2025-02-14

スンバ島伝統行事パッソーラの伝統村をめぐる

スンバ島のパッソーラの伝統村

スンバ島の伝統村の軒先で機織りをする女性。

精霊信仰の島スンバ島の伝統行事パッソーラを見るため、その拠点となる西部の町ワインカブバッに到着。翌日、ホテルのオーナー・ティモとバイクで伝統村をめぐりました。伝統村でのホームステイ先を見つけるためです。

*スンバ島(他のインドネシアも)は、バイクの事故が非常に多いので、後ろに乗るなら信頼のおける人を選びましょう。

スンバ島には1000以上の村があるそうですが、伝統村の多くは山の上にあります。かつては敵から身を守る必要があったのと、高い場所ほど祖先や霊に近いと考えられているためです。

対してパッソーラが行われる3つの村(ホンバ・カラヨ、ボンド・カワンゴ、ララ・ウィニョ)は、どれも海沿いです。時代がくだり、敵から身を守る必要がなくなったか、魚がとれて水がある場所がいいという理由があったのではないでしょうか。

シリ・ピナンを買う

スンバ島ワイカブバッの市場

スンバ島ワイカブバッの市場でバナナを売る女性。

インドネシアは南国ですが、バイクで走ると涼しいというか寒いくらいです。半袖シャツの上に夏用のパーカーを2枚重ね着し、さらにレインコートと雨用のズボンを羽織ります。

町外れの途中の屋台で、シリ・ピナン(ビンロウの実)を購入。植物の実で、噛むと口の中が真っ赤になる嗜好品です。スンバ島民はこれが大好きで、村を訪れる際は、これを持参するのがマナーです。(シベルート島でタバコを持参したように。)

スンバ島のシリピナン

途中の路上の屋台で売られているシリピナンを味見するティモ。というか、単に自分が食べたかっただけかも。

スンバ島のシリピナン

こちらがシリピナン。

1時半ほど走ると、左手に伝統家屋を発見。初めて見る伝統家屋に好奇心が抑えられず、ティモに「ちょっと、あそこに寄っていい?」と寄り道してもらいます。

スンバ島パッソーラの伝統村

村の名前はハンデ・アテHande ate。家の軒先で女性が機織りをしていました。

ラテンガロ村Ratenggaro

スンバ島の伝統村

海沿いから見るラテンガロの村。

最初の目的地ラテンガロ村に到着。パッソーラが行われる村ではありませんが、観光客がよく立ち寄る場所なので、ティモが気を利かせてくれたのでした。私が行った時も、インドネシア人のツアーグループなどを筆頭にたくさんの人たちで賑わっていました。

スンバ島コディ地方のパッソーラの伝統村

自分で作ったという刀を披露してくれた男性。買ってもらいたかったのかな?

伝統村に入るには、かならずゲストブックに記帳し、すこしばかりの寄付を支払うのがきまりです(だいたい50,000ルピアです)

ゲストブックに書くのは自分の住所(国籍)、名前、寄付の金額など。ほかの訪問者がいくら寄付したかを知ることができます。それと同じくらいの額を払えばいいというわけです。

スンバ島の伝統家屋

ラテンガロ村の村長さんの家。スンバ島民が信じるマラプの信仰によれば、軒下は家畜たちの住む場所、屋内は人間が住む場所、屋根の尖った部分は神様や祖先が住む場所と漢がられている。そして屋根のとがった部分には、祭りの時に使う道具屋や米などの農作物が保管されている。

村長の家で少しお話ししました。息子さんたちはカリマンタンに出稼ぎに出ていて、家にいるのは彼と奥さん、息子さんたちのこどもたち5人。子どもはたちはみんな学校に行っていて、留守でした。水は近くの泉から引いているそうです。

ちなみに村長さんの家には泊まることができます。(一泊300,000食事込みだそうです)。

村の近くの海岸でランチ休憩。ここからすぐ近くのワイニャプ村も見ることができるのですが、火事のために4、5軒の家しか残されていませんでした。

ホンバ・カラヨ(パルナバロロ村)

スンバ島コディ地方のパッソーラの伝統村

ホンバ・カラヨ村。

いよいよパッソーラの場所のひとつホンバ・カラヨに到着。それに隣接する村の名前はパルナバロロParanobaroro です。

村の人口は100人ほど。村長の家でゲストブックに記帳したのち、村を散歩します。

縁側でくつろいでいた女性にティモが声をかけ、家の中を見せてもらいました。

スンバ島コディ地方のパッソーラの伝統村

家の中を案内してくれた女性。スンバ島の伝統衣装であるサロンを身につけている。

スンバ島の伝統家屋は、どれも縁側が高く作られているため(1メートルくらい)、縁側に上には、まずその下に渡された竹の桟に足をのせて、よっこらしょと上がる必要があります。

中は薄暗く、女性が私の手をひいて、家の中を案内してくれました。伝統家屋は床も壁も竹。竹の床というのは、かなり歩きずらいのです。

スンバ島パッソーラの伝統村

中央に炉があり、その周りをぐるっと回ります。竹と竹の間から、軒下を歩き回るブタさんが見えます。

実はこのとき、ティモがさりげなく女性に「彼女がこの家に泊まってもいいか?」と聞いてくれて、彼女の返事はOKだったとのこと。さすが、ティモ。

ボンド・カワンゴBondo Kwango

スンバ島パッソーラの伝統村。

ボンド・カワンゴの村長さんの家。伝統家屋の縁側は高い位置にあり、のぼるのが少し大変。

村もパッソーラの場所も同じ名前です。村長さんは、とても気さくな方でした。

スンバ島コディ地方のパッソーラの村

村長の家の前で、芝生に寝っ転がって遊ぶ子どもたち。

ティモが念のため、パッソーラの日にここに泊まることはできるかときくと、「親戚や家族がたくさん集まるので、場所がないだろう」と。村の人口は100人ほど。パッソーラの日には200人くらいにふくれあがるそうです。

ララウィニョRara winyo

ボンドカワンゴから車で走ること5分、次のパッソーラの場所ララウィニョがあるトシToshi村に到着しました。

スンバ島のパッソーラの伝統村

ゲストブックを取り出す村長さんと、隣近所に住む子どもたち。

ここでも村長の家であいさつ。意外に若い男性でした。子どもさんは5人いるそう。

スンバ島コディ地方のパッソーラの伝統村

トランプで遊ぶトシ村の村民たち。

私たちが村を後にしようとすると、子どもや女性たちが私たちの後をついてきます。どうやら「何かくれないか」ということらしい。ティモが残っていたシリ・ピナンを手渡します。

ティモはこの村に来るのをいやがっていましたが、意外にマイルドではないかと私などは思いました。

 

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