海外に思うように行けない状況の中で、少しでも本で海外のことを知りたいと始めた「この広い世界を知る100冊の本」シリーズ。
3冊目は、最果ての地の自然を撮り続ける写真家・水越武氏の写真集『最後の辺境―極北の森林、アフリカの氷河』 です。
アフリカの氷河、コンゴ川流域の熱帯雨林、カラコルムの五大氷河、南米イグアスの滝、黄河源流の幻の山アムネマチンなどが8つの辺境地の写真がおさめられています。
今はグーグルアースで世界の隅々まで細かく目にすることができ、「秘境」はもはや存在しないのではないか?という錯覚をおぼえます。
しかしその場所へ到達するまでの苦労や、行く前の情報を集める労力、行った先でのトラブルは、決してグーグルアースでは体験できない。
熱帯雨林の中で害虫、マラリヤ、毒蛇などの恐怖にかられることもなければ、高山で凍傷になる恐れもない。
「トラブル」はグーグルアースの旅では決して体験できません。
機内食を食べたら下痢した!
予約していたホテルの部屋がなかった!
旅行について後で懐かしく思い出すのは、その手のトラブルです。
そんなことを、この『最後の辺境―極北の森林、アフリカの氷河』を見ながら思いました。
よろしければ、ぜひお読みください!