精霊信仰の島*スンバ島滞在記<インドネシア旅行記>
.jpeg)
パッソーラの前日、先祖の墓に供物をもっていく家族。
インドネシアのスンバ島に「パッソーラ」というレースを見に行きました。
スンバ島とパッソーラ
インドネシアでもっとも伝統文化が息づく島、それがスンバ島かもしれません。場所はバリ島の東、1000もの島々がつらなるヌサ・トゥンガラ諸島のほぼ真ん中くらい。
今も大多数の人々がマラプ(Marapu)という精霊信仰を信じていて、それにもとづいた宗教行事パッソーラがおこなわれます。
パッソーラは、稲の豊作を願って行われる儀式で、行われるのはスンバ島西部の伝統的な村。マラプにもとづき、まず稲の精霊を迎える儀式が行われ、その後、村民たちが2組に分かれての騎士戦がおこなわれます。
.jpeg)
パルナバロロ村のパッソーラ。パッソーラでは、まず稲の精霊を迎える儀式が行われ、その後村民たちが2組に分かれての騎士戦がおこなわれる。木の槍を力いっぱい投げ合って、敵を叩き落とすもので、けが人も、ときには死人も出る。
パッソーラは時期を同じくして3つほどの村でおこなわれます。以下がそれらのスケジュール。
<パッソーラのスケジュール(2025年)>
2月18日 ホンバ・カラヨHomba Kalayo 8:00 – 12:00
2月20日 ボンド・カワンゴBondo Kawango 14:00 – 17:00
2月21日 ララ・ウィニョRara winyo 08:00– 12:00
実は本当の目的は、パッソーラが行われる伝統村でのくらしを見ることでした。マラプ信仰が今も息づく伝統的な村の生活をまじかで見て、体験してみたい。そのためにパッソーラが行われる村の一つで、ホームステイをしたいと思っていました。
インドネシアには「ホームステイ」と名のつく宿が多くあります。内実はゲストハウスに近いのですが、それでもいいと思っていました。しかしパッソーラがおこなわれる村には、そういった気の利いた宿はありません。
.jpeg)
伝統村に行く途中で出会った、水浴びを楽しむ水牛たち。
そこで、ある人にコンタクトをとりました。「スンバ・インフォメーション」というサイトを運営するマッティアスさん。サイトのトップページに彼のメールアドレスと電話番号が書かれていて、ウェルカムな雰囲気を感じとったからです。
「はじめまして。日本人のフジヨと申します。あなたのウェブサイトを拝見しました。大変有益な情報を共有していただき、ありがとうございます。特にスンバ島の文化、病気、治安について知ることができ、とても参考になりました。
2月13日にワイカブバッ(西スンバ島の中心の町)へ行き、パッソーラを見学する予定です。パソラ祭の期間中、いずれかの村に数日間滞在したいと思っています。できればホームステイを希望しています。マラプ信仰が今も息づく伝統的な村の生活を間近で見てみたいです。パソラ祭の前後に行われる神聖な儀式や祭礼を体験したいと思っています。マッティアスさんは、伝統的な宗教生活を見学するのに適した村をご存知でしょうか?ホームステイの手配をしてくれる方、あるいはこれらの村の出身の方をご存知でしょうか?」
怪しまれないように、自分自身の紹介も少しそえます。
「私は民族誌学者(ややオーバーですが)で、インドネシアには何度か訪れており、インドネシア語は少し話せます(ほんの少しですが)。初めてインドネシアを訪れたときは、6ヶ月間かけて旅をし、旅先で出会った人々の家に泊まりました。」
マッティアスさんのお返事です。
「こんにちは。残念ながら、村で宿泊施設を提供している人は知りません。ユリアナ・レダ・タラさん(女性ガイド)に相談してみてはいかがでしょうか。おそらく、彼らはあなたに合ったツアーを提供していると思います。」
ワイカブバッで泊まる予定のホテルのオーナー、ティモにも連絡してみました。彼はマッティアスさんのサイトにも紹介されているガイドでもあります。
しかし彼の返事も同様でした。ただパッソーラの村々には連れて行ってくれる(バイクで)というので、そこでステイさせてくれる家族を見つけることにしました。
スンバ島西部の玄関口*タンボラカへ
.jpeg)
ワイカブバッの中心地。
西スンバ島の中心地ワイカブバッ(Waikabubak)へは、タンボラカ空港が拠点となります。
バリ島のデンパサールからタンボラカまでのwing airのフライトは、朝9時の出発の予定が、13時に変更された上、機材の調整という理由で、結局出発したのは14時半でした。
空港に降り立って迎えてくれたのは、「マラリアに注意」の看板。バリ島で買った虫除けは、はたして役に立つのでしょうか。。。。
空港では、あらかじめ連絡しておいたタクシー運転手レニウスさんが出迎えてくれたました。宿まで150,000ルピアという約束でしたが、「普通は乗客2人だが、1人しかいない。もう一人見つけてくる」と言って、空港のターミナルへ方へ。
結局見つけられなかったようで、「やっぱり250,000ルピアにしてくれ」。内心(ええ!それrはないんじゃない?)と思い、「150,000と言ったのに。。。」としぶると、200,000に。
レニウスさんはフローレス島の出身。「スンバの言葉はわからない」だそうです。それでも生活していけるのですね。わざわざスンバ島に出稼ぎにくるということは、こちらの方が豊かなのでしょうか。そうとは思えませんが。これについては、残念ながら、外の景色に見とれるのが忙しく、聞きそびれました。
ホテルでは、ティモが私の到着に合わせて待っていてくれました。さっそくパッソーラの村めぐりについて、打ち合わせ。
彼曰く、私がステイするのは、ホンバ・カラヨ村が良いのでは、とのこと。安全だからだそうで、「その他の村は心配で、ステイさせるのは嫌だ」と、とても暗そうな顔をしていいます。
とりあえず翌日、3つの村やパッソーラの会場を案内してもらうことになりました。








-420x280.jpeg)
-1-420x280.jpeg)
