2019-06-09

イスラム教のおすすめ本(宗教・歴史・生活・女性・食)各分野でわかりやすい良書を厳選紹介

イランのモスク イスラム教のモスク

イランの聖地ゴムにあるジャムキャラーンモスク

イスラム教の入門書でおすすめは何ですか?

社会や生活についても知ることができる本はありますか?

イスラム教の女性や歴史についてのおすすめの本があったら教えてください。

そんな疑問に答えます。

イスラム教の入門書については、前に2記事で紹介しました。

社会人など忙しい人のための超入門書は→忙しい社会人におすすめ!わかりやすいイスラム教入門書おすすめ4選 

イスラムを学ぶ人の入門書は→【厳選】イスラム教初心者におすすめな本 

 

ここでは各分野(宗教、歴史、生活、女性、食)から1冊ずつ、わかりやすい良書を厳選して紹介します。

イスラム教の入門

『イスラーム文化 その根底にあるもの』

「イスラムとは、どんな宗教か」を知るのに最適な1冊。

日本のイスラム研究の第一人者であり、日本で最初に『コーラン』の原典訳を刊行したイスラーム学者、井筒俊彦氏による入門書。

この本は経団連の方への講演をまとめたもので、やさしい語り口で書かれ、イスラムについて予備知識のないを人でもスムーズに読めます。

イスラムが、日本人が考える「宗教」とまったく違ったものだというのがよくわかる本です。

(これ以外にイスラム教の入門書を知りたい方は→【厳選】イスラム教初心者におすすめな本 

コーラン

『クルアーン:神の言葉を誰が聞くのか』

イスラム教の聖典コーランについて、一般向けにやさしく紹介する本です。

内容はコーランの特殊性、主要テーマ、(啓示が下された時期はメッカ期とメディナ期に大きく分けられるが)2つの時期の啓示の特徴など。

コーランにはムハンマド以前の預言者の物語がたくさん出てきますが、それらの物語の意味は何なのか?も書かれ、これまでコーランを読んで解けなかった謎が解けていく面白さがあります。

日本ではテロと結び付けて語られやすいジハードについても、その本当の意味などを詳しく論じています。

(他にコーランの入門書はコーラン日本語訳を読めるようになるには、どんな勉強をしたらいいのか?

イスラムの歴史

『ムハンマド―イスラームの源流をたずねて』

預言者ムハンマドの生涯を、時代背景を織り交ぜつつ、詳細かつわかりやすく記載した本。

生まれた当時の社会状況、啓示が下った時の様子、非公然と布教をしていたメッカ時代、共同体を築いたメディナ時代‥

ドキュメンタリータッチとも言える記述で書かれた内容に、思わず引き込まれていきます。

その時々に下された啓示をふんだんに引用しているため、コーランの入門書としても価値があります。

イスラム教徒の生活

『イスラムを生きる人びと』

中東ジャーナリストの著者が、無名のイスラム教徒の人たちの声をていねいに拾い上げ、その生きる姿を描き出しています。

エジプトのベリーダンサーから、ヨルダンの30歳の女性市長まで、幅広い階層の女性たちも多く含まれています。

イスラム版自由恋愛である「オルフィ婚」、妻からの離婚を認める「ホラ制度」など、現代のイスラム世界の結婚・離婚事情についても詳しく記述。

千年以上前に書かれたコーランやハディースの教えが、今も人々の間に息づいている様子が、本書を読む事で手にとるように理解することができます。

(イスラム教徒の生活については→イスラム教の国の日常生活はどんな暮らしですか?

イスラム女性

『イスラームの日常世界』

文化人類学者として長くサウジアラビアの遊牧民と生活をともにした文化人類学者による本。

サウジアラビアなど世界各国でのフィールドワークで出会った女性たちの姿が生き生きと描かれています。

宦官(去勢された男子)が登場する女性だけの結婚式、わい談にキャーキャーと喜ぶ女性たち。

イスラムでは男女隔離が基本。「女性だけだからこそ、男性の目を気にすることなく、のびのびと過ごすことができ、美人か否かによらず実力だけで判断される」という著者の主張も、実体験をともなっているだけに説得力があります。 

(他にイスラム女性の入門書は→イスラム女性を知るおすすめ入門書【厳選5冊】

 

「イスラーム ヴェールの向こう」

20年間の取材によるイスラム女性たちのリアルな日常を紹介。モロッコ、チュニジア、エジプト、イラン、パキスタン、モルディブ‥‥。恋愛、結婚、歌と踊り、デート。「抑圧」などメディアによって作られたイメージと違う、生き生きした女性たちの実像を紹介します。

イスラム教の食事

『慈悲深き神の食卓 – イスラムを「食」からみる』

 

イスラムの食というと、豚肉や酒の禁止、ラマダン月に1ヶ月断食するなど、「厳しさ」がイメージされ、食に楽しみがないのではないか?と思われがちだが、この本はそんな予想をくつがえし、豊かなイスラムの食を紡ぎ出しています。

日本でもよく知られるようになった「ハラール食品(イスラムで合法な食べ物)」の制度の矛盾点は興味深いです。

ラマダンについても多くページが割かれているが、そこから見えてくるのは祝祭の一面であり、断食そのものは苦しい一面はあるものの、人々の楽しみになっていることを伺い知ることができます。

 

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