読書

「よく晴れた日にイランへ」に描かれたイラン人の素顔が魅力

先日知人の写真展に行くため東京・銀座を歩いていたら、不思議な違和感を感じました。耳に入る言葉が、ほとんど中国語なんです。周囲を見回したら中国人ばかり。少し前から感じていましたが、ここ最近中国人観光客が都内で急増しているようです。

事情はイランも同じようで、「よく晴れた日にイランへ」(蔵前仁一)を読むと、「イランでは、やたらと中国人旅行者を見かける」とあります。
恐るべし、中国人。。。。

本書では、テヘランやイスファハンといった観光地はもちろん、日本のガイドブックには載っていないような名もない村への四駆をチャーターしての旅など、かなりアドベンチャラスな話も満載で、イランの旅案内書としての価値が高い。

加えて、ところどころにイラン人の素顔が垣間見れるのが魅力です。

特に女子たちのフレンドリーさが微笑ましい。ある観光地の村では、女性たちに次々に「一緒に写真を撮らせて」とせがまれ、

また別の場所でドライブ中、前から来た車が急停車し、車内から出てきた女子たちに「フォト、フォト!」と、これまた記念撮影をせがまれ・・・と、イラン女子は、かなり積極的。

かとおもえば、「宗教なんて重要じゃないわ」と本音をこぼすイラン人などが出てきたり、、、

そう。イランは決して、日本で思われているような「原理主義」の国ではないのです。

本書のしめくくりには、こうあります。

「現在のところ、イランには厳格なイスラーム体制を恐れながら旅行しなければならないという雰囲気はなく、日本人にはとても親切だし(略)、物価もそこそこ安いし、見どころは多いし、ショッピングも楽しめる。(途中略)
 このように、一部の地域を除けば、イランはイメージ程旅行しにくいわけではないのだ。ひどくぼられたりすることもないし、治安もいい。」

イランへのハードルが一気に下がるこの本。「イランに行ってみたいな~」と思っている方には、ぜひおすすめです!

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