イスラム教で酒が禁止されている理由は?アルコール消毒は?

イスラム教で飲酒を禁じる理由

イスラム教では酒を飲んではいけないと聞きましたが、それはなぜですか?

調味料などにアルコールが入っている物はどうですか?

アルコール消毒はダメですか?

お酒が飲めないなら、どうやってストレス発散してるんでしょう?

そんな疑問に答えます。

この記事を書いている私は、イスラム入門書「イスラム流 幸せな生き方」など多数の本を出版しています。

ここでは飲酒が禁じられた理由、調味料のアルコール、アルコール消毒の是非、酒が飲めない代わりのストレス発散法などを、わかりやすくご紹介します。

なぜ酒が禁止されているのか?

聖典コーランで禁止されているからです。

コーランは神の命令を記したもので、信者はそれを守る義務があります。

(←コーランとは?日本人が知らない真実

とはいうものの、最初は禁止されていませんでした。

お前達はナツメヤシや葡萄の実から酒や食べ物を得ることができる。それはアッラーから分別ある人々へのお恵みである」(1667節)という章句があるくらいです。

しかし飲酒による色々な弊害が目立つようになりました。

そこで神も次第に「お酒は役立つときもあるが、悪いことの方が多い」(2219節)と嫌悪感をお示しになるように。

そして酔っ払って礼拝の文言を間違う人がいて、「酒によっている時は、自分の言っていることがわかるようになるまで礼拝するな」(4章43節)という啓示が下されました。

さらに信者同士が酔っぱらってケンカし、怪我をさせるという事件があって、酒がはっきりと禁止されました。(5章90節)

つまり段階的に禁止されていったのです。

そして注意すべきは「酒そのもの」ではなく、「飲むのが禁止」だということ。

その証拠に「天国では美酒が飲み放題」とコーランのところどころに書かれています。

「天国に行けばすごく美味しい酒が毎日飲めるんだから、束の間の現世ではガマンね」ということです。

(参考:イスラムの天国と地獄とは?<イスラム基礎知識>

もし酒を飲んでしまったらどうなる?

酒は原則禁止ですが、目の前に酒しかなくて「飲まないと死ぬ」ような時は許されます。

炎天下の砂漠を歩いていて熱中症になりそうだが、手元にビールしかない。そんな場合です。

またお酒を飲んでしまっても、後でしっかりお祈りしたり、貧しい人に施しをしたりしてばん回すればよい。

イスラム教はとても寛大で、「善行が悪行を上回れば、来世で天国へ行ける」と考えられているのです。

(参考:イスラム教のルールは厳しい?その教えは人にやさしく合理的。

イスラム圏では外国人もお酒が飲めない?

外国人も飲めないのは、サウジアラビア、クウェート、リビア、イランの四カ国だけで、他は外国人なら基本的に飲めます。

エジプト、チュニジア、モロッコ、ヨルダン、インドネシア、トルコなどでは町中に普通に酒屋がありますし、ビールやワインを製造しています。

これらの国ではキリスト教徒も多く、お酒を出すレストランもけっこうあります。

エジプトでは目立たない場所にバーがあり、モロッコやチュニジアでは表通りに飲み屋があります。

バハレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンなどの湾岸諸国では、ライセンスを持つホテル内でお酒が飲めます。

とはいっても大っぴらに飲酒する文化はないので、酔って千鳥足で歩いたりするのは厳禁です。

調味料でアルコールが入っているものは?

学者によって見解が違いますが、基本的にはダメです。

みりん、しょうゆ、味噌、酢などは保存のためにアルコールを添加している場合があり、こういうものは許可されません。

アルコール消毒は?

「アルコールを薬として使うことは禁止」とハディースにあります。

もしアルコールが含まれている薬をすすめられたら、それ以外の薬はないか聞いてください。

もしなければ、使うのは許されます。

コロナ禍以来、アルコールを消毒目的で使うのを認めるイスラム団体が増えています。

清潔は信仰の半分」というイスラムの教えを根拠にすることが多いです。

タバコ、麻薬などは?

タバコはコーランやハディースができた時代になかったため、禁止かどうかは書かれていません。

ただ健康に害があることから、否定的な見方が強いです。

しかし実際には現地でも吸う人がたくさんいて、特に水タバコは人気があります。

またコーランにおける酒は酩酊作用のある飲料を指すと解釈され、麻薬や各種のドラッグにも適用されます。

お酒が飲めなくて、何でストレス発散する?

男性なら行きつけのカフェで甘いチャイを飲みながらおしゃべりやゲーム。

女性なら家で集まって同じく甘いチャイで井戸端会議、ですね。

あと女性なら結婚式の時に踊ってストレスを発散?します。

向こうの結婚式は歌と踊りがメインです。

娯楽はあまりありませんが、それほど退屈そうには感じはしません。

仕事も日本ほどハードワークではないです。

お父さんたちは午後2時くらいに仕事が終わり、家で昼食を食べて昼寝。

起きたら起きたら行きつけのカフェへ行って気心の知れた友人知人とお喋りやゲームを楽しむ。

こんな暮らしです。

そもそも生まれた時から酒を飲んだことがないので、「飲みたい」と思わないのが実際のところでしょう。

 

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