海外で捻挫

より良い人生

【体験談】全治6ヶ月で学んだ、足首捻挫をちゃんと早く治す方法

オマーンの薬局

オマーンの薬局。

足首を捻挫して半年たつのに痛みがとれません。

骨折じゃないから大丈夫ですよ、と言われたのに

早く治す方法はないでしょうか?

こんな悩みを持つ人が多いと聞きます。私もオマーンで足首を捻挫して、痛みがなくなるまでに半年かかりました。

なぜなら正しい治療方法を知らなかったからです。

          *

足首を捻挫した時、治し方をネット上で探したものの、捻挫して治った人の記事がほとんど見つけられませんでした。検索にヒットするのは接骨院や整骨院のHPばかり。

断っておきますが、接骨院・整骨院が悪いというわけではありません

ただそこでの治療が意味を持つのは、下に書く「正しい診断」があった上で、なのです。

しかし捻挫の場合、「骨折がないから大丈夫」と言われ、適切な処置をしないまま運動を初めてしまうことも多いようです。

その結果、靭帯がよく治らないままなので、いつまでも痛みが取れない。

そこで接骨院に行くが、いくら通っても痛みは変わらない‥。

そもそも初期の適切な診断と処置がなければ、その後でいくら治療院で治療しても、完全には治らないのです。

こういった事があまり知られていません。

それが記事を書こうと思ったきっかけです。

足首捻挫は軽く見られている

こんな記事があります。

足の捻挫治療(川崎接骨院)

ほとんどの捻挫は正しく治っていない」「ほとんどの患者さんに後遺症がみられるとあります。

なぜなら適切な処置をしていないからです。捻挫だと軽く見てしまうのです。

「骨は大丈夫だから心配ない」「骨折じゃなくてよかったね、捻挫で」と、病院などでも普通に言われたりします。

しかし本当は「捻挫だから大丈夫」ではないんですよね。

靭帯を傷つけている(ゆるんでいる)ことが多く、その場合は固定していないと治りません。

(これはもちろん程度によります。ごく軽度の捻挫は必要ありません)

靭帯が伸びたまま運動をしてしまうと、伸びきったまま治ってしまい、後遺症が残ったり、捻挫癖になったりします。

そして靭帯が治るには骨折より時間がかかります。

靭帯は血流が少ないため、損傷すると完全に元の状態に回復するのは難しい組織です。

だから本当は骨折より厄介なのです。

                  *

腕なら上げるのに痛みが残ったとしても、日常生活でそれほど問題ありません。

でも足は大事。歩くたびに痛みがあったら、生活の質が低下してしまいます。

足首捻挫の正しい治療方法とは?

正しい処置とは、この2つです。

①「まずガッチリ直角に固定」

②「適切な時期のリハビリ」

 

①「まずガッチリ直角に固定」

応急措置としてのRICE処置をした後は、「ガッチリ直角に固定」です。

この「ガッチリ」で重要なポイントは、足関節を90度に固定することです。

ギプス、テーピング、固定サポーターなど固定します。

ギプスなら松葉杖を使うことなります。

②「適切な時期のリハビリ」

固定の後は、適切な時期にリハビリを始めます。

この「リハビリをいつからやるか?」の見定めも大事です。

早すぎても、靭帯がゆるいままで運動を開始してしまい、捻挫癖などになります。

逆に遅すぎても関節が固まってしまい、痛みが取れるのに時間がかかります。

まず「正しい診断」が重要

こういった正しい処置をするために、前提として「正しい診断」が必要です。

捻挫の重症度などを見極め、靭帯などが損傷していないかを調べます。それによって治療法が変わってきます。

正確な診断には、レントゲンだけでは不十分なことも多いのです。触ってみたり、場合によっては超音波検査したり、MRIを撮ったりします。

こういうのは、足首捻挫に詳しくないと見落としがちです。

私のケースもそうでしたが、病院などでもレントゲンだけで、「骨折がないから、だいじょうぶ」とされてしまうのです。

そのためには、どこを受診すべきか?

足専門の整形外科か、上のような足首捻挫に詳しい超音波診断の出来る接骨院などがベターです。

そういった場所が近くになければ、自分で固定するか、安静にしているのが良いと思います。

最寄りの整骨院や接骨院などに行くのは、それからで良いと思います。

接骨院や整骨院は治療をする所。診断をする場所ではありません。

何度も書きますが、正しい治療のためには、正しい診断が必要なのです。

私の足首捻挫の経緯(治療や痛みなど)

ここからは、やや詳しい私の経験です。

オマーンで左の足首を捻挫した経緯はこちらで書きました。以下が、帰国後の経過です。

ちなみに捻挫してすぐにRICE処置をしたためか、腫れはそれほどひどくありませんでした。

くるぶしの前が「うずらの卵くらいの大きさ」に腫れたくらいです。

この部分を押すと痛みがありましたが、2、3日でなくなりました。

しかし、それ以外の部分(歩く時の足首や足底の左外側)の痛みは、なかなか消えませんでした。

1時間通して歩けるようになるまでに4、5ヶ月、普通の状態に戻るのに半年以上かかりました。

【足首捻挫 1週間】

帰国後、すぐに近所の病院を受診。レントゲンを撮り、「骨折はないですね。固定は必要ないです」と言われました。

しかし心配だったので、近所の接骨院Aを受診。超音波検査でくるぶしの前の靭帯が少しゆるんでいることがわかりました。

冷湿布をして包帯で固定してもらいました。また2、3日(この期間はうろおぼえです)は入浴はダメと言われました。

2週間ほど電気治療を行いました。

このように病院の整形外科でも、レントゲンを見て骨折がないと「大丈夫です」と言われてしまうことがあります。

整形外科では捻挫はそれほど重要視されていないように感じます。

もちろんすべての整形外科が同様とは限りません。あくまで私の場合です。

【足首捻挫 20日後】

接骨院Aに2週間ほど通いましたが、全く痛みの程度が変わらないので、他の接骨院Bへ行くことにしました。

ここでは「もうこの時期は固定などはしなくて良い」とのことで、足首をひねったりふくらはぎを揉んだりのマッサージ治療を受けました。

2週間ほど通いましたが、全く痛みの程度は変わりません。

日常生活では、徒歩2分のスーパーに行くのがやっとでした。

【捻挫 1ヶ月】

接骨院Bでもよくならないので、整骨院Cを受診しました。

ここでは最初に足の可働範囲を見るため、身体検査を行いました。

この時点では、左足だけの爪先立ちは痛くてできませんでした。

「この状態だと、かなり悪いですよ」と言われ、しっかりテーピング固定されました。

このように治療院によって言うことが様々で、「果たしてどれが正しいのだろうか?」と不安になりました。

【捻挫 2ヶ月】

いよいよ「将来よくなるだろうか?」と、すごく不安になりました。

そこで色々調べたあげく、上記の足の捻挫治療(川崎接骨院)を見つけ、受診しました。

丁寧な超音波検査で、剥離骨折(小さな骨折)が見つかりました。

しかし「もう2ヶ月たっているから、今さら何もできることはない」と。

受傷後すぐ固定すれば、もしかしたら剥離骨折した部分がくっついたかもしれない、とのこと。

ただ、スポーツ選手などは足に剥離骨折がよくあるようで、ほっておいても問題はないらしいです。

だから私の痛みが剥離骨折のためなのかは不明です。

それでも「2週間ほどサポーターで固定していれば、痛みは取れるでしょう」とのことだったので、寝る時も含めて常時サポーターをしていました。

つまり一度普通に動かした後、また固定の状態にもどったのです。

このように、受診するところによって言うことが違うのは、とても困りました。

擦り傷なら、どんな状態か一目でわかるのですが、、、。

【捻挫70日後】

まだ痛みは完全に取れず、足専門の整形外科へ行ってみることにしました。

MRIを撮って「骨折のところに水がたまっている」と言われました。足首をひねった時の炎症によるものだそうです。

ただ特に治療は必要なく、自然に吸収吸収さていくとのことでした。

この時期でも突起物を踏むと痛みがあったので、それを訴えると、靴の底に敷くインソールを手作りしてくださいました。

これでかなり歩きやすくなったです。

【捻挫3ヶ月】

なんとか1時間続けて歩けるようになりました。

完全に痛みを感じなくなるには、4、5ヶ月かかりました。さらに違和感がなくなったのは半年後です。

本当に大変でした。

【ふりかえり】

様々な治療院に行きましたが、上記の接骨院A、B、Cが悪かったわけでは、決してありません。

どこも自分たちの経験値に即し、ベストだと思う治療をしているわけです。

それが合う人もいれば、合わない人もいる。

ただそれらの治療が意味を持つのは、あくまで正しい診断があった上で、ということです。

まとめ

私の場合、最初のRICE処置のおかげで腫れはひどくなく、その点ではナイスだったのですが、初期の固定が不十分でした。

正しい治し方をすれば、おそらく1ヶ月くらいで良くなったはずです。

固定の大切さは、ネットや接骨院の友人に聞いたりして、大切さは頭ではわかっていました。しかしそこまで重要視していなかったんです。

実際に痛みが長引いて初めて、「ああ本当に大事だったんだ」と実感しました。

なんとか半年で良くなったのは、最初のRICE処置をしたことと、不十分でしたが一応は固定していたことです。

だから海外で捻挫してしまった場合、病院で固定してもらえなかったら、自分でサポーターを購入して固定し、安静にしていることです。

 

最後にまとめとして、「足首捻挫をした場合にやること」です。

①まずRICE処置

②必要ならガッチリ90度に固定

③適切な時期に正しいリハビリ

 

足首捻挫がなかなか治らなくて不安に思っている方の参考になれば嬉しいです。

 

【関連記事】

海外で足首を捻挫!早く確実に治すために、現地でやるべき最低限のこと。

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