現地のエジプト人の家庭料理とは?家めし徹底レポート!

エジプトの家庭料理

家庭の食事風景。床に座って食べたり、ちゃぶ台の上に料理を並べて食べる家庭が多い。

エジプト人は毎日どんなものを食べている?

日本のご飯と味噌汁のような定番色はあるのでしょうか?

そんな疑問にお答えし、エジプトの食生活、代表的な家庭料理をご紹介します。

 

エジプトの食生活

まずエジプト人の食生活のアウトラインをご紹介します。

エジプトの学校や会社は朝8時から午後2時までで、朝は7時くらいに家を出ます。

宵っ張りのエジプト人はギリギリまで寝ていることが多く、朝食は食べずに出かけます。あるいはシャーイ(紅茶)だけ。

そして学校や会社で持参したサンドイッチなどを食べます。

学校には休み時間があり、子供たちは持参した軽食や売店で買ったお菓子を食べたりします。

会社や役所でも、仕事中にサンドイッチなどを食べるのは、わりと普通です。

昼食は会社や学校が終わって帰宅後、3時か4時に家族そろってゆっくりたっぷり食べます。

夕食は午後9時や10時くらいに軽くすませます。メニューは朝とだいたい同じか、昼の残りが多いです。

主食=パン

エジプトのパン、イーシュ

イーシュはこのように路上で売られていることも多い。

エジプトで最も一般的なのは「イーシュ(イーシュ・バラディー)」という全粒粉の茶色いパンです。

朝昼晩このイーシュを食べます。イーシュをスプーン代わりにして、これでおかずをつかんで食べます。

イーシュは中が空洞にいて、そこにおかずをはさんでサンドイッチにして食べることも多いです。

エジプトのパン

田舎の家では自宅でパン「イーシュ・シャムシー(太陽パン)」を焼くことが多い。

田舎ではイーシュも食べますが、自家製のパンも食べます。こちらは「イーシュ・シャムシー(太陽パン)」です。

丸い形に整えたパン生地(イーストも含む)を1~2時間日向にさらして膨らませ、オーブンで焼きます。

エジプトの家庭料理

これが典型的なエジプトの家庭料理。ご飯はシャーレイヤという細かい麺が入っている。その上ににあるのがチキン、その右がスープ、奥がモロヘイヤ・スープ、その左がジャガイモのトマト煮込み。

エジプトでは白いご飯をたべることは稀で、たいていバターライスです。

少量の米を食用油で炒め、焦げ目がついたら米と水を加え、炊き込みます。シャーレイヤ(小さな麺)を入れることも多いです。

食卓にご飯がある場合も、必ずパンを食べます。ごはんはどちらかというと「おかず」の位置づけです。これは他の中東の国々でも同じです。

おかず

フール(ソラマメ)

エジプトの朝食

典型的なエジプトの朝食。フール (中央)は欠かせない。

エジプト人の朝食の定番。乾燥させたソラマメを長時間煮込んだものです。

塩やトウガラシ、クミンなで味付けして、イーシュに包んで食べます。

家で作ることもありますが、店でテイクアウトする人も多いです。

日本で中東の豆料理というと「ホムス(ヒヨコマメ)」が有名ですが、エジプトでは豆といえばフールです。

チュニジアやシリアなどではヒヨコマメが主流です。

ターメイヤ

エジプトのターメイヤ

ターメイヤを売る店。左手のツボがフール を煮込む容器。

これもソラマメが主材料で、朝食でよく食べます。

長時間水に浸してからつぶしたソラマメに香草などを入れてよくかき混ぜ、つなぎに卵やパン粉を加えた素材を作ります。それを手でコロッケ状にして、油で揚げたものです。

家庭によっては素材だけ買ってきて、自分の家で揚げることもあります。

以上フール 、ターメイヤが朝食の定番ですが、他に「タヒーナ」(ゴマのペースト)、オリーブの実、チーズ、ゆでたまごなどが加わることもあります。

それらをイーシュでつかんで食べます。

モロヘイヤ・スープ

昼食で食べる代表的なおかずです。

出汁はチキンが多いですが、ウサギやハトを使うこともあります。最もおいしいのはウサギだそうです。

モロヘイヤは日本ではお浸しにすることが多いですが、エジプトには「お浸し」という料理法はなく、スープと決まっています。

(作り方は→エジプトマダム伝授!モロヘイヤスープの作り方 ギーをたっぷり入れてヘルシーに )

モロヘイヤスープはごはんにかけて食べると美味しいです。

野菜の煮込み

野菜はほとんどトマト味の煮込みにします。ベースはトマト、ニンニク、タマネギです。

よく食べられている野菜はジャガイモ、オクラ、インゲン、ズッキーニなどです。

ただナスは揚げて、塩などをつけて食べることが多いです。

エジプトでは野菜ごとに料理法が決まっていて、これ以外の方法で料理することは、まず皆無。とても食に保守的だなあと思います。

よく食べるのはチキン、次がウシ、次がヒツジです。

豚はイスラム教徒が多数派なので食べません。ただキリスト教徒もいるので、カイロなどでは豚肉を売るところもあるらしいです。

ラクダの肉も売られていますが、家庭料理としてはポピュラーではありません。

エジプトの魚料理

魚を売る店。魚は鉄板の上で焼く。中に野菜やスパイスを詰めて焼くことが多い。

肉ほど一般的ではありませんが、魚も食べます。自分の家で料理するより、買ってくる方が多い印象です。

マフシー

エジプトのマフシー
野菜の中に料理した米を詰めた料理です。野菜はズッキーニ、ナス、ピーマン、キャベツ、が使われます。ブドウの葉で包むこともあります。

作るのに手間がかかるので、どちらかといえば特別な時の料理です。

(詳しい作り方は→エジプトマダム直伝!マフシの作り方

スープ

肉を煮込んだ出汁や、米粒ほどパスタを入れたものがあります。

サラダ

エジプトのサラダ

最もポピュラーなのは「サラダ・バラディ」。

キュウリ、トマト、ルッコラを刻んで塩であえて、レモンをかけるものです。

パスタ

エジプトの家庭料理

右下がポテトのトマト煮込み、右がスパゲティ。左手のパンは自家製のイーシュ・シャムシー。

スパゲティもわりとよく食べます。これもおかずという位置づけなので、イーシュも一緒に食べます。

漬物(トルシー)

エジプトの漬物トルシー

漬物を売る店。レモンやタマネギなど様々なものがある。

にんじん、カブ、キュウリなどの酢漬けです。

外食

エジプトの一般的な外食をご紹介します。

コシャリ 

エジプトのコシャリ

こちらは家庭で作ったコシャリ。

庶民の外食といえばコシャリです。

米とパスタを皿に盛り、上にレンズマメとトマトソースをかけ、酢やトウガラシ、ソースを加えて混ぜながらスプーンで食べます。

コシャリは家でも料理します。

(詳しいコシャリの作り方→コシャリ:エジプトのソールフードの作り方

サンドイッチ 

エジプトの代表的なファーストフード。

イーシュの中にフール、タアミーヤ、ナスのフライ、チーズなどを挟みます。最も庶民的で安価なのはフール です。

レバー店

エジプトのレバー料理店

右の皿のレバーの上にのっている唐揚げのようなものが脳味噌。

めずらいしのはレバー専門店があることです。ヒツジの脳味噌フライもあります。

またエジプトにはマクドナルドなどの外食産業もあります。

飲み物

最も一般的なのはシャーイ(紅茶)です。これに砂糖をたっぷり(たいていティースプーン3~4杯)入れて飲みます。

アフワ(庶民的な喫茶店)では、このたっぷりの砂糖が入ったものが出てきてしまうので、あらかじめ店員に「砂糖抜きで」「砂糖別で」などと言っておく必要があります。

コーヒーはトルココーヒーです。粉を水とぐつぐつ煮込んだもので、粉が下に沈むのを待って飲みます。

エジプトのヘルバ

ヘルバ。ミルクを入れて飲むこともある。

ヘルバというハーブティーもあります。体調が悪い時などに飲むと良いとされています。

 

エジプトの家庭料理について知りたい方の参考になれば嬉しいです!