老人が幸せそうな国・不幸そうな国は何が違う? <イスラム世界から見た日本>

シリアの老人

シリアの老人たち。年金暮らしの彼らは毎日幼なじみとトランプを楽しむ。

私が会ったイスラムの老人たちは、みんな幸せそうな顔をしていました。

調べたわけではありませんが、老人ホームの話は私も聞いたことがありません。

自分の老親をホームに入れる発想自体が、そもそもないと思います。

最期の日まで、自分の家で面倒をみる人がほとんどだからです。

破婚 18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間」に、こうあります。

「イスラム教徒は常に年長者を敬う。

寝たきりになった老人を、家のいちばんいい場所(たいていはリビングルーム)に寝かせ、家族全員で面倒を見る光景を何度も見てきた。

トルコに老人ホームはない。もしかしたらいくつかはあるのかもしれないが、私が出会ったひとたちはみんな自分たちの手で介護していた。

病院に入っている場合でも、親族や友人がひっきりなしにお見舞いに訪れる。」

(「破婚 18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間」)

 

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チュニジアのおばあちゃんは、家族に囲まれて楽しそうにテレビを見ていた

そのため、人生最後を家で終える人は日本よりずっと多いのです。

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エジプトのおばあちゃん。メガネが片方割れているけど、とても表情が良い

町中で若い人が老人を助ける姿も、よく目にします。

道路を横断できなくて困っている老人がいると、若者がさっと走り寄って手を引き、いっしょに渡る光景はよくある。

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エジプトの海岸で水タバコを楽しむ老人たち

混んでいる電車の中に老人が乗ってきたら、座っている若者はとっさに席をゆずる。

その確率はほぼ100パーセントです。

どこかの国では、老人が立っていても、若者はスマホに夢中で顔を上げすらしませんけれど。

 

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【「破婚」】

「寂しい熱帯魚」などを手がけた人気作詞家及川眠子さんが、18歳年下のトルコ人男性との結婚について綴った書。

離婚時に7000万円の借金を背負ったという、離婚にまつわる騒動も興味深いが、13年間生身のトルコ人男性と暮らしてきた体験は貴重で、トルコや中東の文化を知る上で有益な一冊。

 

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