2013-08-17

イスラム教では犬は不浄って本当?その理由は?猫は?

イスラム教で犬は不浄?猫は?

猫をかわいがるエジプトの少年

イスラム圏の人は犬を邪悪に扱うって本当ですか?

犬は不浄とされているそうですが、なぜでしょうか?

猫は可愛がられていますか?

イスラム教では犬は飼ってはダメですか?

そんな疑問に答えます。

イスラム教における動物の扱いは?

イスラム教では基本、「動物にはやさしくせよ」がスタンスです。

ハディースでは「動物を酷使するな」「打ったりするな」と教えています。

猫を餓死させたために地獄へ落ちた女の話もありますし、のどが乾いた犬の命を救ってやったために天国へ入った男の話があります。

イスラム圏の人は超猫好き

イスラム教で犬は不浄?猫は?

イスラム圏では猫を飼う家は多い。

イスラム圏の人々は「超」がつくほど猫好きです。もちろん家で飼っている人も多い。

猫は動物園のオリの中もいるし、驚くことにモスクの中に入ってもおとがめなしです。

食堂にもずうずうしく入ってきて、食事している客のテーブルに乗ったりして分け前をあずかっている。

お客も猫好きだから、必ず食べ物を分けてあげます。

猫がたくさん出入りしている店は美味しい」という噂もあるのです。店主も猫を決して追い払いません。

市場では追い払われることもなく、いつも魚や肉の切れ端をもらうので、イスラム圏の猫はまるまる太っている。

イスラム圏に生まれた猫は幸せですねえ。

猫はなぜ可愛がられる?

イスラム教で犬は不浄?猫は?

猫はモスクの中に入ってきてもおとがめなし。これが犬なら、追い払われるところ。

まずムハンマドがかわいがっていた、というハディースがあるからです。

ムハンマドの家の中で暮らしていて、彼と側近はに優しかったそうです。

さらにハディースには「猫は清潔だ」と述べる箇所がたくさんあります。

「猫は不浄のものではない、周りにいて見張ってくれる」

「ムハンマドは猫の飲んだ水で沐浴をした」

「猫を飼っている人の家に頻繁に訪れた」

「アーイシャ(ムハンマドの最愛の妻)は猫の食べた後の食器で食事をした」

などなど。

だからモスクの中も自由に歩き回ることができるわけです。

犬はなぜ嫌われているか?

かたや犬は野犬化しています。

餌をやる人もいないので凶暴化していて、狂犬病のキャリアになっている危険もある。危険なので、近づかないように。

なぜこのような扱いなのかというと、イスラム教で「犬は不浄」とされているからです。

ハディース(預言者ムハンマドの言行録)に「ムハンマドは衛生上の理由から犬を家の中にいれることを禁じた」というのがあります。

エジプトの砂漠で1人で遊牧生活を送るサイーダと暮らしていた時のこと。

彼女は犬を飼っていましたが、よく言われました。

犬がなめた皿は7回洗わないとダメなんだよ」。

彼女は犬を1頭飼っていましたが、番犬としてです。

寝るときは、犬とはすごく距離を置いていました。

そしていつもラクダ7頭のすぐそばに寝ていました。

私はといえば、ラクダの反芻の音がうるさくてラクダから離れて寝ていましたが。

(ラクダは夕方食べたものを、夜の間もぐもぐ反芻しているのです)

イスラム教では物事に浄・不浄の考え方があり、動物にも浄・不浄があるのです。

清潔は信仰の半分」と言われるくらい、とても大切なことだから。

礼拝の前は必ず清めなければなりません。

犬は不浄の動物だから、肉ももちろん食べてはいけません。

犬が飲んだ水で沐浴するのもダメ。

なめた食器は7回洗わないと使えないというのも本当です。

濡れてモスクに入ってきた場合、モスクを浄めなければいけないそうです。

イスラム圏では、犬の散歩はほとんど見ません。そもそも犬の絶対数が圧倒的に少ない。家で飼っている人はほとんど皆無でしょう。

ほんのたまに犬を連れている人を見ることはあります。しかし周囲の人はどこか遠巻きに眺めている感じです。

「お前は犬の子だ」

コーランでは犬についてどう言っているか?

やはり芳しくありません。

たとえば、説教しても欲望にかられてしまって聞く耳身を持たなかった男のことを、「犬のようだ。咎めると舌をたらし、捨てておいても舌をたらす」と言っています。

コーランやハディースで、犬がなぜ不浄とされたのか?

おそらく豚と同じような理由で、当時は衛生技術があまり発達していなかったからでしょう。

「アッラーがあなたを犬かブタに変えますように」というのは、最大の侮辱の言葉です。

父親が息子を叱るときに、「お前は犬の子」という言葉もあります。

「お前はロクでもないやつだ」といった意味です。

でもこれ、文字通り解釈すると「父親が犬」ということになり、ちょっと笑えてしまいます。

犬に関しては賛否両論

もちろん犬は一方で番犬、猟犬として重宝されてきたし、忠実で一途な性格は評価されています。

並外れた嗅覚はよく知られていて、天使や霊の存在を察知し、吠えて知らせる超能力があると言われます。

サイーダもその点は評価しています。

「昔の犬は真面目だった。真夜中でも人がやってきたら、人間より先に気づいてよく吠えたものさ。でも今の犬は怠け者になってしまって、眠り呆けてるけどね」。

ハディースの中にも、ムハンマドが犬を飼っていて、家の外で祈りをささげているときは、その犬がいつも彼の近くでたわむれていたと伝えるものもあります。

今のイスラム教徒の中にも、「昔は病気の問題があったので犬を不衛生と思っていたが、今は解決されたので、犬に触れても問題ない」と考える人もいます。

犬をペットにするイスラム教徒は増えているそうです。

特に欧米で生まれたイスラム教徒です。

しかし実際には、犬を家の中にいれてはいけないというハディースの記述が、以前今も適用すべきだと考えているの方が多いようです。

犬と豚に関しては、イスラム圏の人々の嫌悪感はまだまだ相当強いようですね。

【関連記事】

イスラム教徒が豚を食べない理由とは?

 

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