2022-01-30

岸権旅館<伊香保温泉>*思い出にのこる温泉宿とは?

伊香保温泉岸権旅館 japan-gunma-ikaho-kishigon

伊香保温泉の岸権旅館は、館内いたるところから緑が眺められるようなつくりになっていて、新緑に心が現れる気分。

少し変わっているかもしれませんが、温泉宿について私が後々まで覚えているのは「タオル」です。ふんだんにタオルが用意されている、ということ。

泊まった宿について、部屋のつくりがどうだったとか、温泉の質がどうだったかというのは、どんな料理が出たかなどは、後々あまり覚えていません。でもタオルについては、なぜかいつまでも記憶に残っているのです。
(それに料理は、どこの旅館もパターンが似ているんだもの。お鍋と茶碗蒸し、刺身、天ぷら‥)

タオルが部屋に当然ながら用意はありますが、風呂の脱衣場にもそれが山と積まれ、自由に使える。こういうのは嬉しいです。脱衣場にちゃんと使用済みタオルを入れる箱もある。

伊香保温泉岸権旅館 japan-gunma-ikaho-kishigon

タオルは1回使えば、濡れてしまうものです(フェイスタオルは特に)。でも温泉宿に行って、1回しかお風呂に入らないという人は少ないのでは?(少なくとも私は2回以上入ります)。するとどうなるかというと、2回目からは、びしょびしょのタオルを持ってお風呂に行き、出た後にびしょびしょのタオルで体をふくことになるのです。とても残念な気持ちにになってしまいます。

でも脱衣場に替えのタオルが用意されていれば、入るたびに真新しいタオルで体をふくことができる。この至福さ。そんなとき、「この宿はお客のことを考えているのだなあ」と思うのです。部屋からお風呂まで手ぶらで行き、手ぶらで帰ってくることもできます。でもこういう宿は(私の経験上)、意外に少ないんですよね。

用意されているのがフェイスタオルだと、なおいいですね。バスタオルはゴワゴワしたりして、使いづらかったりもするので(個人的に)。

伊香保温泉岸権旅館 japan-gunma-ikaho-kishigon

岸権旅館のお風呂。脱衣場には替えのタオルがたくさん用意されていて、真新しいタオルで体をふくことができて、そのことがとても印象に残っています。

1回使っただけのタオルを洗濯に回すなんて、エコじゃない?
お客はくつろぎに来ているのです。それに余計にタオルを使ったとしても、2、3枚でしょう。エコじゃないと言ったら、食べきれないほどの食事を出す方がよほどエコから外れています。

なぜか温泉旅館(普通の旅館も)は、これでもかというくらいの食事が出ます。どう見ても20代男子をターゲットにしているとしか思えません。それはもちろんお客が求めるからでもあり、(旅行の時くらい、豪勢なものを食べたい)という気持ちはわかります。一方で、特にお年を召された方は、そんなにたくさんは食べられなかったりするはず。

この点、料理について量や質における複数ランクを用意してあったり、食事少なめのプランを用意している宿もあり、こういう時やっぱり「ああ‥お客のことを考えているなあ」と思うのです。

温泉宿たるもの、食事の量より温泉の質や「お風呂まわりの諸事項」で勝負していただきたいもの。温泉の質はどうにもならない部分もあるかもしれませんが、タオルを余計に用意するなどは、すぐにできるのではないでしょうか。

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