アッラーとは何か?<イスラム基礎知識>

イスラム教の神が「アッラー」だというのは、誰でもなんとなく知っていると思います。

アッラーとは、アラビア語で「神」を意味する言葉です。

神はイスラム教徒にとって、どんな存在なのでしょう?

アッラーについて、知っておくべき重要なポイントを説明します。

神は唯一

アッラーについて最も重要なことは、「神は唯一であること」です。

アッラーの他に神はありません。

ヒンズー教では、シバ神やビシュヌ神など色々な神を崇めているし、日本ではクリスマスを祝ったり正月にはお寺に行ったりします。

こういうのは、イスラムではありえません。

アッラー以外に神はいない。

多神教はイスラムにとって重大な罪です
コーランには多神教者を非難する言葉がしばしば出てきます。

神は偉大である(アッラー・アクバル)

次に重要なポイントは「神は全知全能」で「偉大だ」ということ。

アッラー・アクバル」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「アクバル」とはアラビア語で「偉大」という意味です。

偉大で全知全能の神は、人間がやることもすべてお見通しです。

 『我らは人間を創造した者。人の魂がどんなことを私語(ささやいて)いるか、すっかり知っておる。我ら(神)は人間各自の頸の血管よりも近くにいる』(「コーラン」50章15節)

いってみれば「お天道様が見ている」に近い感覚です。

イスラム教徒にとって、もっとも恐れるのは神です。悪いことをしないのは、神を畏れるから。警察を畏れるからではありません。ポリスより神の方が怖いのです。

礼拝や断食をしないイスラム教徒も少数ながらいますが、そんな彼らも神の存在だけは固く信じています。

神が全てを創り、決める

アッラーは全宇宙を創造した神です。

この世のすべての物事は、神によってつくられたとされています。

「アッラーは天と地のはじまりです。かれ(神)が万事を定めるとき、有れといえば即ち有るのです。」(2章117節)

「この世の全てのことは神が決める、それに信者は全面的に従う」がイスラムの大原則です。

そもそもイスラムとは「神に帰依する」「神に全てをゆだねる」という意味なのです。

(参照:イスラムはどんな宗教? <イスラム基礎知識>

未来も神が決める。だから未来のことを言う時は、必ず「インシャー・アッラー(神が望めば)」と付け加えることになっています。

『インシャー・アッラーという言葉を付け加えないで、明日それをすると言ってならない』(18章・23・24節)

イスラム教徒の友人は「人がいつまで生きるのかも、アッラーによって決められているのよ」といいます。

タクシーに乗って目的地を告げると、運転手から「インシャーアッラー」という言葉がかえってきます。

「神が望めば〜へ着くだろう」という意味ですが、なんとも頼りない。

しかし実際、突発的な事故が起きたり、車が故障したりして目的地に着けないかもしれない。

パキスタン北部で乗り合いタクシーに乗ったら、途中で下ろされた。連日の雨で川が氾濫し、道が壊されてしまったのだ。

だからといって、「人の努力なんてムダだから努力しなくてよい」というわけではありません。

「最善の努力はする、それでもどうにもならないこともある」だ。人間は弱く、その力には限界がある。人の意思だけではどうにもならないこともある。そういう意味だ。

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