【まとめ】イスラムが「女性差別でない」10の理由

「イスラムは女性差別の宗教」と、日本では思われています。

いついもスカーフで髪を隠さなきゃならない。

 全身黒ずくめ、おしゃれできないし、かわいそう。

男性と自由にお付き合いできない‥‥これらは事実であり、それだけ見ると確かに不自由で、不幸そうです。

実はそれは表面的な見方でしかありません。

これまで20年以上イスラム圏を取材したきて、イスラムは「女性差別」ではなく「女性優遇」の制度だと言い切れます。

もちろん地域によって、女子が学校に行くのが困難だったり、かつてのサウジアラビアのように女性が車を運転できない国もあります。

しかしそれは多くは地域の習慣。
「イスラムに起因するもの」ではありません。

イスラム女性は、むしろ日本の女性より幸福なのでは?と思うことも多々あります。

その「幸福の理由」をあげてみます。

イスラムでは「女性は宝石」

なぜイスラム女性の肌や髪を隠すのか?

「宝石」のように尊い存在だからです。

イスラムには「女性は宝石」という言葉があります。

「女性は生まれながらに高貴で美しい存在」という意味です。

ここでイスラムの基本的な男女間について説明しましょう。

イスラムでは「男女は生まれつき違うもの」と考えています。

違うからこそ、男女は互いに惹かれ合う。特に男性は女性の美に弱いと考えます。

つまり女性は生まれつき、美しく魅力的な存在なのです。

だから男性を誘惑して不要なトラブルを起こさないよう、女性に美しい部分を隠すよう求めるわけです。

「女性は宝石」という意識があるためか、女性たちから外見についての悩みを聞いたことがありません。

「女性というだけで美しい」という自己肯定感がある。

でもいつも肌を隠して、不自由じゃない?

髪や体を隠すことで、外見で差別されない自由を得ます。

体型コンプレックスに悩む必要もない。

足が太い、ウェストのくびれがなどの肉体的コンプレックスは、チャドルがすっかり隠してしまうからです。

詳細:「女性は宝石」という自己肯定感と「モテ」に悩まされない自由 <イスラム女性は幸せ?(1)>

たった1人のために着飾る自由がある

でもおしゃれできなくて、つまらなくない?

実は、世界で一番おしゃれなのがイスラム女性たちです。

たしかに外では黒づくめです。でも家の中ではジーパンにタンクトップ、胸の谷間が見える服装はごく普通。

イスラム女性にとって、おしゃれは家の中でするもの。

自分を愛し、自分を大事にしてくれる「だんな様」だけに、美しさを見せるのです。

ベッドの中ではセクシー・ランジェリーときまっています。

夜こそ色っぽい格好で着飾り、自分を愛してくれるだんな様のために尽くすのです。

日本の既婚女性は寝る時パジャマですが、イスラム圏のマダムには、そんなことはありえません。

日本で勝負下着といえば、結婚前のお付き合いで身につけるもの。

日本のおしゃれは不特定多数に向けた「分散型」。

アラブ・イスラム圏の女性のおしゃれは、愛する夫だけに向けた「一極集中型」。

イスラム女性には、外では着飾る自由はありませんが、おしゃれのエネルギーは、愛するたった1人の人のためにとっておくのです。

・詳細:たった1人のために着飾るから深く愛される。<イスラム女性は幸せ?(5)> 

「処女だから恥ずかしい」の悩みがない

イスラムでは婚前交渉を禁止しています。

これは女性を保護するためです。

婚外セックスで女性が妊娠した場合、傷つくのは女性です。

では女性たちは「しかたなく」処女を守っているのか?  

答えは「ノー」です。

「ここでは男は結婚しないと、女性の手すら握れないのよ。女性はすごく高いものだから。なのに、結婚も約束していない男に体を許すの? しかもタダで。売春婦だってお金もらうのに」

「自分は高貴で美しい存在である」という自己肯定感。これが日本の女性との1番の違いなのです。

イスラム圏では処女はステータス。40でも50歳でも45歳でも。

男性たちが結婚相手を探す場合、最も重要な条件は「処女」だということ。

結婚後に処女でないのがわかると離婚されることもあります。

日本には自由にセックスできる自由はあっても、「セックスしない自由」はありません。

かなりの数の女性が、「〇歳で処女なんて恥ずかしい」「彼氏に処女って打ち明けると、重いと思われるのでは?」なとという悩みを抱えている。

でも日本の男性は、処女なんて嫌いですよね?

そう思う方は、ぜひこちらをお読み区浅い。

処女は恥ずかしいことではない!<イスラム女性は幸せ?(2)>

「婚活疲れ」という言葉はない

「イスラム女性は男性と自由にお付き合いできないんでしょ?」

「いつも黒づくめの服で、どうやって結婚相手を探すの?」

「異性と付き合えない」「いつも黒づくめ」だからこそ、女性はスムーズに結婚できるのです。

まず異性と自由に交際できないから、ちょっと縁があると「これが最後かもしれない」という意識が働き、縁のあった相手を大事にする。そしてスムーズに結婚へといたるわけです。

男性は女性を見る時「この人は結婚相手に良いかどうか」で女性を見ています。だから結婚までの話が早い。

男性に気に入った女性がいれば、とんとん拍子に結婚まで行ってしまいます。

異性との付き合いが多いと、ついつい前の人と比べてしまいます。結果、「彼のほうがよかったな。もっといい人がいるに違いない」と、せっかくのチャンスを棒にしてしまう。

婚前交渉が禁止されているため、イスラム圏の結婚の多くは見合いです。

じっくり付き合ってから結婚した方がいいんじゃないの? 

お見合いって愛のない結婚でしょ?
好きでもない相手と結婚して幸せになれる?

そう思う方は、ぜひこちらをお読みください。

「婚活疲れ」という言葉はイスラム社会にはない <イスラム女性は幸せ?(3)>

「夫が生活費をくれない」という悩みがない

イスラムでは女性保護を柱に掲げているため、結婚制度は女性に有利な制度になっています。

多くのイスラム圏では、男性が結婚前に「家」を用意することになっています。
それも賃貸ではなく、たいていは持ち家。

離婚時の慰謝料を決めることもあげられます。

「あからさまにお金のことを話題にするなんて‥‥
しかし離婚して元夫が慰謝料払ってくれな人はいくらでもいます。

結婚したら、生活費は夫の負担です。

もちろんイスラム圏でも最近は物価が高騰し、妻も働いて家計を助けるケースももちろんあります。

しかしそういう事情がなければ、女性は働かなくてもいいし、働いても家にお金を入れる義務はない。

夫より妻の方が収入が上でも、家にお金は入れるのは夫です。

だからこっそり貯めている女性もいると聞きます。

では夫は家で威張っているのしょうか? 

「男は家にお金を入れるだけ。あとは女が決める」というのがイスラム男性の口癖です。

詳細:夫が生活費をくれないという悩みはない <イスラム女性は幸せ?(4)>

ベッドでは妻を満足させるのが夫の義務

イスラムでは男女の性を非常に大事なことと考えています。

大切なことだからこそ、婚前交渉を禁止し、夫婦の間だけで楽しむように決めたのです。

そして女性の性欲を認め、夫婦間のセックスで女性が満足するよう夫に求めています。

イスラムの第二の聖典とされる「ハディース」には、夫婦の夜の営みについて、その作法が書かれている。

 『妻とすぐ交合しようとするのではない。あなたと同様に、彼女も性的に興奮するまで待つのである。」

その代わり、妻も理由なく夫の要求拒んではいけません。

ハディースにはこうあります。

『夫が妻を寝床に誘っても彼女がそれに応ぜず、彼が怒りの中にあるままその晩を過ごすとしたら、天使たちはその夜が明けるまで彼女を呪い続けるであろう』(ムスリムのハディース)

詳細:ベッドで妻を満足させるのが夫の義務!<イスラム女性は幸せ?(6)> 

仕事と家事が両立がしやすい

イスラムでは女性は守るべきものなので、電車の中で立っていると、すかさず男性が席をゆずってくれます。

行列は女性優先がルールで、駅や映画館の切符売り場で長い行列ができていても、女性は男性を追い越して一番先頭にずんずん割り込めます。

女性が働く環境は、日本より恵まれています。

女性が日没を過ぎてオフィスにいるということも、あまりありません。

イスラム圏は家族のつながりが強く、結婚後は両親と暮らすのが普通。女性が子供を産んでも祖父母や兄嫁がめんどうを見てくれる。

だから家事と仕事が両立しやすい。

メイドがいる家も少なくありません。

確実に言えるのは、「長時間労働を苦に女性が自殺する」など、絶対にありえないということです。

日本では夫婦共働きでも、家事はほとんど女性がやるという家も多いでしょう。日本の働く女性は、世界一睡眠時間が短いそうです。

詳細:女性の深夜残業やお茶汲みはない <イスラム女性は幸せ?(7)> 

男女隔離で女性の活躍の場が広がる

「男女隔離」がイスラム社会のルールです。

結婚式や学校は男女別。バスの中の席も、男女で分かれています。

男女隔離だからこそ、女性の活躍の場が広がっている側面もあります。

女性の肌を見る相手が男性であってはならないから、女医がもとめられる。産婦人科などはとくにです。

イランの都市部には女性タクシー運転手がたくさんいます。タクシーはある意味密室だから

日本の女性タクシー運転手の割合よりずっと多いです。

詳細:男女隔離のおかげでイスラム女性の活躍の場が広がる<イスラム女性は幸せ?(8)> 

 

「専業主婦で肩身が狭い」という悩みがない

「いい大人が、他人に養ってもらって良いのだろうか?」

「家にいると、社会から取り残されてしまうのでは?」

そんな専業主婦の悩みは、イスラム女性にはありません。

「男が稼げ」が神の命令であり、女が家庭を守ることに確固とした価値が認められているからです。

ただし子作りへのプレッシャーは日本以上です。

「女性は子供を持って一人前」という考えは非常に根強い。

イスラムでは子孫繁栄が重要な柱。「多産は美徳のひとつ」とされています。

子供ができなければ、夫が第二夫人をめとるか、離婚されたりしても文句は言えません。

女性は黙ってそれを受け入れます。
それだけ子供が大事なものだからです。

子どもを産んだ女性は尊重されるが、そうでない女性は肩身が狭い。それがイスラム女性の現実。

この点日本女性の方が気楽かもしれません。

詳細:「専業主婦は肩身が狭い」という悩みがない

選択肢が少ないから幸福になれる

イスラム女性はたしかに自由は限られています。

結婚は神の命令。「結婚か仕事か」などと迷っている暇はない。

年頃になれば、周囲のプレッシャーで否応なく結婚させられ、すぐに出産となる。

女性が自由気ままに一人で生きていくことは非常に難しい。
社会が許容しません。

代わりに「女にとっての幸せとは、家族のために尽くし、次の世代を育てること」という揺るぎない価値観がしっかり存在しているのです。

生きる上で迷いがない。

日本の女性は自由です。
「結婚はしてもしなくてもいい」「結婚はいつしてもいい」「子供は産んでも産まなくてもいい」。

でもその結果、幸せになれたのでしょうか?

「選択肢が多いと不幸になる」という研究結果があります。
決断した後も「他の選択もあったのでは」と後々まで悩むからです。

一つ選択したら、他を捨てたことを後悔する。

本当は選択肢が少ない方が、生きる上で楽なのです。

詳細:豊富な選択肢が幸福度を下げる! 選択肢が多い社会で幸せをつかむ方法 <イスラム女性は幸せ?>

 

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