イスラム教女性が社会で働くって大変じゃないの?

イスラム女性

パキスタンの新聞社のランチタイム。左は女性記者。皆、持参したお弁当を好きな時間に食べる。

イスラム女性は家に閉じこもっている。

そんなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

実際には多くの女性が社会で働いています。

働く環境&社会は、日本よりも女性に優しいのではないか?と思います。

こんな理由です。

①そもそも社会が女性にやさしい

②職場の長時間労働がない

③女性のお茶汲みがない

④日本の女性は?世界一寝ていない

詳しく解説します。

社会が女性にやさしい

イスラムって女性蔑視じゃないの?

そう思われる方も多々いるでしょう。

実際に現地に行ってみると、「女性として生きるのは楽だな」と思うことしばしです。

電車の中で立っていると、すかさず男性が席をゆずってくれますし。

なぜなら「女性はかよわく、いたわるべきもの」が社会通念だからです。

それを「女性差別」と言う方がいるかもしれませんが、楽できるのは歓迎すべき。

行列も女性優先で、駅や映画館の切符売り場で長い行列ができていても、女性は一番先頭にずんずん割り込むことができます。

男性たちは絶対に文句を言いません。女性の当然の権利だからです。

外国人女性でも同じで、私などもいつも駅で電車の切符を買うときでも列を作っている男性の前にずずっと割り込ませていただいています。

女性の中には、列の前の方に並んでいる男性に横からお金を渡し、切符を買ってもらう人もいます。
もちろん2人は赤の他人。

男性は慣れているので、突然見知らぬ女性にお金を渡されても意味がわかります。

(ただし、こういう時は、お釣りがないように渡すのがマナーです)

パキスタンなどでは、バスのチケット売り場に「LADIES」の窓口があります。女性専用の窓口です。

女性はそこに並んでも良いし、男女共通の窓口でも買うことができます。

男性専用の窓口はありません。

女性にやさしい職場環境

会社では女性が日没を過ぎてオフィスにいるということは、まずあまりありません。

夜遅く帰宅した場合、帰り道で痴漢にあうなどの可能性も高くなります。

パキスタンなどでは、会社によっては女性の送迎車もあります。

もちろんすべての会社ではありませんが。

また大家族主義のパキスタンでは、結婚後は両親と暮らすのが普通ですから、女性が子供を産んでも祖父母や兄嫁がめんどうを見てくれます。

だから日本などよりよっぽど家事と仕事が両立しやすい。

 

パキスタンなどでは中流家庭でもメイドがいます。

メイドの給料が低くおさえられているという事情もあります。

しかしある女性経営者はこう言います。

メイドを雇えない給料しかもらっていなかったとしたら、それはメイドとして雇われているのと同じよ

確実に言えるのは、「長時間労働を苦に女性が自殺する」など、絶対にありえないということです。

お茶汲みはない

あるパキスタン女性にお茶汲みのことを話すと、「お茶くみ? 何それ?」と理解してもらえませんでした。

お茶くみはすべて男性の役目。お茶汲み専門の人がいます。

これは「女性が不特定多数の男性のところにお茶を持っていくのは良くない」というイスラム的考えがあるからです。

「職場の花」という言葉もありません。

この点、日本の女性よりずっとのびのびしていると感じます。

日本の女性は世界一寝ていない

日本では夫婦共働きでも、家事はほとんど女性がやるという家も多いでしょう。

日本の働く女性は、世界一睡眠時間が短いそうです。

日本の男女平等が問題なのは「女が男に合わせる」という点です。

「男が女に合わせる」という選択肢もあったはずです。

実際、ヨーロッパの国々は、こういう対応をした国が多いそうです。

夜道が危ないから暗くなる前に退社する、家族団欒に間に合うよう夕方6時にオフィスを出る、というように。

しかし日本はそうはならなかった。

そして女は男並に働くことに疑いを持たなくなった。

深夜まで、平日休日問わず。

でも仕事も平等なら家事も平等かというと、そうではありません。

 

女性の働き方について考えたい方の参考になれば幸いです。

【参考図書】

イスラーム ヴェールの向こう

イスラム女性たちのリアルな日常を紹介。モロッコ、チュニジア、エジプト、イラン、パキスタン、モルディブ‥‥。歌あり踊りありデートあり。「抑圧」などメディアによって作られたイメージと違う、生き生きした女性たちの実像を紹介します。

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イスラム教徒の女性のすべてがわかる【記事一覧】

 

★イスラム女性については、こちらの本で詳しく解説しています。ぜひお読みください。

イスラム流幸せな生き方』
なぜ世界でイスラム教徒が増え続けているのか?その魅力を中学生でもわかるように易しく書いた本。この一冊でイスラムのイメージが変わります。

 

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