エジプト観光の魅力と注意点
(↑カイロの中心部を歩くエジプトの女性たち)
初めてエジプトを女一人旅するのですが、大丈夫でしょうか?
服装は地味な方が良いでしょうか?
一人歩きは危険ですか?
「世界三大ウザい国」と聞きましたが、本当でしょうか?
そんな疑問に答えます。
この記事を書いている私は、かつてエジプトに2回滞在歴があり、30回以上エジプトに渡航しています。いつも女性一人旅です。
「女ノマド、一人砂漠に生きる」「女ひとり、イスラム旅」などエジプトに関する本を出版しています。
ここでは、エジプトにおける女性一人旅の安全、服装、セクハラやしつこい客引きへの対処法などについて紹介します。
エジプトの治安は?
普通に注意していれば、まず問題ありません。
(普通に注意とは、人通りが少ない夜道を歩かない・知らない人についていかない等です)
2011年に反政府デモである「アラブの春」が起こりましたが、そのために観光地では多くのツーリストポリスが厳重な警備をしています。
ですから普通に観光している限りは大丈夫と思われます。
私はこれまで、スラムに近いようなディープな場所に何度も入り込んでいます。身の危険を感じたことは一度もありません。
ましてホールドアップにあったりとか、いきなり見ぐるみはがされたりとか、まず考えられないでしょう。
なお、現時点での詳しい安全情報は「外務省海外安全ホームページ:エジプト」をご覧ください。
女性の服装
肌の露出は控えた方が良いです。半袖を着ていた私の友人が触られましたので。
現地の女性は顔と手以外、肌は見せません。女性の肌を見慣れていない現地男性にとっては、半袖でも十分刺激的です。
ジーパンにお尻が隠れる丈のシャツ、というのが定番の格好です。
色については、地味を心がけなくても大丈夫です。サウジアラビアのようにアバヤを着る必要はありません。
これについては、現地女性の服装をマネすると良いでしょう。同じような服装をしていれば、まず間違いありません。
(参考:エジプト女性の最新ファッション事情)
女性の一人歩き
夜間人通りの少ない場所を歩かないことだけ注意すれば、あとは全く問題はありません。
私は男性しかいないようなローカルなカフェや食堂にも入りますが、トラブルは一度も経験ありません。
セクハラ
日本人女性はモテるので、会ってすぐに「結婚しよう」と言われることは確かにあります。
ただ断れば、それ以上しつこく誘ってくることはありません。
また2人だけでお茶をしたりと、相手に誤解される行動は慎むべきです。
現地の女性は婚約者でもない相手と2人きりで出かけたりはしません。
ぼったくり=世界三大ウザい国?
たしかにピラミッドなど観光地には、しつこい客引きもいます。
しかしこういう人は、エジプト人全体から見れば一部。一般庶民は極めて温厚でやさしい人たちです。
客引きも生活がかかっていますから、必死になるのは当然です。特に近年は観光客も減っていますから。
しつこい物売りには「ノー!」と毅然と断れば良いだけで、そうすれば相手もひきさがります。
日本人の場合、この強い「ノー!」が言えないために、相手につけ入るスキを与えてしまうのです。
私はインドにも行きましたが、有名な観光地ワラーナーシーには断っても断ってもしつこく後をつけてくるガイドみたいな人がいました。
エジプトの客引きは、それに比べたら本当におとなしいです。
写真撮影
嫌がる相手の写真を無理やり撮るのは御法度ですが、相手の了解を得て撮るなら問題ありません。
交通事故
エジプトで一番気をつけなければならないのは、これです。
特にカイロは運転マナーが荒い車が多いです。道路を横断する時は、十分に注意して。
交通量が多い道路で、渡るのが怖い時は、現地の人と一緒に渡りましょう。
実際、地元の人も手を繋ぎあって渡ったりしています。
エジプト人は温かい人たち
しつこい客引きやナンパ男もいますが、ほとんどのエジプト人は温かい人たちです。
道を聞けば、その場所までわざわざ連れて行ってくれたりすらします。
知らない人についていってはいけない、と書きましたが、それは状況次第です。
いきなり向こうから話しかけてきて、こちらをどこかに連れて行こうとする人は問題外ですが、こちらから話しかけて道を聞き、相手が案内してくれるというのなら、問題ありません。
女性一人旅の場合、もちろん気をつける必要はありますが、必要以上に大きな警戒心を持ちすぎるのも、せっかくの旅が楽しめなくなります。
その辺りは、ご自身でバランスをとりつつ楽しんでください!
それでは、良い旅を。
【関連記事】
コメントを残す