見合い結婚の方が離婚率が低い理由とは?「さよならインターネット」をもとに解説

見合い結婚が離婚率が低い理由

見合いは愛のない結婚ではないでしょうか?そういう相手と結婚してうまくいくのか?

見合いは離婚率が低いと言われますが、それはなぜでしょうか?

そんな疑問に答えます。

さよなら、インターネット」(家入一真著)に、「自由恋愛で結婚した場合、離婚率は高くなる」という話が紹介されていました。心理学に詳しい知人から聞いた話として、です。

「恋愛結婚は「いい人がいないか」という志向に基づくものなので、一度家庭に入っても、「もしかすると、どこかにもっといい人がいるかもしれない」という考えがつきまとうからだそうです。

そして外の世界で「もっといい人」に近い第三者に出会ってしまったとき、抑制がきかなくなるのです。」

(「さよなら、インターネット」)

恋愛結婚は「好きになった」相手との結婚だから、見合いより幸せになれるはずだ。20代、30代前半までは私もそう思っていました。

しかし長年イスラム圏に通い、現地で見合い結婚で幸せに暮らしているカップルを多く見るにつけ、見合い結婚も悪くないと思い、見合いの方が離婚率が低い理由がよく理解でき、むしろ「見合いの方が幸せになれるのでは?」とすら思います。

顔もろくに見ないで結婚して、その後何十年も幸せに暮らしているカップルもたくさんいます。

ただこういうケースは今はまれで、婚約中に何度か会って結婚します。

見合いだからといって、好きでもない相手と結婚させられるわけではありません。

見合いの方が離婚率が低い理由を、私の体験も含めて3つの理由から解説します。

見合い結婚が離婚率が低い理由

他の誰かと比べない

まずは冒頭にあげた、この一文です。

「恋愛結婚は「いい人がいないか」という思考に基づくものなので、一度家庭に入っても、「もしかすると、どこかにもっといい人がいるかもしれない」という考えがつきまとうからだそうです。

そして外の世界で「もっといい人」に近い第三者に出会ってしまったとき、抑制がきかなくなるのです。

(「さよなら、インターネット」)

恋愛結婚は相手を好きになった結果として結婚したので、嫌いになったら一緒にいる意味がなくなってしまう(とは極論ですが)。

そんな時に外で「もっと好きになれそうな相手」が見つかると、そちらに引かれてしまうことは往々にしてあるものです。

見合いは「結婚」が先にあります。そしてこの人と暮らしていこうという「決意」があります。その上で暮らしながら、愛や情を育んでいきます。

「好き」より「結婚」から入っているので、「嫌いになった」、「失望した」への下降がそれほどなく、あったとしても「結婚生活を続けていく意思」が先にあるので、好き嫌いが結婚の存続にそれほど大きく影響しないと言えます。

また恋愛経験の多い男女にありがちですが、つい以前の相手と比べてしまい、「やっぱり前の人の方が良かったかも」と思ってしまうのです。

相手を知る喜び

「お見合いのように相手の情報が少ない状態で結婚すると、家庭の中に入ってから、もっと相手を知ろうとしたり、長所を発見することに喜びを感じたりと、自然と内向きな姿勢になり、うまくいく可能性も高くなると言っていました。」

(「さよなら、インターネット」)

最初は好きでも、恋愛感情は徐々に落ち着いて(下り坂に)なるものです。

これは恋愛したことのある人なら、誰でも経験あるのではないでしょうか。

嫌いになるというわけではありません。相手を思ってドキドキしたりというトキメキの気持ちが少なくなっていくという事です。

その意味で、恋愛結婚は恋愛中が絶頂期です。

もちろん結婚してからも恋愛感情を持ち続けられるカップルもいるでしょう。

しかし一般的には年月がたてば次第に落ち着いていくものです。始終ドキドキしていたら、体がもちません。

結婚後に相手の嫌な面が見えてきたりして、「こんなはずじゃなかった」とがっかりすることもあります。恋愛中はお互い良い面だけを見せて付き合っているからです。

見合いの場合、相手をよく知らないけれど、上司が良い人だと勧めるから信頼して結婚し、暮らしていくうちに「ああ、こんなにいいところがあったんだ~!」とじわじわと幸福感が増してくる。これは意外に素敵な結婚なのではないかと思います。

ろくに顔も見ず、よく話もしないで結婚する。それは、現代の日本の感覚からすれば遅れていると思われなくもないだろう。しかし果たしてそうだろうか?

 ある女性は、自分の結婚についてこう語った。

「結婚前に夫に会ったことはなかった。昔はみんなそうだった。私達にとって、それはアイッブだったから。でも結婚してずっと一緒に暮らした。子どもをたくさん産んで、年をとって死ぬまで仲良く暮らしたものさ。でも今じゃ、お互い好きになって結婚することもあるけど、結婚したらすぐに飽きて別の相手と一緒になる。結婚前に相手を知らず、一緒に出かけたりしなけりゃ、ずっと仲良く暮らす。人生、そういうものさ」

 その理由と考えられそうな意見を、別の男性は言った。

「結婚前に好きになっても、結婚してから、こんなはずじゃなかったって、がっかりすることもある。でも結婚前に相手のことをよく知らなければ、毎日新しい発見で、結婚生活は飽きることがない」

女ノマド、一人砂漠に生きる」)

恋愛は楽しいことの方が多いですが、結婚は「生活」です。地味ですし、苦労も少なくありません。

恋愛時代が楽しかったぶん、結婚生活が味気なく思えてしまうということが、往々にしてあります。

結婚前に相手を知ることが大事なのでは?

しかしこういう疑問が湧いてくると思います。

「付き合ってよく相手のことを知る必要があるのでは?」

見合いも相手のことを全く知らずに結婚するわけではないと上に書いたとおりですが、恋愛でどこまで相手のことをシビアに見れるのか?という疑問もあります。

付き合っている間は、良いところしか見せません。結婚してみたら違っていた、というのは山ほどあります。

それでも恋愛結婚と見合い結婚を比べた場合、「知る量」は前者の方が多いかもしれません。

でも知る量が多いから良いのか?幸せな結婚ができるか?というと、答えは上に書いた通りです。

逆に「私のありのままを知ってほしい」と女性が何もかもあからさまにしたらどうでしょう?

おそらく男性は「ときめき」から遠ざかります。そして結婚からも遠ざかります。

何もかも知ってしまったら「この人と結婚したい」「一緒になりたい」という思いは、薄れていくものです。

 何より男女の接触が制限されることは、ある種の効果を生んでいると思う。つまり、容易に相手に会えないことで、逆に相手への憧れや恋心が募っていくということだ。現にスラマ達は、ろくに話をしないにもかかわらず、確かに恋心を抱き合っていた。(途中略)

 サミーラの夫のムハンマドは、こんなふうに言う。

「もし結婚前に一度でもセックスをしたら、それが2回、3回と続いていく。そうしたら、男は結婚しない。結婚は面倒くさいことがたくさんある。マフルを払ったり、カーイマを作ったり、親戚同士の付き合いとか。そういうのは無視して、セックスだけしたいっていう男も、たくさんいるんだ」

 付き合う上で、まず婚約をしなければならず、婚約してもなかなか2人だけで会うことができない。これは女性にとって、ある意味悪くない状況と言えるかもしれない。

女ノマド、一人砂漠に生きる」)

結婚するためにも、そして結婚後に愛されるためにも、女性にはある意味神秘性が必要だと思います。見せすぎない戦略です。

見合いは広い選択肢から選べる

パキスタンのフンザ地方の民族調査をしている日本女性に現地で会った時、ちょうど現地で結婚式があり、彼女に同行させてもらえるチャンスがありました。

その時、彼女がぽろっと呟きました。

「ここの女のひとって、みんな淡々と結婚していくのよね。親が決めた相手と。好きになった相手と大恋愛の末に結婚するとかではなく。そういうの、楽しいのかしら?」

ちなみにフンザはイスマイリ派というイスラム教シーア派の一派で、女性の学歴が高く、大学院まで出ている人も少なくありません。女性の多くはスカーフをしていません。

しかし恋愛結婚はほとんどないようです。だからはたから見れば淡々と親が決めた相手と結婚していくわけで、「どこが楽しいの?」という感じですが、恋愛結婚のように相手に過大な期待もしない代わり、がっかりもないでしょう。

フンザの女性たちにかぎらず、パキスタンでは高学歴でキャリアがあり、一見恋愛の自由がありそうな女性たちも見合い結婚を好みます。

その理由について女性たちに理由を聞いてみました。

「恋愛結婚はたまたま知り合った狭い選択肢の中から相手を見つけるけれど、見合いは多くの候補の中から、学歴や家柄などを考慮してベストな相手を見つけられるわ。

それに親が決めてくれた相手と結婚した方が、あとあと家族親戚関係が良好に進むから」

「恋愛の場合、男性が二股をかけていた、妻がいた、男性が心変わりして彼女のもとを去ってしまう、などがありうるでしょう。でも見合いなら、こういうこともないし、相手の家族や家柄がよくわかっていて安心できるわ」

「経験や知識がある両親が決める方が、自分で選ぶより良い相手が見つかる。」

 

私自身は恋愛結婚で、今幸せに暮らしています。

イスラム圏でも、親が決めた相手とろくに合わずに見合い結婚して、結局離婚してしまった人も知っています。

ですので、一概に見合いが良いとは言えません。

ただ結婚したいなら、見合いの方が確実に早く結婚できるでしょう。

恋愛は相手に結婚の意思があるかどうかわからないし、結婚まで時間がかかります。

というわけで、時々独身の友人などから「結婚したいな」と言われると、「見合いすれば?」と言ったりしますと、たいてい「え~見合い!?」というリアクションが返ってきてしまうので、残念ではあります。

お見合いに興味がある方の参考になれば幸いです。

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