2026-10-30

高瀬温泉と薪ストーブの家訪問*新潟県

新潟県の関川村にある高瀬温泉に滞在しました。最寄駅はJR越後下関です。

駅から宿まで徒歩15分。と聞きました。「今の時期は暑くもなく寒くもないですから、ぶらぶら散歩がてら、いらしたら」という宿のおかみさんの言葉を信じて。

途中、大きな茅葺き屋根の家を見かけました。重要文化財*渡辺家住宅です。

もともとは武士の家系だったものの、のちに酒蔵や海運業で財をなし、土地をたくさん買って豪商になったとのこと。

なにより庭園のながめがすばらしい。

渡辺家を出ると、目の前にバスが止まっていました。「ニュー萬力(泊まる予定の宿)に行きますか?」と運転手さんにきくと、運良く行くとのこと。結果的には乗って良かったです。実際には歩くには少し遠い距離でしたから。

途中で小学生たちが乗ってきました。皆が「〇〇でおります」書かれた札をぶらさげている。なんともほほえましい。

花みちる宿 ニュー萬力

泊まった宿は「ニュー萬力」。トイレはお部屋の外でしたが、宿泊料は2食ついて8千円台でした。

夕食には、お刺身、鍋、えび、ホタテサラダ、野菜の煮物‥とてもたくさんいただいてしまって。

「ビジネスプラン」で予約しましたが、もしかして「普通の予約」と勘違いされていたのでは。

花みちる宿 ニュー萬力
〒959-3261 新潟県岩船郡関川村湯沢350

共同浴場*湯沢温泉へ

宿から歩いて行ける共同浴場*湯沢温泉に行ってみました。客はわたし1人、貸切状態です。

帰る途中に小さな集落があり、薪を家の周りに置いている家がありました。外で老人男性が家庭菜園に電気柵をはりめぐらしています。

動物がいるんですか?と、そのおじいさんに聞くと、「サルやタヌキがいるんですよですよ。山の中だからね」

薪は3年前くらい前に切り出したもの。古いほうが、よく火がつくそうです。薪ストーブと五右衛門風呂に使うとのこと。

「薪ストーブのほうが灯油よりあったかいんだよ。薪ストーブ見ていく?」とおじいさん。え!見ず知らずの者ですが、いいのでしょうか。

薪ストーブ見ていきなさい

ふくよかなショートカットの奥さんが玄関で迎えてくださいました。うながされて台所へ。ダイニングテーブルの横に、真っ黒なストーブが鎮座しています。

「どうぞ、座って。お茶でも飲みますか?コーヒーがいい?」
突然おじゃました上に、コーヒーまでいただいてしまって、大変おそれいります。ふすまは開けっぴろげで奥のベッドが見え、なんだかドギマギ‥。

「さっき起きたばっかりでね、散らかってるけど。今日は起きるのゆっくりだったのよ、昨日早かったからね」

「薪ストーブ初めて見た?薪入れると、朝まであったかいのよ。夜寝る前に火をつけると、朝までちゃんと調節するようになってるの、おきになって」

私もほしいなあ。

「これがあると、しょうじあけはなしてると、奥の部屋まであったかくて、冬もTシャツ一枚でもいられるのよ」

ドイツのメーカーだそうです。

「20年くらい使ってるよ。ドイツの冬は寒いらしいからね。そういうとこのメーカーだから、よくできてるんだよ」

「あそこのお湯にはいったかい?私も足がわるいからね、毎日行ってるよ」

いいですね。温泉が近くにある生活なんて。

「あそこはすごくあったまるね。朝入ったら夕方まであったかい。夕方入ったら寝るまであったかいよ。1日に2回入ることもある」

ー雪の時は行くの大変ですよね。
「車で行くから。このへん地下水をパイプで通してるから、地面に雪はつもらない。だから車で行けるの」

かえって雪国のほうが、そういう点では備えができているのですね。

「つかるのは2、3分さ。でもよそから来た人はそれがわからない。ずーっと入っていて湯当たりして倒れた人がいるよ。私らは夏なんかは、体あらって、さっと入っておしまい。それでも夕方まであったかい。湯冷めしないんだ。家の風呂はめったに入らないね」

女の人から台所仕事とりあげちゃダメ

奥さんのお年は85歳。元気なのは、まさしく温泉のせい?

「毎日台所仕事しているよ。女の人から台所仕事とりあげちゃ、ダメ。おいっこのお母さんが足が悪くて、台所やらせなかったら、一気にぼけちゃった」

心しておきます。

「洗濯でも炊事でも女の人には何か仕事を与えないと。男の人もそう。うちの人は趣味がたくさんあるからね」

魚釣りがお好きだそうです。近くの川でシャケが釣れるとのこと、10月から12月の寒い時期にだそうです。シャケとは!自分で釣ったシャケを食べるなんて、さぞかし美味しいでしょうねえ。

「週に1回、新潟市の病院に行ってる。娘が二人いて、一人が迎えにきて、一人が送って行く」

それは心強いですね。

年をとったら温泉と病院。これが近くにあれば、いつまでも元気でいられるかもなあ。

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