モロッコ女性一人旅で気を付けるポイントは?意外な注意点

アズムールのマーケット

モロッコを女性一人旅したいと思っているのですが、大丈夫でしょうか?

どんなことに気をつけたらいいですか?

そんな疑問に答えます。

この記事を書いている私は、20年以上イスラム圏に通い続け、『女ひとり、イスラム旅』などの本を書いています。

モロッコは数回旅しています。いつも女一人です。

モロッコを女性一人旅する際の注意点は、「中東イスラム圏の女性一人旅で注意すべきこと」で書いたこととほぼ重複しています。

それ以外に気をつけるべきことを紹介します。

①観光地のスリに気を付ける

実際私は被害にあいました。マラケシュのメディナ(旧市街)です。

その時の状況は『女ひとり、イスラム旅』に詳しく書きましたが、人混みの中でバッグにいれておいた財布をすられたのです。

モロッコでスリが多いというのは、後で聞きました。

モロッコ以外のイスラム圏でもスリがいないわけではありませんが、モロッコほどは多くないと思います。

②持っていく「地図」に気を付ける

モロッコには「持って行ってはいけない地図」があります。

それは「モロッコと西サハラに境界線が引かれている地図」です。

モロッコは現在、西サハラを自国の領土と主張しています。

それを認めず、西サハラを独立させようとする活動家もいて、モロッコ政府は神経をとがらせているのです。

ですから西サハラとの間に境界線が引かれている地図を持っていたら、「西サハラ独立活動家」と疑われる可能性もあります。

荷物の中に入れた地図を調べられるなんて、「万が一」くらいしか確率はないのですが、それでもゼロではありません。

現に私は経験しましたから。

南部のアガディール空港で国内線に乗るときでした。

荷物にカメラとPCがあったために怪しまれ、荷物を全部検査されることになったのです。

これが仮にカサブランカやマラケシュの空港なら、カメラやPCを持っていたくらいで怪しまれることはないでしょう。

が、ここは南部のリゾート地。そんなところにカメラとPCなんて持ってくるやつは、何か企んでる奴に違いない、と思ったのでしょうか。

あるいはたまたま神経質な検査官に当たってしまったのか?

あるいは西サハラに近い場所だから、西サハラ問題に神経をとがらせているのか?

理由はわかりませんが、ともかく荷物の中に「地図」があった。

これが大問題に発展してしまったのです!

それは日本の書店で買った普通のモロッコ地図です。

ですが、バッチリ西サハラとの間に「境界線」がひかれてました。

そこで探知犬まで出動したり、「パソコンの中を見せろ」とまで言われる事態に。

それはなんとか免れたものの、地図は没収されてしまいました(涙。

ですので、モロッコ旅行にいかれる方は、地図にはくれぐれもご注意を。
荷物を調べられることは稀だと思いますが、たまにこういうケースもありますので。

そういえば、日本の某ガイドブックの地図にも境界線が引かれていますね。

ともかく、没収だけで済んでよかったです!

③イスラムの文化を理解する

イスラム女性は一人旅することはほとんどありません。

「女性は弱い、守るべき存在」「女性は魅力的で男性の性のえじきになりやすい」

これがイスラムの基本的価値観です。

だから女性は家族の男性にエスコートされて旅をするもの。これがイスラム圏の考え方。

女性が一人で旅するのは、その慣習から逸脱する行為です。

時には「無鉄砲」と見られることも。

「スキがある女性、貞操観念がない女性、→こんな女性には何したっていい」と考える男性も出てきます。

このことは頭に入れておくべきです。

私は経験がありませんが、土産物店に入って人気のない部屋に通され、突然抱きつかれた、キスを迫られたといったトラブルも聞きます。

女性1人というのは甘く見られがちです。十分に気を引き締めて。

といっても、ほとんどの現地の人は女性一人ということで色々と気にかけてくれる人がほとんどです。

またモロッコはイスラム教国ですので、肌を露出したり体の線を強調する服装はひかえましょう。

④軽い気持ちで男性の誘いに乗らない

女性は守るべき存在ですから、一人旅女性に対して男性たちはやさしく接してくれます。

しかし中には、「下心から」やさしくしてくれる男性がいないわけではありません。

イスラム圏では男女交際は禁止です。現地の女性には下手に手が出せません。

しかしフリーセックスの国から来た日本人、欧米人には何したって自由というわけで、欲望を発散させるために外国人に手を出すという人もいます。

モロッコではイスラムの戒律は湾岸諸国ほどは厳しくありあませんが、結婚まで童貞・処女というカップルが今もほとんど。

「ちょっとお茶くらいならいいか」は、相手に勘違いさせるきっかけになります。

日本では、女性とお茶したくらいでその気になってしまう男性はいませんが、イスラム圏の男性はそうではありません。

地元の女性は見知らぬ男性と2人きりでお茶したりは絶対にしませんから。

「脈あり」と思われても致し方ない。

さらにしつこく誘ってくることに。女性の方もノーといいずらくて、ついずるずる‥となりがちです。

その気がなければ、最初から誘いにはのらないことです。

また海外に行くビザ欲しさに、外国人と結婚したがる男性もいます。

だからといって、本当に単なる親切心から、親切にしてくれる男性がほとんどです。

そして本当に真面目で素敵な男性と知り合うチャンスもあります。

その辺りを見分けるのは、やはりご自身のそれまでの経験や嗅覚です。

⑤家に呼ばれたら?

イスラム圏の人は知り合ったばかりの外国人を、よく自宅に招待することがあります。

モロッコも例外ではありません。

首都ラバトの対岸の町サレでプー太郎の青年と知り合い、彼の家におじゃましたことは『女ひとり、イスラム旅』書きました。

危なくないのか?と思われるでしょう。

ある人について「危ないか?危なくないか」の嗅覚は、旅をするうちに身についていく部分もありますが、基本的に人間は日本でも海外でも変わりません。

「この人は危ないor安心できる」の直感は、たいてい当たるもの。

たとえ言葉が通じなくても、です。

逆に相手が日本語も話せたりして意思の疎通に問題がなくても、「なんとなくうさんくさいな」と感じたりするものです。

そういった自分の嗅覚に素直に従うことです

相手と知り合った状況も大切です。

観光地には観光客を狙った悪い人物がいますので、向こうから話しかけてくる相手には要注意。

『女ひとり〜』で彼と知り合ったのは、観光客がめったにいかないようなラバトの対岸にあるサレの辺鄙な場所でした。

そして話をしているうちに、この人は安心できると思ったから彼の家に行ったわけです。

基本的にモロッコ人はとても親切

以上注意点を書いてきましたが、モロッコ人は基本的にとても親切な人たちです。

先のプー太郎青年も、お金がないのにもかかわらず、私と一緒にどこかに出かける際、船の代金やお茶代は私には払わせませんでした。

モロッコ人男性(他のイスラム社会の男性も)は、客人である旅人や女性にお金を払わせようとは決してしません。

旅は、あまり警戒しすぎても楽しくありません。

危険もあることも知った上で、心をオープンにして現地の人と関わり合い、相手からの誘いは、直感を頼りに適宜受け入れる。

それが思い出に残る、楽しい旅をする秘訣だと思います。

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女ひとり、イスラム旅

女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。

イスラム流 幸せな生き方

イスラムの魅力を中学生でもわかるように書いた入門書。この一冊でイスラムのイメージが変わります。

 

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