トルコ人に「ガズィアンテプに行く」というと、「あ〜あの食事が美味しいところね!」とうっとりした表情でいうくらい、料理が美味しいことで有名なガズィアンテプ(Gaziantep)。
場所はトルコ南東部。シリアのすぐ近くです。
シリアの近くというと、「危なくないの?」と思われるかもしれません。
2019年夏現在、全く平穏です。
どこもトルコ人観光客で賑わっていました。
ガズィアンテプの観光の見所とホテルをご紹介します。
ガズィアンテプの見所
ガズィアンテプ・バーザール
バーザール内はかなり広く、歩いているうちに道に迷ってしまいます。
お土産屋も多く、トルコ人観光客が熱心に買い物しています。
値段はもちろんイスタンブールなどのバーザールよりもずっと良心的です。
ハマム博物館
個人的にはガズィアンテプで一番の見所です。
ハマムとは中東で古くからある公衆浴場です。
トルコ、チュニジア、モロッコなどでは、まだまだ健在です。
ハマムは、ただ体を洗う&温まるだけではありません。一種の社交場です。
一昔前は、ハマムで汗を流した後、涼しい場所でくつろぎながら果物を食べるなどといったことも行われていたよう(上の写真)。
一日中ハマムで過ごすこともあり、食べ物や飲み物持参で行くこともあったそうです。
ハマムの中で食事を作ったりもしていたそうで、展示にはミートボール、バーベキュー、ミートボール、マングミート、果物のなどの食べ物もありました。

ハマムの中で音楽を奏でる女性たち。
特にハマムが重要な役割を果たすのが結婚式の時。
花嫁と花婿の女性の家族がハマムでともに過ごし、親睦を深めるのが、結婚式での恒例行事でした。
また母親たちが、息子の結婚相手を探しに行くこともあったそう。
髪も体型も包み隠さず見えるから、品定めするにはもってこいですね。
娯楽が少ない時代、ハマムは特に女性にとって、とても楽しい場所だったようです。
【ハマム博物館 Hamam Muzesi 】
Hamam Muzesi
住所: Karagöz Mahallesi Sadık Dai Sokak No:20 ŞAHİNBEY
Tel: 0342 211 12 00
開館時間: 08:30~17:30
厨房博物館
ガジアンテップの一昔前の庶民の台所、食生活を紹介する博物館です。
かつての台所を再現した部屋。こんなにたくさんのお鍋類があったんだ〜と感心することしばし。
ゲストのおもてなしの様子。
この地方の食生活についても紹介されていました。
ガズィアンテプの食事は野菜がたくさん使われるのが特色で、特にナスが重要な役割を果たしているそう。
ヨーグルトもよく食べるそうです。
入場料2トルコリラ。なかなか良心的な値段です。
【厨房博物館 Emine Göğüş Mutfak Müzesi 】
ガズィアンテプのレストラン
バクラヴァ有名店:イマム・チャーダシュ
ガズィアンテプはバクラヴァ(トルコのスイーツ)の名産地。
その代表的なお店がイマム・チャーダス(İmam Çağdaş)です。
1887年創業の老舗。
全国紙のなんでもランキングで、『お土産に持っていきたいおいしいバクラヴァ、ベスト10』にも選ばれたことがあるそうです。
レストランが併設されていて、ここの料理はトルコ人も一押しの味。
ホテル(下)のオーナーに、「どこのレストランがおすすめ?」と聞くと、ここイマム・チャーダシュをすすめられました。
ここでは名物のパトリカンケバブ(ナスのケバブ)を注文しました。43トルコリラ(約800円)。
スパイスがきいたお肉が香ばしい!
しかしナスの皮が硬くて、ナイフでなかなか切れません。
料理を前に悪戦苦闘している私を見かねて、店員さんが親切に食べ方を実演してくれました。
ナスの皮をはぎとり、中身だけパンにはさんで食べます。
なるほどー。
しかしナスの中だけ食べるなんて、なんだかもったいない!
貧乏性の私は、こっそり焦げ目のついた皮もいただきました。
【イマム・チャーダス İmam Çağdaş】
İmam Çağdaş
住所:Eski Hal Civarı, Uzun Çarşı No.49 Şahinbey
TEL:0342-231-2678
カトメルの有名店『katmerci zekeriya usta』
ガズィアンテプの名物お菓子「カトメル」。
薄く伸ばした生地にピスタチオとカイマック(クロテッドクリーム)、砂糖を入れて焼いたもの。
ガズィアンテップの有名店『katmerci zekeriya usta』で作り方を見せていただきました。
【ガズィアンテプのホテル・アナドル エヴレリ(Anadolu Evleri)】
古い邸宅を改装した宿です。バーザールにも近い便利な場所にあります。イマム・チャーダスのすぐ近くです。
私の部屋は、屋根裏部屋のようなところで、2階に分かれていました。
上の写真は2階の寝室、下は1階のリビングです。
オーナーは英語が話せる親切な男性でした。
ホテルの朝食↓
朝食は中庭でいただきます。さわやかな空気の中、鳥のさえずりがなんとも気持ちよかったです!
【アナドル エヴレリ(Anadolu Evleri)】
Anadolu Evleri
住所397P+C5 Şahinbey
TEL:(0342) 220 95 25
まとめ
ナスのケバブのお肉の香りがとても香ばしく、今思い出しても生ツバが出そうです。
ガズィアンテプはトルコ人観光客も多く、活気にあふれる町。
トルコ東部は治安もよく物価も安く、旅行先にはとてもおすすめです!
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