心安らかに生きるための「コーラン」の言葉  

イラン人

イランの家庭で行われた親戚のパーティ。これはごくごく庶民の家です。

新型コロナウイルスによる外出自粛が続き、ストレスを感じたり、将来に不安を感じている人も多いでしょう。

特に、狭い部屋で経過観察期間を過ごさなくてはいけない人はなおさらです。

支えていないと折れそうな心を持つ人も増えているでしょう。

そんな方のために、気持ちが楽になり、心安らかに暮らせるコーランの言葉をお伝えしたいと思います。

『悲しいことも楽しいことも長くは続かない』

生きていれば楽しいことも起きれば、悲しいことも起きます。

それらがずっと続くことはありません。

失恋や大切な人を失った時、「この悲しみが状態がずっと続くのでは?」と不安になります。

しかしいつか悲しみも癒され、楽しい出来事がやってきます。

それも油断していれば、悲しい出来事に遭遇します。

人生に不変はありません。

悲しいことがあっても落胆しすぎず、嬉しいことがあっても有頂天になりすぎない。

淡々と日々を暮らす平常心を忘れないことが大切です。

『地上において、またあなた方の身の上において起こるどのような災厄も、一つとしてわれらがそれをもたらす前に、書板にしるされていないものはありません。

それはあなた方が失ったものに悲しまず、与えられたものに喜びすぎないためです』

(57章22/23節)

 

『つらいことを乗り越えた先に喜びと幸せがある』

外出もままならない、友人とも思うように会えない日々は憂鬱です。

しかしこのつらい日々を乗り越えた時、きっと世界が違って見えてくるはずです。

店で普通に買い物ができる、気兼ねなく友人に会える。

こんな、ごくあたりまえの日常が、どんなに素晴らしいことかを実感します。

「ただ生きている」ことに感謝できるようになるはずです。

本来「ただ生きている」だけでも、とても素晴らしいことです。

しかし私たちはそれを忘れてしまっています。

だから神様はほんの少しの間、私たちに試練を与えてくれた。

そう考えれば、気持ちが楽になるのではないでしょうか?

『われら(神)は恐怖や飢え、財産や生命や収穫物の損失で、必ずあなた方を試みるでしょう。

でも信仰を持ち続ける人たちには、吉報を伝えなさい。

かれらには主からの祝福と慈悲があるでしょう。』

(2章155/157節)

『人は過ちをおかす存在だから自分を責めてはいけない』

何かに失敗する、悪い事が起こる。

私たちはつい「なぜ起こったんだろう?」「何が悪かったんだろう?」と自分や社会を責めます。

しかし人は万能ではありません。

時にはあやまちを犯してこともあります。

必要以上に自分を責めることは間違っています。

イスラム教徒は「神がそうされたんだ」と自分を納得させます。

それは必要以上に自分を苦しませないための知恵でもあるのです。 

『アッラーは誰にも能力以上の負担も背負わせ給うことはない。

神様、もし私どもがついうっかりと忘れたり、何か間違いをしでかしましても、どうかおとがめになりませぬよう。』

(2章286~287節)

 

『自分の力ではどうにもならない未来を心配しない』

私たちの悩みは、ほとんどが将来のことを心配することから来ています。

今の貯金で老後を凌げるだろうか? 

もし将来病気になったらどうしよう?

しかし将来のことは自分ではどうすることもできません。

大切なのは今です。

くよくよ心配して時間をむだにすることなく、今に集中し、あとは運は天にまかせる。

そうすれば、おおらかな気持ちで暮らすことができます。

『何事によらず、「わしは明日これこれのことをする」と言いっぱなしにしてはならない。

必ず「もしアッラーの御心ならば」と付け加えるように』

(18章24節)

さいごに

思うように外出できない、行きたい場所に行けない。

こんな日々が続いていますが、逆に言えば、自分の身の回りや、これまでの生き方を見つめ直すよいチャンスです。

今まで忙しすぎた人は、一度スローダウンして、これまでの暮らし方を考えてみるのも良いでしょう。

この先どうなるのか?

確たることは言えません。

しかし確かなのは、今自分は生きているという事実です。

遠くに行けなくとも、幸せの種は身近なところにあります。 

それを見つける良い機会だと思います。

 

*コーランの章句はこちらから引用しました。

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