イラン旅行で、年金生活を送るご夫婦の家におじゃましました。
ご主人は現役時代、銀行や軍隊、某タイヤメーカーなどにお勤めでした。奥さん(62才)は学校の先生。
奥さんは、スパッツ姿のとても健康的な方。とても60代には見えません。
2LDKのお住まい。15年ほど前に買ったそうです。「もっと広いところに引っ越したい」とご主人。いえいえ、2人なら十分じゃないですか。
30年働いたら年金
イランでは30年間働いたら年金がもらえるそうです。22才から働いたら52才からもらえるということ。
「日本は今60才くらいからだけど、私が老人になる頃には65才からなんですよ」というと、2人とも絶句していました。
とはいっても、イランも最近は物価高で、定年後も働く人は少なくありません。小さな会社に勤めたり、自分で商店を開いたり、タクシー運転手したり、というのが多いパターンだそうです。
いっしょにNHKを見ました。
毎日20キロ歩く
ご主人の1日はこんな感じです。朝6時に起床。朝食をすませ、9時に家を出てバスで町の中心へ。
市場などをブラブラしながら、知り合いに会ってお茶のんだり立ち話したり。そうやって毎日10キロから20キロ歩くそうです。そして家に帰ってランチ。
時には奥さんと公園に行くことも。「定年した今は、毎日ピクニックさ」とのことです。楽しんでますね。
食事は朝はチーズとバター、時々タマゴ。ランチはたっぷり。夕食はごくごくシンプルなものをいただくそうです。
神が助けてくれる
知り合いの紹介で結婚。
イランにはめずらしくというべきか、2人には子どもがいません。「老後は心配じゃありません?」ときくと、「家もあるし健康だし、何も心配してないよ」。
「いずれは兄弟とかめいっ子がめんどう見てくれるんですか?」とたずねると、「そうは思わないな」。看護婦が週に1~2回世話しに来てくれることもあるそう。もちろん有料で。
「何かあっても、神が助けてくれるよ」とご主人。お祈りはあまり熱心にやっていないみたいですが。「神を信じているだけで十分」だそうです。
【「イランの家めし、いただきます!」】
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そんなイランの現地の家庭を泊まり歩いた旅行記を出版します。
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ISBN-10: 486311222X
ISBN-13: 978-4863112223
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