2020-08-30

信者間の平等* <イスラムを理解するキーワード>

イスラム イスラム教 メッカ巡礼 mecca pilgrimage

メッカ巡礼を行うムスリムたち。男性はすべてイフラームという白い布を体に巻く。「神の前では人種など関係なく全ての人が平等」を表すため。

イスラムはどんな宗教なのか?信者間の平等が1つのキーワードです。

①被造物全てが平等

イスラムでは人間間の平等だけでなく植物、動物、木など全てのものが平等とされます

なぜなら神(アッラー)は唯一で、世の全てのものは唯一のから生まれたもの。だから全てのものは等位で平等と考えます。

「地上の生きとし生けるものも、双翼で飛ぶ鳥も、あなたがたのように共同体の同類でないものはない」(6:38)

信者間の平等

人は人種や民族の違いを超えて平等です。

「われらは一人の男と一人の女からあなた方を創り、さまざまな種族と部族に分けました。それはあなた方が、互いに知り合いになるためです。」(49:13

もし上下があるとしたら、信仰心の度合いだけ。インドでイスラムが広まったのも、この平等思想が関係しているはずです。

カースト制度で、身分による差別が厳しいインドの人々にとって、イスラムに改宗すれば、そのような身分制度から解放されるからです。

男女の平等

男女も平等です。

「男も女も分けへだてはしない。もともとお互い同士じゃ」(3:195

コーランには一方の性が他方より優っているとは、どこにも書かれていません。

(参考:イスラムにおける男女の関係は?男女差別?コーランをもとに解説します。

聖職者階級はいない

人はすべて等しく平等ですから、キリスト教や仏教でいう聖職者はいません。

キリスト教の場合、キリストは神の子、仏教でブッダは悟った人で、ともに「特別な人」とされます。

イスラムには、神の代理として人間の罪に赦しを与えるような聖職者は存在しません。預言者ムハンマドも私たちと同じ「ただの一般人」。神の言葉をあずかった人間にすぎません。

わざわざコーランの中でも、神がムハンマドを「無知なる者ムハンマド」とか、「文字を知らない預言者」と呼んでいます。つまり特別な能力があるわけでなく、「ただの人間だ」と言いたかったのです。

神と人が直接対峙する

聖職者がいないイスラムでは、信者と神の間に仲介者がいません。そのためと人間の関係は限りなく近い

神はあなたの頸動脈より近くにいる」とコーランにあります。

そして「アッラーは全てお見通し」とある。社長がすぐ身近にいるようなもので、なかなか大変です。

イスラム教徒が隠れてを飲んでも、神には見られています。イスラム教徒が恐れるのは警察ではなく、神なのです

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