医療の進歩で私たちは本当に幸せになったのか?

日インドネシアには保険制度がないと、現地に住む日本女性から聞きました。

医療費はとても高く、保険もない。だから庶民は気軽に医者にかかれない。
ちょっと風邪ひいたくらいなら、薬局で薬を買って飲んでおわり、だそうです。

インドネシア人は医者や病院を信用していない。日本と違い、加減な医者も多いらしいのです。

ジャムーという伝統的な漢方薬を今だに飲んでいる人が多い。

具合が悪くてずっと家で寝込んでいて、死んだ後に「実はガンだったんじゃないか?」というケースも多いそうです。

日本ではほとんどの人が健康保険に入れますから、具合が悪くなってもすぐに治療できます。
会社などでは定期的に健康診断が行われ、病気があればすぐに見つかる。

その点、すごく恵まれています。

しかし医療の進歩で、無駄(と思われる)延命治療をされたりもする。
最期を(自宅でなく)病院で迎える人も多いのも事実です。

Oldman 1インドネシアのおじいちゃんと孫

死ぬまで家族が面倒を見る

インドネシアでは簡単には入院できないから、ずっと死ぬまで家族が面倒をみます。

この国は大家族制が生きている。
長男ばかりでなく次男・三男も結婚後も両親と同居するケースが多いそうです。

つまり家の中に病人や老人の世話をする人がたくさんいる。
「老人ホームは聞いたことがない」と日本女性は言います。

年金は公務員と軍人だけ。でも人々はあまり将来を悲観していません。家族が支えてくれるからです。

なるべく医療のお世話にはなりたくないと思っている自分としては、インドネシアのように頻繁に病院や医者に行かないというのも、悪くないなと思うわけです。

日本との死生観の違い

日本とインドネシアでは死生観が大きく違うそうです。

「こっちの人は、死に際に生きることに執着しない」とその日本女性。
ある程度の年まで楽しく生きられたら、それでいいと思っているそうです。

病院で治療しながら少しでも長生きしたり、寝たきりで最期を迎えるより、家で家族に囲まれながら楽しく死んでいきたい。

無理に長生きすることにしがみつこうとしないそう。

ガンになっても、病院に行けないので、ガンかどうかわからない。

でもガンとわかって、抗ガン剤など辛い治療をするのと、ガンかわからないまま、家で死んでいくのと、どっちが不幸か、どっちが幸せなのか?
よくわからないです。(親戚を抗ガン剤治療の末に無くした私は思います)

医療が進んで助かる人もたくさんいます。一方で、幸福になったと単純に思いがちですが、実はそうでも側面もあったりするのかもしれません。

 

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