イスラム女性は肌の露出がタブーなのに、なぜベリーダンスが許されるのか?

ベリーダンス

エジプトのクルーズ船ナイルマキシムで踊るベリーダンサー。エジプト音楽に乗って情感たっぷりに踊る。これがエジプト人を酔わせるベリーダンスである。

イスラム教では女性は肌を見せないのがルールですが、ベリーダンサーが許されるのはなぜですか?

女性が人前では肌を見せておどるのはタブーではないのでしょうか?

それらの疑問にわかりやすくお答えします。

ベリーダンスは肌を露出し、しかもそのポーズは、腰をひねったり振ったりと、かなりセクシーでキワドイもの。

でもイスラム社会では女性が肌を露出するのはタブーです。

なぜベリーダンサーは許されるのか?

わかりやすくご紹介します。

ベリーダンスはイスラム以前からの文化

エジプトの結婚式で踊るベリーダンサー

エジプトの結婚式で踊る花嫁。結婚式ではベリーダンサーがつきもの。ベリーダンサーが登場しない式でも、女性たちや花嫁は率先して踊る。

ベリーダンスはイスラムが入ってくる前からの文化です。それが今も受け継がれているのです。

アラブの結婚式ではベリーダンスがつきものです。

これには豊穣を願う意味があります。

新郎新婦をセクシーな踊りで盛り上げ、その気にさせて、結婚後の夜の生活を大いに楽しんでもらおうという意味合いがあるのです。

アラブでは結婚したらすぐに妊娠するのが当たり前。

だからこそ式にはベリーダンスがなくてはならない。

たしかにイスラムで音楽はあまり奨励されないものではありますが、実際には暮らしに音楽と踊りは根付いています。

特におめでたい場所では、踊りと音楽なしには成り立ちません。

もともと根アカな人たちですから、結婚式でじーっと座っているだけなんて、考えられません。

喜びは歌って踊って表現するのです。

結婚式は男女別。そこではベリーダンサーだけでなく、普通の女性たちも競って踊りを披露します。

実はアラブの女性たちは、プロ並みに踊りがうまいのです。

↓イスラム圏の結婚式。モロッコ、チュニジア、エジプト‥。

エジプトの結婚式では日本人ベリーダンサーも登場します。

売れっ子ベリーダンサーは外国人

エジプトの結婚式で踊る花嫁

エジプトの人気ベリーダンサー・アスマハンはアルゼンチン出身。

アラブの国々にはベリーダンサーがたくさんいますが、現在の売れっ子ダンサーは、ほぼ外国人です。

エジプトならロシアや東欧、南米などからの女性です。

 

こちらは上の写真アスマハンの踊りです。

 

かつてはタヒア・カリオカサミア・ガマールなど伝説的ベリーダンサーと呼ばれる人がエジプトなどにはたくさんいました。

が、今はほとんどいません。

理由を簡単に言えば、以前よりもエジプトやアラブ世界で原理主義的な考え方が強くなったからです。

こうしてほとんどが外国人ダンサーとなりました。

エジプトで活躍している日本のベリーダンサーもたくさんいます。

中には現地の男性と結婚されている方もいます。

それは外国人女性だからあり得るケースであるとともに、2人の愛がイスラムのタブーを乗り越えたとも言えます。

ベリーダンスは夫へのたしなみ

とはいっても、アラブ女性は皆、上に書いたとおりプロ並みに踊りが上手です。

小さな頃から踊りがある暮らしの中で育っているからでしょう。

その踊りをどこで披露するかというと、1つは女性だけの結婚パーティ。

そしてもう1つは結婚した後の旦那様の前で、です。

大切な旦那様を楽しませるために踊るのです。

ベッドの中で仲良くする前に踊る。

ベリーダンスをうまく踊れることは、セクシー下着とともに結婚するアラブ女性のたしなみです。

イスラム女性にとっては、セクシーランジェリーも赤い口紅もベリーダンスも、愛する旦那様の前だけ。

逆に日本の女性を見て、「どうしてヨソの男性の前でもおしゃれがしたいのかしら?」と理解に苦しむそうです。