2026-11-05

自然に還る芸術〜河川敷の石のアート【岡山県】

岡山県 河原の石のアート 三宅優

岡山県を走る津山線に乗っていて、ふと外を見たら、旭川の河原に巨大なモナリザの絵が!
あわてて福渡駅で降りて、河川敷に向かいました。

「絵」を描いていたのは、三宅優(ゆたか)さん。6年ほど前から、こうして河原にある石を使ってアート作品をつくっているとのこと。

写真を撮ろうとしたら、
「もっとこっちから撮った方がいいよ」と正面を指示されました。

岡山県 河原の石のアート 三宅優

なるほど。横から見ると細長いモナリザが、正面からは、まるで普通の絵を見ているように見えます。不思議ですね〜。

これを仕上げるのに何日くらいかかるんですか?
「7日くらい」
えーそんなに早く!?と言うと、「当たり前だよ」と笑う三宅さん。
下書きとかするんですか?
「そんなもの、しないよ」
即興か。すばらしい。

岡山県 河原の石のアート 三宅優

「東京ではキャンパスに絵の具で絵を描いてたけど、絵っていうのは巨大なゴミを作り続けてるようなもんだなと思って。そこで石で作品をつくることを思いついた。これなら自然に還ってくれる」

「本当のアーティストだったら、キャンバスの上だけじゃなく、自然の木や石からだって絵を描くことができるさ」

東京で抽象画家として活動していた三宅さん。2009年に岡山県の建部町に移住。旭川河川敷などを舞台に、石を置いて国内外の名画を模した作品を発表しています。

しかし東京からなぜ岡山に?

「住んでいたアパートが建て替えることになってね。退去しなきゃならなくなった。ちょうどその頃、奥さんも仕事を辞めることになった」

「どうせ仕事と住まいの両方から探すなら、“終の棲家”を見つけようってことになって」

奥さんにどんな暮らしがしたいか聞いたところ、「忙しい都会から離れて、これからはヤギを飼って散歩させられるようなのんびりとした暮らしがしたい」とのこと。

三宅さんは岡山県出身。そこで岡山はどうだろうと不動産の方に聞いたところ、たまたま気に入った物件が見つかったそうです。

「石がこうやって合わさって全体を作っているのを見ると、1つとして無駄な石はない。それぞれの石に個性があって、それが全体を形作っている」

そう話しながら、石を並べ替えたりする三宅さん。

「石ころと同じで、人間も誰ひとりとして、無駄な人というのはいないんだ。だから生きるっていうのは自分の個性を生かすことなんだよ」

自分の個性か。
つい他人の言動が気になってしまう私。もっと自分を見つめて生きていくことにしよう。

関連記事
error: Content is protected !!