チュニジアはどんな国? 観光・基本情報 徹底ガイド
中東でどこの国がおすすめ?と聞かれたら、真っ先に「チュニジア」と答えます。旅がしやすく、人が親切で温かく、見所も豊富。
旅がしやすい国はイランやオマーンもありますが、チュニジアの「人」の魅力には勝てません。特に女性が気さくでオープンで温かい。
日本ではまだまだ知られていない「未知の国チュニジア」。その魅力と観光情報を紹介します。
チュニジアはどこにある?【地図】
チュニジアは北アフリカ、リビアとアルジェリアに挟まれるように位置しています。
チュニジアってどんな国?その魅力とは?
①見所が豊富
面積はわずか日本の5分の2ですが、見所が豊富です。
それらはローマ遺跡、サハラ砂漠、地中海リゾート、北アフリカの先住民ベルベル人の古い住居など、非常に多彩。
そして北から南まで自然や気候の変化に富んでいます。
②近代と伝統の共存
チュニジアはアラブで最も西洋化されている国と言われますが、一方で古い文化も建材です。
1週間続く結婚式では、結婚式の間、花嫁はその地方に古くから伝わる伝統衣装を身に着けます。
こういった民族衣装は、他のアラブの国では博物館の中でしか見られません。
③心優しいチュニジア人
エジプトやモロッコに比べ、チュニジアの人々はとても素朴です。
気持ちよく旅をすることができまます。
チュニジアの治安は?
2010年12月のジャスミン革命以降、政府が治安対策を強化したため、治安はかなり回復しています。
革命後に何度か旅していますが、これまで危ない目に遭遇していません。
それでも(どこでもそうですが)行く前には必ずニュース等で安全を確認してください。
チュニジアの女性一人旅
女性に対する現地男性のセクハラは、モロッコやエジプトに比べれば少ないです。ただ男女付き合いが日本ほど自由ではありませんから、外国人女性と見るとナンパしてくる男性も、ごくまれにいます。安易な気持ちでお茶や食事に付き合うと、「脈あり」と誤解されることもあるのでご注意を。
人通りの少ない夜道を1人で歩かない・露出の多い服装をさける等に気をつければ、気持ちよく旅ができるでしょう。
チュニジアの主な観光地
シティブサイド
チュニジアで最も美しいといわれる町。
「チュニジアン・ブルー」の青と白で統一された建物が並びます。
チュニスのメディナ(旧市街)

建造にはカルタゴ遺跡の石材が多く使用されている。9世紀半ばの建造から何世紀にもわたって改修が加えられ、今の形となった。
メディナ(旧市街)は細い路地に土産物屋、古くからのカフェなどが軒を連ねています。
古都ケロアン
北アフリカにおけるイスラム発祥の地であり、イスラム教の聖地。
街全体が世界文化遺産に登録されています。
ジェルバ島
チュニジアの代表的なリゾート地の1つ。
またイスラム教国チュニジアで唯一ユダヤ人が住む場所。独特の文化があり、女性たちは白いワンピースのような民族衣装に身を包んでいます。
ハマメット
チュニジアを代表するリゾートの1つ。
海のそばのメディナは静かで、可愛らしい雑貨を売る店も点在。散歩するのが楽しい場所です。
ハマメットはチュニジアの老舗リゾートで、「狭き門」を書いた作家アンドレ・ジイド、画家パウル・クレーなど、多くの芸術家・文化人に愛された町です。
メディナ(旧市街)の家々の壁は白く塗られ、魚の絵が描いてあります。「幸福を呼ぶおまじない」だそうです。
(→ハマメット観光*チュニジアのおすすめ観光地②&ホテル情報も)
タタウィンやシェニニのクサール
クサールとは伝統的な穀物倉庫。
北アフリカの先住民ベルベル人が、侵攻してきたアラブ・イスラム勢力から逃れるために建てたものです。
チュニジア南部には150ほどのクサールが残っています。
(→タタウィン*クサール観光の拠点 <シェニニ・ドウイレット ・クサールウレドスルタン >
ドーズ近郊の砂漠
ドウズは南部のオアシスの町。町外れに砂丘が広がり、手軽に砂漠を楽しめる町といえます。
マトマタの巨穴住居
映画「スターウォーズ」のロケ地となった場所。
ここに地面に丸い大きな穴を掘り、そこから横に穴を掘って部屋にした「巨穴住居」がいくつも残っています。
(→マトマタ*スターウォーズのロケ地となった穴居住宅の暮らしを紹介)
チュニジア料理
クスクス
チュニジアの代表的な料理といえば、クスクスやタジンです。チュニジア料理は辛いのが特徴。「ハリッサ」という唐辛子ベースのソースを使います。同じ北アフリカにあるモロッコのクスクスやタジンに比べてやや辛めです。
ブリック
揚げ餃子。ブリックはツナやじゃがいも、タマゴなどを入れて揚げる料理です。こちらもチュニジアでポピュラーな料理です。
ラブラビ
煮たヒヨコマメ に、レモンや赤唐辛子、半熟卵などをトッピングして食べるもの。チュニジア人は、これにパンを細かくちぎって入れます。パンがスープを吸ってふにゃふにゃになり、これがまたおいしい。
ラブラビの店はたいていの町にあります。値段も1杯100円くらい。お財布にもお腹にもやさしいチュニジアのソールフードです。
チュニジア旅行情報
ビザ
日本人がチュニジアを訪れるには、ビザは不要です。
ただし入国時にパスポートの残存期間が、3か月+滞在日数あることが必要です。
行き方
直行便はなく、イスタンブール(トルコ)やドーハ(カタール)、パリ(フランス)などで乗り換えます。
お金
通貨はチュニジア・ディナール(TND)。1TND=約37円(2020年2月現在)。
都市部では日本円の両替も可能ですが、地方では難しかったりします。
ドルやユーロも持参するのがベターです。
物価
日本の半分くらいです。
節約すれば1日50ドルで(それ以下でも)で旅は十分可能です。
地方なら女性が安心して泊まれる宿が2千円くらいであります。5000円も出せば、かなり良いホテルです。
食事はチュニスの定食屋でフルコースを食べて500円くらいです。
言語
公用語はアラビア語(チュニジア方言)。フランス語もよく通じます。
マーケットの野菜売りおじさん、タクシー運転手なども、ごくごく当たり前にフランス語を話します。
英語はあまり通じません。
宗教
国民のほとんどがイスラム教スンニ派。
ラマダン(断食月)期間中は銀行や博物館などは営業時間が短縮されます。
チュニジアはアラブで最も西洋化されている国と言われますが、意外に敬虔な人が多いです。
お酒は飲める?
リゾート地域や観光地のレストランでは飲酒が可能ですが,一般のレストランや公共の場での飲酒は認められていません。
休日
日曜日。この日はメディナ(旧市街)の中の店は閉まるところが多いので注意。
おすすめの旅行シーズン
一般的には10月、11月、2月、3月が過ごしやすい気候です。
これも北部と南部どちらに行くかで違います。
北部の地中海沿いなどは、夏がベストシーズンです。ただしヨーロッパからバカンス客で混み合います。冬は雨が多くなります。
南部の砂漠方面は秋から冬にかけてが気温が下がり、過ごしやすくなります。夏は非常に暑いです。
国内の交通
バスもありますが、町から町への移動はルアージュ(乗り合いのミニバス)が便利。
バスより速いことが多く、乗り心地も悪くない。
南部はバスやルアージュの便が限られています。
時間に余裕のない場合はレンタカーを借りるか、宿泊しているホテルに頼んで車をチャーターするのが良いです。
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