アラブ人男性との結婚を考えたら知っておきたい「アラブの恋愛と結婚」

アラブの結婚観とは?

エジプト・カイロの中心部でおしゃべりを楽しむエジプト人カップル。

・旅行先で知り合ったエジプト人に求婚されたが、本気なのか?

・サウジアラビア人と留学先で良い関係になったが、このままお付き合いを続けるべきか?

・モロッコ男性と遠距離恋愛をしているが、結婚するかどうか迷っている

そんな悩みや疑問にわかりやすくお答えします。

この記事を書いている私は、これまで20年以上イスラム圏を旅し、数えきれないくらいイスラム圏各国に足を伸ばしてきました。

女ひとり、イスラム旅イランの家めし、いただきます!』など旅の本を書いています。

アラブの国々を旅する中で、現地のアラブ人男性と結婚した日本人女性にもたくさん出会いました。

特に多いのはエジプトやモロッコです。マラケシュには30人くらいの日本人女性が現地の男性と結婚して住んでいるそうです。

アラブ男性と日本人女性のカップル。幸せに暮らしている人たちもたくさんいる一方で、中には破局に至ってしまったケースもあります。

原因の多くは良くない相手を選んでしまったからで、その理由はアラブの結婚観やアラブ人の性格をわかっていないからだと私は思っています。

アラブの結婚観は日本とあまりにも違います。

それを知った上でアラブ男性と接すれば、悪い相手にひっかることもなく、素敵な相手が見つかりやすくなります。

アラブ人男性との恋愛&結婚に必要な「アラブの結婚観」をご紹介し、恋愛や結婚を良い報告へ導く施策をアドバイスします。

アラブの結婚観

①「お付き合い」はない

アラブでは日本のような「お付き合い」は基本ありません。いきなり結婚前提です。

日本女性がアラブの国を旅行して、よく現地男性にプロポーズされるのですが、それはこういう理由です。

イスラム教では自由恋愛が認められていません。男性は気に入った女性がいたら、まず相手の親に結婚の申し込みをします。そしてOKなら付き合いがスタート。これが「基本」です。

だからまずはプロポーズありき。

が、私は最初はそんな事はつゆ知らず、イケメン男性にプロポーズされて「ああ、彼ってなんて情熱的なのかしら」「そんなに私って魅力?」などとトンデモない勘違いを私もしたものですが、相手にしてみれば「付き合ってください」の意味しかありません。

その「付き合って」にしろ、日本のそれほど「覚悟」はありません。

日本の口下手な男子たちは恋の告白ですら、かなりの勇気をふり絞ってするものですが、アラブ人男性の場合それすらありません。きわめて気軽に口にします。

これは彼らの性格も関係しているでしょう。まず女性に免疫がないので、すぐにぽーっとなってしまう。

女性に免疫はないが社交的なので、すぐ自分の気持ちをオープンにする。が、冷めるのも早い。(経験あり)。

だから、こちらがせっかくプロポーズを受けようと思ったのに、、、あれ?みたいなことはなきにしもあらずです。

だから「結婚しよう」と言われたからと、舞い上がってはいけません。

②恋愛より見合い

そもそもアラブのまともな男性は、町で声をかけた外国人を妻にしようとは考えません。

親同士や仕事先で紹介された相手との見合い結婚が、今も主流です。

イスラム教において結婚は「契約」です。

契約には条件が重要です。家柄、経済力、学歴‥。両親がそれらを考慮し、ふさわしい相手を見つけます。

これは東はオマーンから西はモロッコまで、アラブ世界共通でほぼ共通です。

(関連:【永久保存版】イスラム教の結婚ルールとは?

もちろん最近のエジプトなどでは西洋化が進み、都市部には恋愛結婚も増えています。しかしサウジアラビアや他の湾岸諸国は、ほぼ100%見合いです。

そういった中、現地の男性があえて外国人に声をかけ、付き合おうとするのは、良くない下心アリと十分考えられます。

先ほどプロポーズありきと書きましたが、アラブの男女は婚約しても2人だけでデートできるとは限りません。彼女の兄弟などがついてくることも多い。あるいは実家で家族も交えておしゃべりしたり。

セックスなんて夢のまた夢です。そこで許嫁がいながら、性欲は外国人と遊んで発散させるという男性もエジプトやモロッコにはいます。

こちらにはアバンチュール目的はさらさらなくとも、髪や肌を見せている女性は、それだけで「オープンな人」と見られます。

アラブ女性はスカーフで髪を隠し、夏でも肌を露出しません。

さらに「2人で」お茶などに行こうものなら、「脈あり」と見られます。

留学先で知り合った場合も同様です。アメリカや欧米で生まれ育った男性以外、男女関係の考え方は古風です。

2人きりでお茶や食事に行ったら、かなりの確率で「付き合っている」と思い込みます。

もし彼がとても誠実で、結婚しても良いくらい好きなら、せめて婚約までは男女の関係にならないことです。

それがアラブ人男性に大切にされるコツです。

③愛より金

アラブ人の結婚で「愛」はそれほど重要視されません。愛は結婚後についてくるものです。

先のとおり結婚は契約。契約には条件を前もって決めます。

夫から妻に払うマフル(婚資)の額や、離婚の際に妻に払う慰謝料などです。

女性の持参品の額など細々としたことも決めます。離婚の場合、これらを女性が持って帰るなど権利義務関係がしっかりしています。

このようにアラブの結婚はある意味ドライです。愛より条件、金の方が大切。

決して愛を軽視しているわけではないのですが、愛は結婚後に育むもの。あくまで結婚時は条件、金を重視するという意味です。

こういうわけで、貧しい男性の中には金のためならと、ずっと年上の女性と結婚する男性もいます。

エジプトやモロッコの観光地に行けば、現地の若者とその母親くらいの欧米人女性のカップルをたくさん見かけます。

(参考:エジプトのイケメン男子にご用心

もちろんこういう男性は社会全体のごく一部です。

しかし外国人が観光地で接点ができるのは、こういった男性になりやすいもの。だからこそ注意が必要です。

アラブ人女性との結婚では、男性がかなり年上のケースはあっても、逆は滅多にありません。

しかしなぜか外国人女性相手だと、それがある。多くはお金のためです。

④男性の責任が重い

さらにアラブの結婚制度の重圧から逃れたい男性が、外国人女性を狙ってくることもあります。

アラブ結婚制度は男性の責任が重くなっています。男性はマフルや貴金属などを女性に送らねばならず、家を用意するのが慣例です。

離婚した場合に妻に払う慰謝料も結婚時に決めておきます。これを「後払いのマフル」といい、「前払いのマフル」よりもずっと高額です。

これは一種の女性への生活保障です。離婚後に支払い義務を怠った場合、預金口座から強制的に支払わせる制度もあります。

結婚しても生活費は原則すべて男性の負担です。つまりお金がない男性は、結婚も離婚もできない。

(参考:イスラム教の結婚ルール。実は男性はラクじゃない

しかし外国人女性が相手なら、そんな義務に縛られることはなく、結婚資金が安く抑えられます。

こういう事情から、やはりエジプトやモロッコなどの国の中には、外国人女性と結婚したがる人もいます。

あるいは外国に行くきっかけ欲しさから。

そこで結婚まで「君は美しい」などと熱烈にアプローチし、結婚して新婚旅行でインドネシアに行ったら逃げられたという話もあります。

ようは外国に出るきっかけだけ欲しかっただけ。

日本で知り合って日本で数年結婚した場合も、永住権が取れたとたんに家に帰らなくなる人もいるとか。

アラブ人男性と結婚したらどうなる?

日本では夫が家事の分担をしてくれないと話題になったりしますが、アラブ人男性はその比ではありませんね。

アラブ人男性がお勝手に立っているのを見たことがありません。

この点、女性たちもあきらめています。

ただ買い物などは、よくやっていますね。

アラブではなくイランの話ですが、以前お世話になっていた家庭で生理になってしまい、奥さんに恐る恐る「ナプキンありますか?」と尋ねたことがあります。

すると奥さん、すぐにご主人に言って、なんとご主人が買いに行ったのです。

だから生理用品について(少なくともイランでは)女性より男性の方が詳しいらしいですよ

そして男は外、女はウチという規範は日本より強いかも。

 

日本人女性とアラブ人男性の結婚

では、幸せな結婚をするには、何か気をつけることはあるでしょうか?

①相手の経済状況

これは言うまでもありません。エジプトやモロッコは日本とかなり経済格差があります。

エジプト人の公務員の月収は1万円くらい(2018年時点)です。それでは足りず、タクシー運転手など副業する人もたくさんいます。

バックパッカー宿の従業員などは雇用も不安定で、給料も多くはありません。

そういう方と結婚した場合、女性の方も最初のうちは海外での暮らしがものめずらしく、お金がなくても楽しいでしょう。

女性に貯金があれば、それでなんとか生活していけるかもしれません。しかしそのうち成りたたなくなります。

そこで自分が保証人になって彼を日本に呼ぶものの、良い仕事はなかったりする。

それで妻は日本、彼は現地で別々に暮らすなどという「遠距離夫婦」みたいになってしまった人もいます。

エジプト人男性との国際結婚で多いのは、日本人女性が添乗員、ご主人が現地の日本語ガイドというケースです。

日本語ガイドや旅行会社のスタッフなら、そこそこの給料をもらっています。

私の知人は、エジプトを旅行中にたまたま入った眼鏡屋さんで店主の息子と仲良くなり、結婚しました。今では幸せに暮らしています。

ご主人が日本に留学や仕事で来て知り合うケースもあります。 

②嫉妬深さ

アラブ男性はかなり嫉妬深い人が多いので、この点気をつけましょう。

少しくらいなら良いのですが、度を越すと結婚に支障をきたすこともあります。

エジプトで観光ガイドの仕事をしていた私の友人は、同じ職場の日本語ガイドと結婚しました。

しかし彼は非常に嫉妬深く、友人に「スカートをはくな」と言ったり、私と会っている間も30分に1回は電話を入れてきて、「今どこにいる?」「何時に帰る?」と聞いてきたものです。

最初はヤキモチ焼かれるのが嬉しそうでしたが、そのうちなかなか帰国させてもらえなかったりして、ホームシックに。結局、束縛に耐えきれずに離婚してしまいました。

奥さんが女友だちとお茶するのもいやがる人もいます。だから1人で外出させてもらえず、家から出られない。一方でアラブ社会では家族と親戚づきあいが密接なため、家にしょっちゅう親戚が来て、一人になれない。落ち着かない。

またさらにひどいケースは、ご主人がパスポート取り上げてしまい、日本に帰りたくても帰れない! あげくの果てにノイローゼになってしまったという日本人女性も実際にいます。

最初は旅行気分で楽しいかもしれません。しかしいざ結婚して長く暮らしてみると、色々と現実が見えてくることもあります。

愛情深いアラブ人男性

悪いことばかり書いてしまいましたが、もちろん幸せなカップルはたくさんいます。

アラブ男性は小さい頃からイスラム文化の中で育ち、家族を大切にするものと教わっている。

だから家族愛がとても強い人が多いのです。

現地男性と結婚した日本女性には、

「エジプト人男性は亭主関白なイメージがあったけど、男性の役割をまっとうしてくれているんですよね」

「私の家族も自分の両親のように大事にしてくれる。この人となら死ぬまでお互いを支え合っていきたいと思う」

こう語る人は少なくありません。

私の経験から言っても、アラブ人男性はめちゃくちゃ情が熱い人が多い。

良い人と出会えれば、自分をとても大切にしてくれ、幸せな結婚生活を送れるでしょう。

そのためには、相手がイケメンだからとポーッとならず、アラブの結婚観を理解し、相手と性格、経済状況をしっかりと見極めるのを忘れずに。

 

アラブ人男性との恋愛や結婚を考える方の参考になれば嬉しいです。

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