トーブ、カンドゥーラ、ディスターシャ、アラブ男性の民族衣装とイスラム教男性の服装ルール

サウジアラビア男性の民族衣装トーブとシュマッグ

アラブ人男性の民族衣装といえば白くて長い服ですが、名前は何でしょうか?

布を頭にかぶっていますが、名前がありますか?

イスラム教男性の服装ルールはどうなっていすか?

そんな疑問にわかりやすくお答えします。

この記事を書いている私は、これまで20年以上イスラム圏を取材し、「イスラム流幸せな生き方」など多数の本を出版しています。

先日、こんなツイートをしました。

アラブ男性の民族衣装にはトーブガンドーラディシュダーシャガラベイヤなど様々なものがあります。

さらに頭にかぶるものはシュマッグゴトラクンマなどと呼ばれます。

これらはどんなもの?誰にでもわかるように、やさしく解説します。

アラブ男性<湾岸諸国>の民族衣装

服装:トーブ・ディスダーシャ・カンドゥーラ

湾岸男性は皆、ワンピース型(くるぶしまでの丈)の服を着ています。

これらは「トーブ(ソーブorディスダーシャorカンドゥーラ」などと呼ばれています。

違いは「襟」の形です。

トーブ(ソーブ)サウジアラビア、バーレーン、カタール

サウジアラビア男性の民族衣装トーブとシュマッグ

襟あり。襟の形は日本男子の学生服に似ています。色はほぼ白。

 

襟の部分を拡大してみます↓

サウジアラビア男性の民族衣装トーブとシュマッグ

 

②ディスターシャオマーン・クウェート

オマーン男性の民族衣装ディシュダーシャ

襟なし。襟の部分に紐の飾りがついている。

 

襟の部分を拡大↓

オマーン男性の民族衣装ディシュダーシャ

同じ白なので少々わかりづらいですが、紐飾りがついています。

なおトーブやカンドゥーラはほぼ白のみですが、ディスターシャは白、茶色、水色など様々な色があります。

 

カンドゥーラ‥UAE

UAE男性の民族衣装カンドゥーラ

襟なし。ボタンが3つ正面に付いています。色はほぼ白。

 

襟の部分を拡大↓

UAE男性の民族衣装カンドゥーラ

3つボタンがついていますね。

 

頭の被り物:シュマッグ・ゴトラ・クンマ

湾岸男性が頭にかぶるものは、「布」「帽子」があります。

①布(シュマッグorゴトラ)  

サウジアラビア男性の民族衣装トーブとシュマッグ

布の色は「白」か「赤と白の千鳥格子」です。

国によって呼び方が違います。

 

・「シュマッグ」=サウジアラビア、バーレーン

・「ゴトラ」=カタール、クウェート、UAE(シュマッグと呼ぶことも)

 

色の違いによって名前が違うのではなく、国によって呼び名が変わります。

 

布の上に滑り止めの黒い輪っか「イガール」をのせます。

サウジアラビア男性の民族衣装トーブとシュマッグ

イガールは綿と絹のものがあります。

 

②帽子「クンマオマーン

アラブ・オマーン男性の民族衣装とクンマ

クンマはオマーン男性だけがかぶります。

 

クンマ以外に、布を頭に巻くこともあります。

布は様々な色や柄があり、被り方もターバンのようにくるくる巻いて頭に載せます。

イガールも使いません。

オマーン男性の民族衣装

アラブ男性<エジプト・モロッコ>の民族衣装

こちらは、湾岸以外のアラブ男性の民族衣装です。

ガラベイヤ:エジプト 

エジプト人男性の民族衣装ガラベイヤ

ガラベイヤはくるぶしまでのワンピース。色は茶色、水色など様々です。

白もありますが、どちらかというと特別な日のためのもの。

湾岸諸国のワンピースに比べて、襟ぐりが広めになっています。

都会の若者はガラベイヤではなく、シャツとズボン姿が多いです。

この点、トーブカンドゥーラが日常着となっている湾岸諸国と違います。

ただ誰でもガラベイヤを必ず1着は持っています。

ジェラバ:モロッコ

モロッコ男性の民族衣装

ジェラバも同じくロング丈ですが、これはワンピースというよりコートで、頭にかぶるフードがついています。

ジェラバは女性も着用します。

アジアのイスラム教徒男性<バングラデシュ・パキスタン>の民族衣装

パンジャビ:バングラデシュ 

バングラデシュ男性の民族衣装

主に結婚式など特別な場で着用します。

ふだんは右の男性のようなシャツとズボンを着ています。

シャルワールカミーズ:パキスタン  

パキスタン男性の民族衣装

シャルワールカミーズは、丈の長いシャツとゆったりしたズボンの組み合わせ。

とても涼しそうです。

パキスタン男性は湾岸諸国などに大勢出稼ぎに出ていますが、そこでもほとんどの人がシャルワールカミーズを着ています。

きっと着心地バツグンなのでしょうね。

 

女性の服装の名前→ヒジャブ、ブルカ、二カブ、チャドル‥‥イスラム女性の服装を解説

イスラム教男性の服装ルールは? 

男性も肌を露出しないのがルールです。

そしておへそから膝までは隠すべきとされています。

イスラム教徒の服装というと女性ばかりが話題になりますが、男性にも慎みが求められています

ただ隠すべき場所が男女で違います。

女性は顔と手以外ですが、男性はおへそから膝までです。

女性の方が隠す部分が多いのは、男性より美しいものと考えられているからです。

男性も慎みがマナーなので、短パンなどで町を歩くのは、はしたない行為です。

私の知人がイラン滞在中半ズボンで町を歩いていたら、現地男性に罵声を浴びせられたそうです。

急いでホテルに帰って、長ズボンに履き替えました。

こういう服装は自分の評価を下げるだけでなく、相手に対して失礼を当たります。

同性でも裸を見せ合わない

男同士でも裸は見せ合いません。

現地にはハマムという公衆浴場がありますが、男性もパンツを履いて入ります。

性器を他人に見せることは、たとえ同性同士でも、はしたないことなのです。

ターバンや帽子は義務?

髪を隠すのは義務ではありません。

帽子やターバンをかぶっている人がいますが、慣習です。

ひげは義務?

イスラム教の男性で髭を生やす人が多いのは、預言者ムハンマド がそうしていたと言行録ハディースに書いてからです。

ハディースに書かれたムハンマドの言動は、今も信者の手本となっていて、預言者がやったようにやりたいと思う人はいます。

最近ではひげがない方が女性にモテるとかで、ひげをはやさない男性もけっこういます。

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