女性の深夜残業やお茶汲みはない <イスラム女性は幸せ?(7)> 

イスラム圏にしばしば通うようになって日本の生活で違和感を感じることは、電車の中で男性が女性に席を譲らないこと。

譲る男性もいますが、私も見る限りゆずらない人の方が多い。

もちろん日本では男女平等が良しとされていますし、男性が女性に席を譲らないからマナーに反するとは決してなりません。

イスラム圏では男性が女性に席をゆずるのは当たり前のこと。

この「女性をいたわる状況」に慣れてしまうと、やっぱり違和感を感じてしまうのです。

女性をいたわるのが社会のルール

「女性を守るべきもの」。
これがイスラム圏のルールです。

電車の中で立っていると、すかさず男性が席をゆずってくれます。

行列は女性優先。
駅や映画館の切符売り場で長い行列ができていても、女性は男性を追い越して一番先頭にずんずん割り込めます。

男性たちは絶対に文句を言いません。
それが女性の当然の権利だからです。

これは外国人女性でも同じ。
旅先では私も大いにこの恩恵にあずかっています。

駅でよく見かける光景ですが、女性の中には、列の前の方に並んでいる男性に横からお金を渡し、切符を買ってもらう人もいます。
もちろん2人は赤の他人。

男性はそういうのに慣れているので、突然見知らぬ女性にお金を渡されても、意味がわかります。
(こういう時は、お釣りがないようにお金を渡すのがマナーです)

パキスタンなどでは、バスのチケット売り場に「LADIES」の窓口があります。女性専用の窓口。
女性はそこに並んでも良いし、男女共通の窓口でも買うことができます。
対して男性専用の窓口はありません。

女性にやさしい職場環境

イスラム圏の女性が働く環境は日本の女性より恵まれていると感じます。

まず女性が日没を過ぎてオフィスにいるということも、あまりありません。

夜遅く帰宅した場合、帰り道で痴漢にあうなどの可能性も高くなります。

パキスタンなどでは、会社によっては女性の送迎車もあります。
もちろんすべての会社ではありませんが。

また大家族主義のパキスタンでは、結婚後は両親と暮らすのが普通だから、女性が子供を産んでも祖父母や兄嫁がめんどうを見てくれる。

日本などよりよっぽど家事と仕事が両立しやすいのです。

イスラム圏は大家族。その点でも働く女性に有利です。

一緒に暮らす両親や姉妹が子供の面倒をみてくれるからです。

メイドがいる家も少なくありません。
パキスタンなどでは中流家庭でもメイドがいます。

中流家庭でもメイドが雇える背景には、メイドの給料が低くおさえられているという事情もあります。

しかしある女性経営者はこう言います。

メイドを雇えない給料しかもらっていなかったとしたら、それはメイドとして雇われているのと同じよ

確実に言えるのは、「長時間労働を苦に女性が自殺する」など、絶対にありえないということです。

お茶汲みはない

イスラム女性

パキスタンの新聞社で働く女性のランチタイム。

あるパキスタン女性にお茶汲みのことを話すと、「お茶くみ? 何それ?」と理解してもらえませんでした。

お茶くみはすべて男性の役目。お茶汲み専門の人がいます。

これは「女性が不特定多数の男性のところにお茶を持っていくのは良くない」というイスラム的考えがあるからです。
女性のお茶くみもないし、「職場の花」という言葉もありません。

この点、日本の女性よりずっとのびのびしていると感じます。

日本はどう?

日本では夫婦共働きでも、家事はほとんど女性がやるという家も多いでしょう。

日本の働く女性は、世界一睡眠時間が短いそうです。

日本の男女平等が問題なのは「女が男に合わせる」という点です。

「男が女に合わせる」という選択肢もあったはずです。
実際、ヨーロッパの国々は、こういう対応をした国が多いそうです。

夜道が危ないから暗くなる前に退社する、家族団欒に間に合うよう夕方6時にオフィスを出る、というように。

しかし日本はそうはならなかった。

そして女は男並に働くことに疑いを持たなくなった。
深夜まで、平日休日問わず。

でも仕事も平等なら家事も平等かというと、そうではありません。

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★イスラム女性については、こちらの本で詳しく解説しています。ぜひお読みください。

イスラム流幸せな生き方』
なぜ世界でイスラム教徒が増え続けているのか?その魅力を中学生でもわかるように易しく書いた本。この一冊でイスラムのイメージが変わります。

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