2018-02-10

イスラム女性の美容法*ハマムで肌のお手入れ

ハマム モロッコのハマム

イスラム女性はふだん家族以外には素肌を見せず、「アバヤ」や「ブルカ」などの服装で肌を覆っています。出していいのは手と顔だけ。では肌のお手入れは、どうしているのでしょう?外に見えないから無頓着?

いえいえむしろ日本人以上に気を使っているのです。ベールに包まれたアラブイスラム女性たちの美肌術をご紹介。

アラブ女性が考える美肌とは?

アラブ女性が理想とする美肌は「毛のないこと」と「一皮むけている」です。「一皮むけている」とは、「アカスリ」した肌のこと。その美肌を手に入れるため、長い長い時間を費やすのが「ハマム」です。ハマムは伝統的な公衆浴場(スチームバス)。

ハマムはエジプトでは廃れつつありますが、チュニジアやッコ、トルコなどでは健在です。

アラブ女性はは週に1、2回はハマムへ行き、3~4時間は滞在します。体の中から美しくなるためです。

ハマムの中は?

公衆浴場とは違い、湯船はありません。温かい蒸気が充満したサウナのような場所です。ドアを開けると、むああっと湯気が顔にかかってきます。中はいくつかの部屋に分かれていて、たいていは一番奥の部屋が一番温度が高い。

ここでアラブ女子たちは、たっぷり時間をかけて全身をお手入れします。2~3時間かけて。自分でやるのは疲れてしまうという人のために、「アカスリ」専門の女性もいます。有料です。

ちなみにイスや石鹸はありません。それらは持参します。

ハマムでパンツは脱がない

ハマムに入るのに大事なことがあります。パンツは脱がないこと。パンツは履いたまま入ります。アラブの男女は、たとえ公衆浴場でも大事な部分は見せないのです。

なぜならイスラム教徒は「恥じらい」を大切にするから。同性同士でも大切な部分は見せないのです。

ハマムでの美容プロセス

イスラム女性のおしゃれ ハマム

市場に売られているハマム・グッズ。肌をこする布や角質をとるための軽石など。

アラブ女子の美肌づくりのプロセスは、とにかく入念です。これから紹介するのは、モロッコ女性ヤムナさんのハマムでのお肌のお手入れ方法。

まずオリーブオイルと石鹸で

まずペースト状のオリーブ石けんとヘンナの粉とよくかき混ぜ、体全体に塗ります。こうやると体の香りが良くなるのだそう。次は固形のオリーブ石けんを全身に塗る。これで肌の角質をやわらかくします。これによって面白いようにアカが落ちます。オリーブオイルの石けんだから肌のうるおいはそのまま。アカスリした後は肌がしっとりしているそう。

アカスリ

アカスリには専用の布を使います。この布はスーク(伝統的な市場)のハマム専門店で売られています。体全体の肌をすること2時間。面白いようにアカが出てきます。私もやってみましたが、ふだんアカスリしない私の肌からは、消しゴムのカスみたいなアカが面白いように出てくる出てくる‥。

こうして2時間近く体中をゴシゴシして、ようやくアカスリが終了。

「ガスール」でトリートメント

全身の石けんを洗い流したら、花の香りがするボディシャンプーで体全体を洗います。次は「ガスール」でトリートメント。これは粘土を太陽と風で乾かしたもので、泥パックみたいなものです。これで全身をトリートメントします。仕上げに「バラ水」を全身に塗ったらおしまい。

こんな入念なプロセス。すべての女性がやるというからビックリです。

デトックス効果抜群

このアカスリをサウナのような中で3~4時間過ごすのですから、デトックス&ダイエット効果は抜群。「ハマムを出た後は、ぐったりしちゃう。でもその日はぐっすり眠れるのよ」とヤムナさん嬉しそう。

アラブの美肌術は「内から美しくなる」ので、おすすめです!とはいっても、2~3時間もゴシゴシするのは、相当根気がいりますが。

【写真集】「イスラーム ヴェールの向こう」

20年間の取材によるイスラム女性たちのリアルな日常を紹介。モロッコ、チュニジア、エジプト、イラン、パキスタン、モルディブ‥‥。歌あり踊りありデートあり。「抑圧」などメディアによって作られたイメージと違う、生き生きした女性たちの実像を紹介します。

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