イスラム女性が黒いアバヤの下に着ているものは?

黒いアバヤの下はどうなっている?

下着ショップのショーウィンドーを見入る夫婦。イスラムでは夫婦の交わりは善行とされるが、それを楽しむのに不可欠なのがセクシーな下着。そのため、こういった下着を眺めたり買ったりすることは宗教的にやましいものではないとされる。

イスラム女性は全身黒づくめですが、家の中でも同じ格好ですか?

あのアバヤの下はどうなっているのでしょうか?

そんな疑問にお答えします。

イスラム女性というと、ブルカアバヤを着て、全身黒づくめの姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。

おしゃれと無縁で生きているのでしょうか?

家の中でも全身黒づくめ?

イスラム女性の「黒いアバヤの下に隠された派手な世界」をご紹介します!

アバヤの下の派手な世界

イスラム女性の黒いアバヤの下はどうなっている?

エジプトのマダムたち。家族の男性たちの前では花柄のドレスを着ている。手前のマダムは60代。

女性たちは、外出から戻るとガウンをさっと脱ぎ捨てます。

その下に現れるのは、ジーパンやTシャツ、ミニスカート。暑い時期はタンクトップに短パン姿です。

胸の谷間が見えるカットソーなどは、ごくごく普通。

私がお世話になったイランの家庭の奥様は、お尻の真ん中にぱっかり穴が空いたホットパンツをはいていました。

こういうのを見ることができるのは、ご主人だけ。

イスラム女性にとって、おしゃれは家の中でするものなのです。

美しさは自分を愛し、大事にしてくれるだんな様だけに見せるもの。

だからイスラム女性の場合、未婚の女子より既婚女性の方がおしゃれです。

未婚女子はいくら頑張っておしゃれしても、自分が満足するに過ぎない。

その点マダムには美しさを見てくれる相手がいます。

クローゼットを開ければ、フリルがふんだんに着いたドレスやシースルーのネグリジェがずらりと並んでいます。

ベッドの中ではセクシー・ランジェリー

イスラム女性の黒いアバヤの下はどうなっている?

エジプトのカイロの街中にある女性下着ショップで熱心に商品に見入るおじさまたち。「うちのマダムにはどれが似合うかな?」と考えているに違いない。

そのおしゃれに一段と熱が入るのが、夜です。

夜こそ色っぽい格好で着飾り、自分を愛してくれるだんな様のために尽くす。

アラブのマダムたちは、仲良くなると嬉しそうに夜の服を披露してくれます。

子供が4人いるエジプトのマダムは言います。

夜はしっかり化粧して、スリップみたいな丈が短くて色っぽい下着をつけて夫の帰りを待つの。昼間結わえていた髪を下ろして

奥の部屋からお気に入りのランジェリーを出してきます。

スケスケのピンクのネグリジェ、シースルーの深紅のナイトガウン、ブルーの下着……。

新婚の時だけでなく、最近買ったものもあるそう。

アラブ社会には「パジャマ」はありません。

寝る時は「セクシーランジェリー」と決まっているからです。

結婚後が勝負

イスラム女性の黒いアバヤの下はどうなっている?
こういったマダムたちの需要を満たすべく、アラブの町中には至るところにセクシー下着ショップがあります。

ショーウィンドーには、ピンクのシースルーのベビー・ドールやフリルレースがついた真っ赤なパンティ、ヒョウ柄ビキニや黒のガーターベルト四点セットなどが、堂々とつるされている。

日本ならポルノの世界でしか見られないような品々です。

その前でしっかり手を繋いで見入っていたりする熟年カップル。

私は便宜上「セクシー下着」と書きましたが、現地の女性たちにとっては、ごく普通の下着です。

エジプト・カイロの中心部にある1軒のランジェリーショップで、若い女性店員に話を聞きました。

マダムたちは、たいていご主人と一緒に来店し、2人で相談して買っていくそうです。

ー普通のマダムは、こういう下着をどのくらい持ってるの?

彼女にたずねると「最低でも50は持ってるわ」

「じゃ、あなたもこういう格好するの?」

「結婚したらね」

うふふ‥‥と笑います。

結婚をひかえたアラブ女子たちは、未来の夫のためにセクシー下着をどっさり買いあさります。

セクシー下着は結婚する女性のマストアイテム

日本で”勝負下着“といえば、結婚前のお付き合いで身につけるもの。

アラブ・イスラム圏では結婚後が「勝負」です。

籠の中の鳥?

日本では「釣った魚に餌をやらない」の言葉のごとく、結婚後まもなくすると、次第にお洒落とは無縁になっていきます(私でもそうですが)。

イスラム女性はその反対。化粧も香水も家の中だけです。

ある友人のマダムは言います。

「赤い口紅を一本だけ持っているわ。夜、夫と一緒の時だけつけるの。夜だったら誰も訪ねて来ないし、子どもはみんな寝てるから」

 

日本は不特定多数に向けた「分散型」おしゃれ。

アラブ・イスラム圏の女性のおしゃれは、愛する夫だけに向けた「一極集中型」のおしゃれ。

もちろんどちらが良いかは、一概には言えません。

 

イスラム女性には、外で着飾る自由はあまりありません。その点では不自由です。

着飾るエネルギーと楽しみを愛するたった1人の人のためにとっておき、

不特定多数の男性のためでなく、夫のためだけにおしゃれをする。

それが夫婦の結びつきを強めることにも働くと。

 

オマーンを旅行中、山中でとある家族と出会いました。
ご主人は30歳という若さで、6人のお子さんがいます。

家族の写真を撮ろうとしたら、ご主人がさっと奥さんの前に立ちはだかりました

「彼女の写真はダメ。女性は宝石だから

こういう奥さんへの執着・嫉妬心の強さは、自分のためだけに着飾る妻の愛情への裏返しとも言えます。

 

イスラム圏では見合い結婚が多く、結婚までろくに会ったこともない夫婦もいます。

でも結婚後は、なぜかラブラブです。

その理由は、妻が夫だけに向けたセクシーランジェリーの賜物ではないでしょうか。

イスラム式「一極集中」のおしゃれは、日本の「分散型」よりリターンが大きそうです。

 

イスラムの性や夫婦関係にご興味ある方の参考になれば嬉しいです。

【参考図書】

イスラーム ヴェールの向こう

イスラム女性たちのリアルな日常を紹介。モロッコ、チュニジア、エジプト、イラン、パキスタン、モルディブ‥‥。歌あり踊りありデートあり。「抑圧」などメディアによって作られたイメージと違う、生き生きした女性たちの実像を紹介します。

 

【関連記事】

イスラム女性の服装についてさらに知りたい方は、こちらをどうぞ。

ヒジャーブ、ブルカ、二カブ、チャドル‥‥イスラム女性の服装を徹底的にわかりやすく解説

ブルカ、ニカブ、アバヤなどの服装は何が違う? 国によって違う? 黒づくめでおしゃれできないの?‥イスラム女性の服装の基本をわかりやすく解説します。

「女性は宝石」。イスラム教徒の女性が髪や肌を隠す理由

なぜイスラム教徒の女性たちは髪や肌を隠す?その本音とは?

 

★アバヤ*中東やイスラム圏に行くなら、1着持っていると便利です。ホテルの部屋で下着姿でいて、ちょっとコンビニに買い物という時、さっと羽織るだけでOKです。しかもちゃんとした女性と見せてくれるために、現地男性からのセクハラも激減します。

↑フロントファスナータイプ。上からさっとかぶってファスナーをしめるだけで着られます。

↓こちらは後ろにファスナーがあるタイプ。よりエレガントなデザインです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA