イスラム圏で女性の写真を撮るには?その注意とエチケット

イスラム圏の国々の旅行ガイドブックを開くと、そこには必ず「イスラム圏で女性の写真は撮れません」「写真を撮るときは、必ず許可を得てから撮りましょう」などと書いてあります。

それらは本当でしょうか?

もしあなたがイスラム圏に旅行に行き、とても素敵な笑顔の女性に会った。
「ああ、写真撮りたいな」と思います。

可愛らしい少女を見かけた。思わずカメラを構えようとして‥‥。
そんな経験は誰でもあるはず。

その時にカメラを向けるのはいけない行為でしょうか?
必ず許可をとらなければならないのでしょうか?

もちろん嫌がる相手に無理やりカメラを向けるのは論外です。

でもそうでない場合、いったいどんなことに気をつけたらよいのでしょう?

イスラム圏で写真を撮ることの是非・撮る場合の注意などについて書いてみたいと思います。

「イスラムの国だから」と一括りにできない

まず「イスラム圏では女性の写真が撮りにくい」と思われているが、必ずしもそうとはいえません。

これは国によって状況は大きく違います。

イランの場合、男女共写真が大好きです。

イランの姉妹。乗り合いタクシーの中で知り合い、家に呼ばれました。

今はみんなスマホを持っています。外国人を見ると、すかさず「一緒にセルフィー撮っていいですか?」と声をかけてきます。断るのが大変なくらいです。

インドネシア人も写真好きです。

エジプト、パキスタン、シリア、ヨルダンなども、相手の了解を得て撮るのであれば、ほとんど問題ないでしょう。逆に日本よりも写真に寛容なくらいです。

驚いたのは、サウジアラビアでも私の友人によれば「すごくスムーズに写真が撮れて驚いた!」そうです。

意外にも撮りにくいのはモロッコです。男性も女性も写真をいやがります。

おそらく観光客が多く、不用心にカメラを向ける人がたくさんいて、そのために地元の方がカメラに抵抗を示すようになったのではないでしょうか?

写真をいやがるのは「宗教」のせい?

同じ国でも、地方や民族によって写真に対する態度は違います。

パキスタンの場合、都市部の女性は寛容ですが、パシュトゥーン族など部族社会では写真に対して神経質だそう。

「もし不具合があったら女性の名誉のために(かつ男性と家の名誉を損ねられたとして)標的になる可能性がある」からだそうです。

中国にもイスラム教徒の方はたくさんいて、彼らは笑顔で写真に応じてくれるそう。一方で漢民族は写真を撮られるのをいやがるとのこと。

写真がNGかどうかは、宗教とは関係なく、その地域の風習・習慣・民族の考え方だといえるでしょう。(もっと言えば、各家庭の考え方だったりもします)

写真を撮る時に一番大切なこと

では写真を撮る場合、どんなことに気をつけたら良いでしょう?

よくガイドブックには「相手に断ってから撮りましょう」とあります。
果たしてそうでしょうか?

私は相手に断って撮ったことはほとんどありませんし、それでトラブルになったことは一度もありません。

でもその時に、とても大事なことがあります。

相手に笑顔を向けること。

イスラム女性

その人を見て「ステキだな」と思うから撮るわけであって、そういう時は誰でも自然に笑顔になるでしょう。

もしそうじゃなかったら、あえて笑顔になってください。

「あ、素敵!」その気持ちが相手にも伝わります。だから相手もすんなり撮らせてくれるのです。

撮っていいかどうかは、目があった瞬間の相手の表情とか雰囲気でわかるもの。
「撮っていいわよ」というオーラを感じたら撮る。

相手との暗黙の了解がある。これが大事です。

これはなにも、イスラム圏が特別なことではないでしょう。万国共通です。

「写真を撮る前には了解をとってからにしましょう」とマニュアル通りでは、思考停止です。

写真は相手との無言のコミュニケーション。

普通なら何の関わりもなく通り過ぎてしまう誰かと、写真を撮ることで一瞬でも関係が生まれる。
そう思っています。

コミュニケーションは言葉を介すことだけではないはず。

もっと旅行を楽しむためにも、ぜひカメラという手段を使って、現地の人と仲良くなってください。

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