サウジアラビア*観光&女性一人旅の注意事項など。
サウジアラビアはどんな国?どんな人たち?どんな暮らしをして、何を食べているんですか?旅行する時の注意は?
そんな疑問にお答えします。
どんな暮らし?

ファーストフード店のカウンターは男女で分かれている。
サウジアラビアは男女隔離が徹底しています。
家庭には男女別々の玄関があります。応接間も男用・女用に分かれ、男性用の玄関は男性用の応接間に、女性用の玄関は女性の応接間に通じています。
つまり玄関から応接間まで、いっさい異性と顔を合わせなくてすむ造りです。
夫婦が家庭を訪問すると、夫は男性用の応接間で主人とくつろぎ、妻は女性の応接間で家の奥さんとおしゃべりします。
男女の応接間があるくらいですから、家は日本よりかなり広いです。一般家庭でも。
中流家庭でもメイドさんがいます。メイドさんの給料は月5万円ほど。
ライフスタイルは夜型です。しばしば起きる時間が昼に近くなります。中東アラブの方々は概して夜型ですが、サウジアラビアの方は特にです。
食べ物は?
カブサ
サウジアラビアの定番料理といえば「カブサ」。ほぼ毎日カブサを食べる家庭もあります。
(→:「カブサ<サウジアラビアの国民食>の作り方:サウジの地方の家庭にて」)
サウジ風野菜のグリル
野菜をオーブンで焼いたもの。全て日本にある材料で作れます。
主食はパンです。私がステイしていた家では毎日手作りしていました。
朝ごはん①ムサビーブ
サウジアラビアの朝ごはん「ムサビーブ」。
材料は全粒粉と粉ミルク、膨らし粉、塩です。多めの水でゆるゆるな状態にして焼きます。
お菓子:クナーファ
アラブ世界でポピュラーなお菓子。もちろんサウジでも作ります。
飲み物は?
コーヒーが一般的です。カルダモンを入れるのが普通で、砂糖は入れずに飲みます。紅茶も飲みますが、これには砂糖をたっぷり入れます。お酒は、イスラムの国なので基本的に飲めません。
服装や民族衣装は?
・女性=外ではアバヤという黒いコートを着て、ニカブを着けるのが一般的です。家でくつろぐ時はロングドレス姿.
・男性=「トーブ(ソーブ)」というくるぶしまでの長さのワンピースを着用。
頭には千鳥格子のスカーフをかぶることが多く、この名前は「シュマッグ」です。
(参考:「トーブ、カンドゥーラ、ディスターシャ、アラブ男性の民族衣装とイスラム教男性の服装ルール」
サウジアラビア人はどんな人?
ほとんどの方々は敬虔なムスリムです。そして旅人や女性にやさしいです。
→「サウジアラビアを女性一人旅して驚いたことあれこれ。」をお読みください。
娯楽

リヤドの遊園地に来た親子。
基本は家の中でおしゃべりです。ほかにモールで買い物したり、家族で外食したりといったことです。
サウジアラビアの動物園の様子↓
休日には家族で動物園や公園に行ったりします。
観光地

アブハー郊外の風景。
サウジアラビアというと砂漠を思い浮かべる方も多いと思いますが、山間部もあり、緑が豊かです。
まだ観光地化されておらず、観光客でごったがえすこともありませんし、しつこい客引きなどもいません。
物価は?
他の湾岸諸国などに比べて安いです。
ホテル
都市部では、ベーシックなホテルで4千円くらい〜あります。
「ベーシック」とは、清潔でセキュリティがしっかりしていて、女性1人で泊まっても問題ないということです。もちろんこれ以上豪華なホテルもあります。
外食

サウジで庶民的な食堂といえばインド料理となります。ミールスという定食で300~500円。
庶民的な食堂で300~500リアル、きれいめのレストランで千円くらいです。
↑ジェッダ 市内のアラブ料理レストランにて。おくらの煮込み(パン付き)25リアル(約700円)。
サウジで庶民的な食堂といえばインド料理となります。ミールスという定食で300~500円です↓。
・ジュース=町中のジューススタンドで、レモンジュースが4リアル。
・SIMカード=55リアル(2ギガ、1ヶ月間有効)
・ツアーガイド料(1日)=400リアル
・キングダムセンター入場料=63リアル
国内交通
サウジアラビアで最も理想的な交通手段はレンタカーです。公共交通機関は非常に限られているからです。
STAPOという国営のバス会社がありますが、本数はそれほど多くありません。
治安は?旅で注意することは?
おおむね治安は悪くありません。
女性一人旅の注意
都市部は昼間1人で出歩くのは問題ありませんが、夜間の人通りが少ない場所の1人歩きは避けるべきです。
またサウジは貧富の差が激しく、貧困層が暮らす地域もあり、そういった場所へは女性1人で行かない方が良いでしょう。
また村落部では女性は一人歩きに気を使った方が良いです。地方の村でホームステイしていましたが、1人で歩いていると時々声をかけられました。ナンパではなく「どうしたんだ?なぜこんな所で1人で歩いてるんだ?」と心配しているのです。それくらい女性(しかも外国人)の一人歩きは珍しいのです。
写真撮影
遺跡や観光地の写真撮影は大丈夫です。人物も風景の中に小さく写り込むくらいは問題ありません。
政府関係の建物はNGです。知らずに写りこんでしまう場合もあるので要注意です。
女性の写真は許可を撮ってから撮影した方が良いです。ここで掲載している写真は、お店の許可を取っており、女性たちは私の友人です。
ATM
アブハーの銀行のATMで現金を引き出そうとしたところ、カードが飲み込まれてしまいました。
銀行の営業時間外だったため、翌日銀行へ行って返してもらいました。混んでいたため30分ほど待たされました。
こういうケースもあるので、ATMの使用は営業時間内がベターです。他の町に移動する直前などは避けた方が良いでしょう。