トルコ東部、シリアの国境近くを旅してきました。
ガズイアンテップ、シャンルウルファ、マルディン、ディヤルバクル、チェルミック、シヴァス、ディヴリなどです。
実際に行ってみて、どうだったのか?
危なくないのか?
普通に旅行できるのか?
トルコ南東部のリアルな情報をお伝えします。
ガズイアンテップ、ウルファ、マルディンなどは、現在戦闘状態が続くシリアから50kmほどの場所。
当然、安全面で不安があります。
実際、外務省のホームページの危険情報では、「レベル3」(渡航は止めてください(渡航中止勧告)に指定されています。
私はあえて危険な場所に向かうタイプではありません。
それでも行ったのは、友人が最近この辺りに行き、「安全だし、すっごく楽しかった!」と興奮していたからです。
「行く先々で助けてもらったし、イラン人よりさらに親切だった!」とも。
私はイランで現地の家を20日間泊まり歩いて旅行したことがあります。
行く先々で家に招かれ、「泊まって行きなさい」と言われるからです。
(これについては、「イランの家めし、いただきます!」をぜひお読みください!)
そんなイラン人たちより親切だとは!
「これは行かなければ!」
目次
安全・治安
実際のところ、全く平穏です。
たとえば最初に訪れたガズィアンテプ。
ここのマーケットや伝統的な市場バーザールは、地元の買い物客や観光客でとても賑わっています。
ガズィアンテプの繁華街やバーザールの賑わい。
盗難など一般的な治安についてはどうなのか?
これも全く問題ありません。
私は何度か財布が入ったバッグのファスナーを開けたままにして歩いていたことがありましたが(ぼんやりしていたので)、何も起こりませんでした。
スリやひったくりの類は、気をつけていればまず遭遇することはないでしょう。
女性一人旅でもまったく心配無用です。
冒頭の友人も、女性一人旅です。
人がめちゃくちゃ良い
そのバッグのファスナーの話ですが、しばしば地元の人に「バッグのファスナーが開いてますよ(だから気をつけなさい)」と声をかけられました。
トルコはとにかくお節介な人が多いんです。
歩いていると「チャイ(お茶)飲まないか?」としきりに声がかかります。
おじさま達とお茶。飲んでいるのはホットのファンタオレンジです。
誘われて一杯いただくくと、もちろん「お代はいらないよ」となります。
道に迷って場所を聞くと、行き方を教えてくれるだけでなく、実際に歩いてそこまで連れて行ってくれる人も多いです。
物価が安い
トルコ東部の物価は非常に安いです。だいたい日本の1/4~1/5。
4つ星ホテルは3千円弱で泊まれます。
シヴァスで泊まったホテル。四つ星。一泊3900円ほど。
外食は200円くらいから。
トルコ南東部の郷土料理に「チー・キョフテ」というものがあります。
一皿8〜10リラ(200円前後)で食べられます。
エラジグの町で食べたチーキョフテ。8リラ(約150円)でした。
チーキョフテはブルグル(挽き割り小麦)やトマトペースト、タマネギや各種スパイスなどをこねて作ったもの。
これをハーブ系の野菜と一緒にレタスや薄いパンに挟んで食べます。
おいしくて、やみつきになります。しかもとてもヘルシー!
民族的に興味深い
トルコ東部は民族的にとても興味深い地域です。
クルド人、アラブ人、トルコ人などが入り混じって暮らしています。
他にたとえばチェルミックなどでは「ザザ人」もいます。彼らはイラン系の言語「ザザ語」を話します。
チェルミックの住宅街で会った人たち。
移動は快適
トルコはバスの便が非常に発達していて、快適に旅行できます。
トルコの町と町を結ぶバス。
車内ではコーヒーや紅茶、お菓子などのサービスがあります。
私がこれまで旅してきた国々の中では、交通インフラ面は非常に整っていて、ダントツに旅行しやすい場所です。
英語は通じにくい
外国人が泊まるようなホテルのフロントなどでも、英語は通じないことが多々あります。
でも心配ご無用。
スマホのグーグル翻訳がありますしね。
トルコ人も皆スマホを持っており、外国人と見ると、さっとグーグル翻訳を起動してくれます。
シヴァスの携帯ショップ。
SIMフリースマホを持っていれば、ここでSIMカードを購入して自分のスマホに挿入。
現地で通話やネットができます。
トルコの女性はセルフィーが大好き!
行く先々で「一緒に写真撮っていいですか?」と突然声をかけられることが数え切れないくらいありました。
トルコの女性は本当にセルフィーが好き。美人が多いからでしょうね。
総じて、トルコ東部はとても旅行しやすい場所です。
いずれまたじっくり時間をかけて旅行したいと思っています。
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