イラン女性の服装というと「チャドル」をイメージする方も多いでしょう。
チャドルは、大きな布を頭からすっぽり覆うものです。
外国人女性がイランを旅行する場合もチャドルが必要なのでしょうか?
イラン旅行にチャドルは不要
チャドルでなく「Gパンと丈の長いコート」でOKです。
現地の女性はチャドルを着ている人ももちろんいますが、都市部の若い女性は「ジーパンとお尻が隠れる丈のコート」姿の女性が多いです(上の写真のような)。
このコートは現地で「マント」と呼ばれています。
モスクや聖者廟(聖者の墓が祀ってある建物)に入る際はチャドルが必要ですが、入口で貸してもらえるので、持参の必要はありません。
スカーフは必要・色は自由
チャドルは必要ありませんが、スカーフは外国人女性も着用が義務付けられています。
色や形は自由です。
実際イラン女性たちが身につけるスカーフは、とてもカラフルです。
ワイドパンツやスカートは避けた方が良い
スカートやワイドパンツを避けた方がいいのは、まず現地の女性はあまりこれらを着用していないからです。
肌や体の線を見せないという点では、イスラムの教えにかなっていてOKなのですが。イランの若い女性に限ればジーパンやスパッツが一般的。
おそらく利便性が良いからでしょう。
一つはトイレです。イランの公共のトイレはイラン式(和式)が多い。
そこで用を足すのに、ワイドパンツをそのままずり下ろすと、裾が下(便器!)についてしまいます。だからまず裾をぐっと持ち上げてから、ズボンを下ろさなければなりません。
終わった後も、裾が下につかないよう注意深くズボンをずり上げる。これはめんどくさい!
その点、ジーパンなら生地がぴったり足についているので、ズボンを下ろした時に裾が下につく心配がありません。
もちろん外国人女性がスカートを履いていて、とがめられることはありませんが、ジーパンの方が何かと行動しやすいと思います。
【関連記事】
女ひとり20日間、イランの家庭を泊まり歩いた“出会い”と“食”の旅行記。イラン人のリアルな暮らしぶりを知ることができます。
[itemlink post_id=”31050″]