2023-08-08

ヒポクラティック・サナトリウム(伊豆の断食道場)6泊7日滞在記 

ヒポクラティック・サナトリウムのニンジンりんごジュース

『体を温めると病気は必ず治る』など多数の著書がある医師・石原結實先生のヒポクラティック・サナトリウムに6泊7日滞在しました。にんじんりんごジュース断食で有名な伊豆高原にある断食道場です。

私はかねてより石原先生の著書の愛読者で、サナトリウムにはずっと行きたいと思っていました。しかし政治家や芸能人も多くいらっしゃる場所。(私などが行っていいのだろうか?)と敷居の高さを感じて、なかなか踏みきれなかったのです。

実際にはその心配は全く杞憂でした。もっと早くいけばよかった!

書きたいことは様々ありますが、長くなるので要点のみ記します。行くか迷っている方の参考になれば。

ヒポクラティック・サナトリウム

ヒポクラティック・サナトリウムのダイニング。ここでニンジンジュースをいただきます。伊豆高原の爽やかな風景を眺めつつ、ジュースで喉をうるおす。

ヒポクラティック・サナトリウムの料金

宿泊費は私の場合、15400円(税込+入湯税150円)/1泊でした。部屋によって違います。(これは昨年の料金です。詳しくは「ヒポクラティック・サナトリウムの料金」)
これには滞在中のジュース、食事、先生の講演、診察料、ヨガ講習・ストレッチ体操の参加費などが含まれています。

漢方を処方してもらった場合の代金、ジオガイドツアーなどは別料金です。

ヒポクラティック・サナトリウム

私が滞在したはなれの部屋。バス・トイレ付き。もちろんWi-Fi付き。

 

お腹が空いて断食できないのでは?

心配になって初日のカウンセリングで聞くと、「当館の断食は、不思議とお腹がすかないんですよ」と受付の方のお返事。

「つらいのは最初の1〜3日で、その後は慣れる」と多くの方が言うのですが、確かにそうです。私の場合も最初の3日くらいは大変でしたが、それを過ぎると、かえって断食しているのが快感になるくらい。不思議です。

特にここはジュースを1日3回、またお味噌汁もいただくので、それで空腹感が癒されます。

ヒポクラティック・サナトリウム

各部屋には生姜湯、塩、黒糖が用意されている。

 

断食中は塩分不足になりやすく、これが冷えや筋肉がつる原因になるそう。部屋に備え付けの塩、黒糖で塩分、ミネラルをしっかり補給することが大事です。

どんな方が来ている?

ヒポクラティック・サナトリウム

図書室。先生の図書や健康・癒しなどの本が置いてある。

 

女性が多く、年齢層は30〜70代まで様々。デトックスなど体質改善が目的の方が多いようです。健康に関心が高く、酵素玄米が炊ける炊飯器や、水だけの断食を10日間やった話などで盛リ上がりました。

リピーターの方も多く、「3ヶ月に1回来ている」「2年間で10回来た」などと言う方もいました。(私も時間とお金に余裕があれば、ぜひそうしたいと思いました)

断食の効果

ヒポクラティック・サナトリウム

午後のお茶の時間にいただく生姜湯やローズヒップティー(日替わり)。

 

私は体質改善(冷え性対策)が目的でしたが、ふだんから健康に気をつけているせいか、劇的な変化があったわけではありません。ただ以前は白っぽかった歯ぐきが鮮やかなピンク色になりました。たぶん血行がよくなったのでしょう。

他の方はみなさん舌が真っ白になった(体の中の老廃物が出て)、悪いものがたくさん出てきたなどなど。

断食にはデトックス効果があり、食後16時間何も食べないでいると細胞の自食作用が働いて、体内の悪いものを食べてくれるそうです。

さらに空腹で長寿遺伝子が活発化。またお腹すくとグレリンという物質が出て、これが記憶力をよくするそうです。

断食中の過ごし方

サナトリウムには温泉とサウナがあり、1日に何回も入りました。温泉効果のせいか、夜はぐっすり眠れます。

石原先生によれば「女性で体調が悪いのは水毒。それにはサウナに入って汗を出してから、水分を取ると良い」とのこと。週3回サウナに入れば、アトピーが治るそうです。

ヒポクラティック・サナトリウム

サナトリウムの近くにある一碧湖

 

他には近くの一碧湖まで散歩をしたり、伊豆高原の駅まで歩いたり。また仲良くなった方と備屋珈琲店でお茶もしたりもしました。ここには断食道場の人がよく来るらしく、断食中のメニューや生姜ジャムも用意されています。

断食は何日間がおすすめ?

ヒポクラティック・サナトリウムの食事

断食後に回復食としていただく重湯と味噌汁。重湯はとても懐かしい味。こおばしく茶色い色をしているのは、まず玄米を炒るからだそう。

 

来る前は「週末に2〜3日滞在する人が多い」と聞いていたのですが、実際には9日、10日滞在する人がけっこういて驚きました。6泊7日の私は、終わりの頃には(もっと滞在したい!)と思いました。

本当に断食の効果を得たかったら、7日間くらいは断食した方がよいかもしれません。

石原先生の診察

実際にお話しした先生は、ダジャレが大好きな気さくなおじさん(おじいさん?)です。話しているだけで楽しくシアワセな気持ちになる方。

診察時に希望すれば血液検査を受けられます。その結果が後日送られてきますが、それには先生の詳細な説明が手書きで記されています。おすすめです。

ヒポクラティック・サナトリウムの食事

重湯の後にいただくおかゆ。

 

滞在しての感想

働いている方たちの雰囲気が本当になごやかなのが印象的でした。掃除の方も調理場の方も楽しそうに仕事をしている。勤めて30年など長い方が多いそうです。それだけ良い職場なのでしょう。その空気に影響され、こちらもリラックスして自分の家のように滞在できました。

ヒポクラティック・サナトリウムの食事

主に断食後にいただく健康食。見ているだけで幸せな気分に。

 

そしてここの醍醐味は、なんといっても他の方との交流です。温泉の露天風呂で緑を眺めながらお湯にひたっていると、みなさん気持ちがほぐれるのでしょう。一緒にお湯にひたりながら、本当にいろいろな話をしました。その後も交流を続けている方が何人かいます。(実はここに滞在したのは昨年末です)。

健康効果よりもこちらの方が私にとっては思い出深いです。

予約

おすすめの部屋

新館や別館、はなれなどの建物があり、部屋の様子はヒポクラティック・サナトリウムのウェブサイトにかなり詳しく紹介されています。

私ははなれに滞在しました。温泉が近くでとても楽でした。

人気があるのは新しい新館の部屋、別館のトイレだけの部屋で、これらは早々と予約が埋まってしまうそうです。

ヒポクラティック・サナトリウム

左手の建物が離れ。その奥に温泉がある。地下はトレーニングルーム。

予約の時期

私は1ヶ月くらい前に予約しました。どのくらい前に予約したら良いかは、時期や部屋によっても違うでしょう。

会った人の中には、10日前に予約したという方もいました。

石原エレナ先生の講演:考えるより感じること

石原結實先生の奥様・石原エレナ先生の講演は、とても印象的でした。テーマは「頭で考えるのではなく、心で感じること」。

人間は1人でいると、自然と考えてしまう。その考えることの90%はネガティブなこと。だから大事なのは考えるより「感じること」だと。

感じるには、なるべくポジティブな感情を持つようにする。感謝、愛情、寛大さ‥。

感謝できるようになるには、日頃から自分が感謝できることを思い浮かべるように。そのような内容でした。

ありがとうございました。

 

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