イスラム圏女性一人旅は危険か?

「女ひとり、イスラム旅」というイスラムの国の本を書いたと言うと、「イスラム圏って怖くないの?」と言われます。
しかしこれまで東南アジアやアメリカ、ヨーロッパ一周をした経験のある私から見れば、最も安全で旅がしやすいのがイスラム圏。
理由は「治安が良い」「人が温かい」「女性に親切」「公共の交通機関が発達している」「物価がやすい」などです。

●治安が良い

一部の紛争地域は別として、イスラム圏は日本以上に安全で凶悪犯罪が少ない場所が多い。
ニュースではどうしても、テロや紛争などセンセーショナルな「事件」が報道されますから、平穏な日常が知られることはない。そして「危険」なイメージがひとり歩きしてしまいがち。

イスラム圏が安全な理由。それは、イスラムという宗教の教えが生活に根付いているからでしょう。
イスラムの教えは簡単に言って、「人を殺してはいけない」「親にやさしくしろ」などという生活を律するもの。イスラム教徒は、「悪いことをすれば地獄へ落ちる」と本気で信じていますから、凶悪犯罪は少ないのです。これについては、こちらもご覧ください

●人が温かい

イスラムの国を旅する魅力とは、これに尽きます。バスの中で知り合った人が、「一人なの?私の家に来なさいよ」と言ってくれることは、これまで数知れず。
カフェに入れば、「お金はいらないよ」と言われることが普通にある。
「旅人を助けよ」という教えがイスラムにはあるからです。
中でも最も旅人に親切なのは、パキスタンかイランでしょう。

●女性に親切

イスラムの国というと、女性が旅するのが大変というイメージがありますが、実は逆。女性だからこそ、旅がしやすい。実際一人旅している女性はたくさんいます。
私の経験上、女性一人が全く問題ないのは、トルコ、イラン、シリア、ヨルダン、エジプト、チュニジア、モロッコ、オマーンあたり。

やや?は、パキスタンとバングラデシュ。
これは危険なのではなく、単に女性一人旅が少ないから。現地男性に好奇の目で見られることが多いからです。
リビアとイエメンも、女性一人旅はチャレンジかもしれません。とはいっても私が行ったのは、どちらも10年以上前ですから、今ではだいぶ状況が変わっていると思われます。

●交通機関が発達している

中東や北アフリカの国々には、乗り合いタクシー(バス)的な乗り物があります。これは「タイムスケジュールがなく、人数が集まればすぐに出発。小回りの良さが魅力です。
国によっては、公共のバスなどよりも早く目的地に到着します。また一部の地域ではボロい車体もあるものの、チュニジアなどでは、かなり綺麗。逆にモロッコなどでは、鉄道やバスの便がヨーロッパ並に発達しています。

●「物価が安い
国にもよりますが、東南アジアのラオスやミャンマーなどに比べれば高いものの、欧米の国々や日本などに比べれば、ずっと物価が安い。
具体的な物価については、こちらを参考に。

では、よい旅を!