イスラム女性が一人旅できないのは抑圧なのか?

イスラム圏では、女性が一人旅する習慣がほとんどありません。

だから「女性の自由が制限されている」と考える方もいるかもしれませんね。

もちろん女性の一人旅がすでに一般的となった日本から比べれば、自由度は低いかもしれません。

でも短絡的に「女性の自由が制限されている」と考えるのは、ちょっと違っています。

「個」より「家族」を優先

一人旅しないのは、女性だけでなく男性も同じです。

イスラム社会では個人より家族に「価値」が置かれているからです

旅行は一人より家族といっしょに行きたいと考える人がほとんどです。

日本や欧米では「個性」とか「個の尊重」に一定程度の価値が認められていますが、そもそもイスラムでは「個」はほとんど重要ではないのです

イランの夕食

イランの夕食風景。母親の家に近所に住む子供達夫婦が集まって夕食を囲みます。

休日は家族と過ごすのが普通。家族と一緒に親せきを訪ねたりというのが、休日の一般的な過ごし方です。

家族重視なので、イスラム圏の人は早く結婚して家族をつくりたがります。

そしてたくさんの子供を産み、その子がまた子を産み、たくさんの子ども・孫に囲まれて暮らす。

これが彼らにとって最も幸せなのです

だからこそ、今世界中でイスラム教徒の人口が増えているのです

だから、イスラムの女性は一人旅をしたいとはあまり思いません。

一人旅している外国人女性を見て、うらやましいとは決して思わない。「何が楽しいの?」と思っています。実際のところ。

「(夫を家において)一人で旅すると、楽しみが半分になる」とは、あるパキスタン女性の言葉です。

「おひとりさま」なんて言葉もない。一人でお茶したり旅行したり暮らしたりするほど寂しいことはない。

日本では「おひとりさま」という言葉で独身女性をもちあげ、「女一人でも肩身が狭くない」という価値観を受け付けた(洗脳した?)

これが晩婚化の一因になったとは、言えないでしょうか?

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