2020-08-07

イスラムと日本の道徳の共通点*<イスラムはどんな宗教?>

イスラム イスラム教 モスク 礼拝 islam pray

インドネシアのモスクで礼拝する人びと。

イスラム教は「生活のルール」という側面があります。(*イスラム教の特色②生きるルール:聖と俗を分けない

コーランには礼拝など宗教的な内容以外に、商売、結婚、相続、人間関係など、「日常生活のあらゆること」が書かれています。

イスラムは日本の道徳と似ている

さらにその「日常生活のあらゆること」には、親孝行せよ」「嘘をつくな」「人を殺すな」など日本の「道徳」に似たものも多く含まれます。

コーランにおける「10の命令」と言われるものがあります(第6章151~153節)。「人として大切なこと」を説いたものです。

1 アッラーの他に一切の神を認めないこと
2 両親にやさしくすること
3 いくら貧乏でも自分の子供を殺さないこと
4 性的な不品行なことに近づかないこと(婚外交渉など)
5 人を殺すないこと
6 孤児の財産を守ること
7 商売において計量をごまかさないこと
8 公正な発言をすること
9 神との契約を履行すること
10 イスラームとの教えに従うこと

生きる上のマナーやエチケット

またイスラムの教えには「人生訓」的なもの、マナーやエチケット的なものもあります。

貧しい人を助けよ

「(あなたがたの良い施しは)アッラーの道に、専従しているため、大地を闊歩できない困窮者のため」

(2章273節)

情けは人のためならず

「あなたがたが施す良いものは、みなあなたがた自身のためである。」(2章272節)

お金を使う時のマナー

「金を使うにも、浪費せず、かといってけちけちするでもなく、その中間をいく」(25章64節)

←お金をつかうときは、むだつかいせず、ケチケチせず、「ほどほど」がいい。

あいさつについて

「誰かに丁寧に挨拶されたら、それよりもっと丁寧に挨拶し返すか、せめて同じ程度の挨拶を返せ」(4章88節)

公衆でのエチケット

「あなた方が互いに大声なほどには、かれに大声で話してはいけません。自分の善行が知らないうちに帳消しにならないために。」(49章2節)

←まわりにひびきわたるような大きな声で話さないようにしよう。

足を知る

「何事も規(のり)を越してはいけない。アッラーは規を越す人を好み給わぬぞ」(5章87節)

宗教とは「人間らしい生き方」を教えるもの

つまりイスラムは「人間らしい生き方」を教えるものです。

自分だけが得することだけ考えたり、自分の欲望だけを満たすのは動物と一緒です。余った金は困った人を助けるために使いなさい、それが人間らしい生き方だ、成熟した大人だと教えるのです。

「イスラムはわかりにくい」という方の参考になれば嬉しいです。

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