりできる。

たぶん、育児や介護など、今の日本の家族をめぐる問題は、大家族であれば、かなり解消できるかもしれない。

プラス、「家族がいちばん大事」という価値観があれば。

しかし今はどちらかというと、家族より社会や仕事が中心。もちろん良い面もある。日本がこれほど経済成長することができたことだし。

イスラムで家族に重きをおくのは、早くに結婚してたくさん子どもを産むことで、信者拡大につながるからです。

だからイスラムの国の多くは、今でも家族が大事だ。パキスタンだけでなく、チュニジアもモロッコも。

日本では住宅事情の問題もあって大家族で暮らすというのは難しい。だからよけい、憧れてしまうんですよね、大家族。

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 イスラム圏では家庭が娯楽。NHKBS「知られざるイスラム大国・イラン」を見て思う。

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