2018-04-01

イスラム教徒は日本の男女関係をどう見ている?

日本に暮らすイスラム教徒(特に男性)は、日本のことをどう思っている?

それを知る格好の材料が、在日イスラム教徒たちへのインタビュー集『お隣りのイスラーム』。登場する人たちが、「どんなふうに日本を見ているか」が興味深いです。

特に面白かったのは、イラン料理レストラン「ザクロ」の店長アリさんです。彼曰く、「日本の男性は目移りばかり。女性は大事にされていない」。

それはどんな理由でしょう?

女性の足が2センチ見えても興奮

アリさんの言葉。

「日本みたいに肌もおへそも丸出しだと、男はファンタジーを感じられなくなる。

イランでは女性の足がほんの2センチ見えたらドキドキする。

でも日本の男はこれだけ出勤・帰宅途中若い女性に刺激されたら、家に帰ったころにはげんなりするよ。

だから人口が減って当然。」

(『お隣りのイスラーム』)

イランの女性はチャドルという黒い布で全身を覆っています。全ての女性がチャドルではありませんが、肌を見せないのは共通しています。

だからちょっと見えただけでドキドキするのです。

エジプトを訪れた私の友人は、半袖だったために男性に触られてしまいました。女性の肌に免疫がない男性たちは、半袖というだけで興奮するのです。

日本の男性はといえば?外で女性の素肌を見慣れているから、奥さんの素肌を見ても興奮しない→夜仲良くする回数が減る→子どもがへる。アリさん的に解釈すると、こういうコトですね。

なぜイスラムでは男女隔離なのか?

アリさんがなぜそこまで興奮するかというと、イスラム社会は男女隔離が徹底しているからです

乗り物は男女別。学校も多くは男女別です。女性は外では肌を隠している。だから、めったによその女性の肌を見ることができません。

「男女は惹かれ合うもの、特に男性は性欲に負けやすいから」です。だから無用なトラブルが起きないよう(痴漢とか)、男女を分け、女性の肌を隠すことにしたのです。

(→男女隔離*イスラムのジェンダーを理解するポイント

異性へのリスペクト

重要なのは、そこから異性へのリスペクトが生まれるということだと思います。

異性が得がたい存在だから、貴重なものに思える→互いの性への憧れが醸成され、男女が惹かれ合いやすくなる。こうして結婚へのドライブが生まれ、結婚したらしたで仲睦まじく暮らす。

男女混合、自由に男女が付き合えるため、こういう状況はあまりありません。イスラムでは男女隔離ですが、女性は家では真っ赤なネグリジェは普通です。美しさは夫にだけ見せるものだからです。

「結婚してお嫁さんのベールを初めて自分の手で脱がせる。自分だけしか見られない、触れないというので興奮するんだ。もし年をとって妻に皺があっても自分だけのいとしい人本気で好きだら焼きもちも焼く。」

(『お隣りのイスラーム』)

夫は妻だけの男、妻は夫だけの女性。だから女性はシワシワになっても愛される。女性にとっては嬉しい状況かもしれません。

 

イスラム圏に興味がある方にご参考になれば幸いです。

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