『イランの家めし、いただきます!』まえがき紹介など

世界一周した人に「どの国が一番良かった?」と聞くと、きまって出てくるのが「イラン」です。

そんなイランの現地の家庭を泊まり歩いた旅行記を出版しました。

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タイトルは「イランの家めし、いただきます!」です。

言葉が通じなくても快く家に迎え入れてくれる、おせっかいであたたかな人々との出会い。

そして、それぞれの家でご馳走になった“家めし”をめぐる食紀行

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食を通してイランのライフスタイルが見えてきます!

コラムではイランの家庭料理のレシピを多数紹介。

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まえがき

 世界一周した人に「どこの国が一番よかった?」と聞くと、「イラン」と答える人が多い。とにかく人が温かく親切なのだという。

 そんなイランを、現地の家に泊まりながら旅をした。なんの予定も決めず、目的も持たず、20日間という期間だけ決めて。時期は2015年の10月。

 目的があるとしたら、「なるべくイラン人と交わりたい」ということだった。なるべく暮らしを見てみたいと。

 私はイスラムエスノグラファーと称し、イスラム圏のあちこちで人の暮らしを見聞きしている。イスラム社会に入り込み、そこの生活や文化を記録するのが私の仕事だ。

 2003年からはエジプトの砂漠で一人で遊牧生活を送る女性と暮らし、『女ノマド、一人砂漠に生きる』という本を書いた。過去2回エジプトに暮らし、毎年3回はイスラム圏へ足をのばしている。「ともに暮らして取材する」が、モットー。その体験を本や写真展などで発表している。

「一緒に暮らせば、深く知ることができる」は表向きの理由で、私自身心を惹かれるからだ。どんな家に住んでいるのか、何を食べているのか、どんな部屋に寝ているのか。

 今回のイランの旅は、仕事ではなく純粋な旅行である。だが結果的には、毎日現地で知り合ったイラン人の家庭にお世話になった。あらかじめインターネットなどで知り合った人もいるが、ほとんどは現地で偶然知り合った方ばかりだ。

 多くの出会いの中で、もっとも印象に残っているのは、家庭でいただいた美味しい手料理、それをとりまく温かなもてなしの心である。

 家に招かれれば、当然お茶や食事をごちそうになる。一緒に食卓を囲めば、「同じ釜の飯はナントカ」で、言葉はわからなくても、なんとなく和気あいあいとしたムードになる。

「食」は人の暮らしの中心であり、食を通じて人と人が繋がっていくものだと思う。

 食を通じて見えてくるものも多い。

 自宅での料理に手間と時間をかけるのか、外食やテイクアウトが多いのか? 家族そろって食べるのか、別々が多いのか? 日本でいえばスパゲティやピザなど異国の料理も食べたりもするのか、いつも味噌汁や漬物など伝統食ばかりなのか? 手で食べるのか、スプーンで食べるのか? リビングで食べるのか、台所で食べるのか、寝室で食べるのか? 

 それらは本書で詳しく述べるが、食のあり方を通して、人々の気質やライフスタイルみたいなものも見えてくる。

 この本は、いってみれば「家めし」を切り口に、イラン人の暮らしぶりや人とのふれあいを書いたものだ。

世界中の情報にあふれた時代、残された人類最後の秘境は「家の中」・「家めし」である。その意味では、読者の方に何かしら「面白い」と思ってもらえる要素があるのではないかと思う。

 本を読みながら、イランの方々と食卓を囲んでいる気分になっていただけたら光栄である。

 では、イラン家めし旅にようこそ!

 

「イランの家めし、いただきます!」】

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