砂漠のリアル・ノマドの暮らしとは?

砂漠生活

砂漠を移動しながら暮らす遊牧民女性

2003年からエジプトの砂漠で一人で遊牧する女性サイーダと暮らしています。

彼女はラクダ1頭に積めるだけの荷物を持ち、毎日砂漠を移動しながら暮らしています。

どんな暮らしをしているのか?

詳しくご紹介します。

どうやって遊牧民に会いに行くのですか 

町に住む遊牧民(同じ部族の人)に車で連れて行ってもらいます。

アタリをつけた場所へ行き、あとは砂漠に残された彼女やラクダの足あとを見ながら探します。

遊牧民は人間やラクダの足跡を見て、それが誰のものか、何日前につけられたのかを見分けます。

しかし風が強い日などは、足あとが消えてしまって見つけづらいことがあります。

砂漠には足跡がたくさんあって見分けるのが大変なのと、彼女は広い範囲を移動しているので、探し出すのに何時間もかかることが多いのです。

 

⇦これはサイーダに会いに行くところから始まる動画です。

一番最初、サイーダの息子を道案内人として行きましたが、見つけられないことがありました。

親子でも居場所がわからないことがあるのです。

家はどうしてるんですか? テントはありますか?

テントはありません。砂の上にじかに寝ます。

テントを持たないのは、移動の際に荷物になるからです。

また寝るときに星が見えないからイヤだからだそう。

彼女は生まれてから一度も家に住んだことがありません。砂漠の遊牧民

砂漠では何を食べている?

基本的に毎日パンと紅茶です。

ジャガイモやタマネギなど日持ちする野菜をたべることもあります。

パンは「ゴルス」という砂と炭で焼くものです。炭は砂漠の枯れ木を燃やしてできたもの。
砂漠の遊牧民

泉の水は飲んでも大丈夫?

砂漠では泉の水を飲んでいます。

砂漠に降った雨水を飲むこともあります。

雨水は山の上にたまったものもあれば、砂漠の砂中にしみこんだものがあります砂漠の遊牧民(砂漠にたまった雨水をくむ)。

雨水は遊牧民の間で最も珍重されています。

泉の水は長い間空気にふれているため、虫が入っていることもあります。

その点雨水は新鮮で、地中の養分が含まれていて栄養があるからです。

「薬みたいなもの」なのだそうです。


情報はどうしていますか?

ラジオです。彼女が持っている唯一の電化製品です砂漠の遊牧民

砂漠では自給自足ですか?

砂漠では作物が育ちにくいため、自給自足は成り立ちません。

育てた家畜やそのミルクからつくる乳製品などを売り、代わりに(砂漠では手に入らない)野菜や米、紅茶、砂糖、塩、衣類などを買います。

砂漠生活で苦労したことは?

ヒツジの脳みそを食べた時です。

ものめずらしくて、つい食べ過ぎてしまい、お腹をこわしてしまいました。

遊牧民と暮らて印象的だったことは?

いつも死を意識して生きている点です。

彼女はイスラム教徒であり、一日5回の礼拝を欠かしません。

礼拝で何を考えているのかと聞いたら、「死」について考えると言いました。

「あと5分後には死んでしまうかもしれない」といつも思っているそうです。

自分の人生が有限である、という当たり前のことに気づかされました。

人生で何が大切なもの、また大切でないものがわかっています。

「テレビは人が亡くなったニュースばかりだから、知らなくて困らない」

「昔は電話がなかったから、お互いよく訪ね合った。今は隣にすんでいても、電話ですむから訪ねない。携帯電話で話すようになって人と人のつながりが弱くなった」

今の私たちの暮らしは以前よりも便利になりましたが、そのために失ってしまっていることも少なくありません。

「町ではやることがたくさんありすぎて、静かに祈る時間がない」
 

スケジュールを予定で埋めることや、日々インターネットなどでたくさんの情報を得ることに一生懸命になっている。

心が忙しくなった分、心の安らぎ、幸せなどから遠ざかってしまいました。エジプトの遊牧民

 

【「女ノマド、一人砂漠に生きる」】

女性一人で砂漠を移動しながら暮らす遊牧民サイーダと暮らしたノンフィクション。

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