『インドネシア (現地取材!世界のくらし) 』本の中身とあとがきのご紹介

現地取材!インドネシア

インドネシア (現地取材!世界のくらし) 』が発売になりました。

小学校高学年向けにインドネシアという国を紹介する写真絵本です。

さっそく中をご紹介します。

 

国のあらましー熱帯にある世界最大の島国

現地取材!インドネシア

インドネシアは赤道をはさんで約1万8000の島々からなる世界最大の島国です。日本からは飛行機で7時間くらいかかります。

国の東西の幅は5000km以上でアメリカ大陸よりも広いです。すべての国土面積を合わせると、日本の約5倍になります。

国土の大部分が赤道周辺にあるので、気温は1年を通じて25度から27度です。

雨がよく降る熱帯性多雨気候で、雨季と乾季の2つの季節に分かれます。雨季は11月から4月、乾季は5月から10月です。

 

国のあらましー信じる宗教をもつ人びと

現地取材!インドネシア

インドネシアの国民の90パーセント近くがイスラム教徒。世界で最もイスラム教徒が多い国です。

ほかに国が認めている宗教には、キリスト教のカトリックとプロテスタント、ヒンズー教、仏教、儒教があり、国民はいずれかの宗教を信じなければならないるとされています。

 

【家とくらしーイスラム教徒のくらし】

現地取材!インドネシア

ジャワ島中部に住むアユンディラちゃんと家族の暮らしを紹介。

アユンディラちゃんは、学校から帰るとテレビを少し見た後、お母さんと昼の礼拝をします。イスラム教徒は、1日5回礼拝をする義務があります。

昼ごはんを食べて少し昼寝をしてから宿題、そして午後の礼拝。夕方6時頃に1人で近所のモスクに行きます。そこにたくさんの宗教関係の本が置いてあり、また行けば友達がたくさんいるからです。

 

食と習慣ー米が主食

現地取材!インドネシア

インドネシアの小学校は午前中に終わるため、子供たちは家で昼ごはんを食べます。

主食はお米です。おかずは野菜のスープや炒め物、鶏肉を焼いたものなどが主です。

テンペやタフ(豆腐)などの大豆食品もよく食べます。タフは豆乳に凝固剤を加え、圧力をかけて固めたものです。

日本の豆腐よりもかたくて黄色く、日持ちがします。これを煮たり炒めたりして食べます。

 

食と習慣ー安くておいしい庶民の味

現地取材!インドネシア

インドネシアでは外食やテイクアウトがさかんです。自分で作るよりも手軽で、値段も安いからです。

町中には手頃な値段で食事できる庶民的な食堂がたくさんあります。店先にできあいのおかずが並び、好きなものを選んで食べます。

住宅街の路地では、自分の家で作ったおかずを売る女性もいます。お菓子や軽食を売る行商人などもやってきます。

 

【学校生活ー公立小学校をたずねて

現地取材!インドネシア

公立の小学校パケム4・ベーシック・パブリック・スクールを取材しました。生徒の数は全部で180人で、1クラスの生徒数は約30人です。

 

【行事と冠婚葬祭ー結婚式は村全体のイベント

現地取材!インドネシア

結婚式。都会ではホテルやレストランで行われることもありますが、田舎では花嫁や花婿の自宅で行われます。

式場づくりには、村民が総出で手伝います。式当日の食事は新郎新婦の家族や親戚が共同でつくります。

ゲストは好きな時に来て新郎新婦とあいさつを交わし、食事をすませたら好きな時に帰ります。とてもラフな感じでした。

なおイスラム教ではお酒が禁止されているため、食事にはお酒が出ません。

 

【暮らしの多様性ーバリ島のくらし

現地取材!インドネシア

イスラム教徒が大多数を占めるインドネシアの中で、バリ島の人びとだけは、「バリ・ヒンズー」という独自の宗教を信じています。

これはバリ島にもともとあったアニミズム信仰と、インドからもたらされたヒンズー教が混じり合ったものです。

あとがき

「こちらの人は死際に生きることに執着しない」と、インドネシア人男性と結婚して旅行会社を営む中辻朝さんからお聞きしました。ある程度の年齢まで楽しく生きられたら、それでいい。高い医療費を払って延命治療しながら少しでも長生きするより、家で家族に囲まれながら楽しく人生を終えたいと思っているそうです。

 インドネシアでは医療保険制度が日本ほど整っていないため、庶民は気軽に医療にかかれません。一方で大家族制が生きているため、結婚後は長男も次男も両親と同居するのが普通です。年老いた両親は、家族が死ぬまで面倒をみるのです。

 日本には優れた医療保険制度があり、ほとんどの人が必要な医療が受けられます。それはとても喜ばしいことである反面、人生の最期を病院で迎える人も少なくありません。

 私のはじめての海外一人旅はインドネシアでした。バスで隣り合った人に話しかけれて、片言のインドネシア語で返すと、「家に来なさい」と言われることがたびたびあり、何軒もの家々を泊まり歩きました。

 あれから20年以上たち、この国はどう変わったのかに興味がありました。誰もがスマホを持つようになり、アプリを起動してさっとタクシーを呼び出すのには驚きました。しかし人の温かさはあいかわらずで、私がホテルへの行き方がわからなくて困っていると、自分の予定を変更してホテルまで付いてきてくれる人もいました。

 他人への思いやり、人と人とのつながりという人間の最も尊いものにふれることができるのが、インドネシア滞在の楽しみです。もしみなさんがインドネシアに行く機会があれば、そういうこともぜひ感じ取っていただけたらいいなと願っています。

ぜひお手に取ってご覧いただけると嬉しいです!