人生に無駄なことは一つもないと気づかせてくれる「何のために生まれてきたの?」(やなせたかし)

アンパンマンの作者である、やなせたかしさんが書いた「何のために生まれてきたの?」というインタビュー集があります。

子ども向けに書かれた平易な本ですが、人生のとても大切なことを教えてくれる本です。

それまで漫画家でありながらも漫画の仕事は少なく、宣伝部員、雑誌の記者、舞台美術、脚本家、構成作家、他の様々な仕事をこなしていました。

もっと漫画を描きたいと思いつつも、漫画の仕事はない。

自分の居場所を見いだせない日々が長くあり、焦る気持ちをおさえながら、それでもひたすら漫画を描き続けていたそうです。

「人生にムダなことは何一つない

40代後半にアンパンマンがヒット。それからは漫画家としての仕事がメインになったやなせさんですが、では、それまでやってきたことはムダだったのでしょうか?

決してそんなことはないと書いています。

テレビで「それいけ!アンパンマン」の放映が始まった。僕は以前、アニメーションの仕事、それからシナリオの仕事もやっていたから、シナリオがパッと見て読める。シナリオははじめての人にはちょっと読みにくい。ステージの仕事もやっていたため、アンパンマンのコンサートをやるときにもそれが役立つ。

やなせさんは、「もっと若い頃に世に出たかった」そうですが、若い頃に「こんなことをしていていいのか」と思っていたことが、後々役に立っている。人生にムダなことなんて一つもないんですね。

 

大事なのは「運・鈍・根」

この経験から、やなせさんは人生にとって大切なことを学んだと言います。

それは「運・鈍・根」の3つ。「運」とは運が良いこと、「鈍」とは、あまり器用に何でも簡単にできるより、いくらか「鈍」であること、「根」は、根気よくやること、だそうです。

本書には、「運」について、こんなふうに書かれています。

運は自分でつかまなくちゃいけない。このつかむということは、たとえば漫画を描いているとすれば、仕事が来なくても、絶えず描いていなくちゃいけないんです。そうしないと、運はめぐってきません。やめてしまえば、そこで終わり。続けていかなくちゃいけない。すると、何かしら運というのはやってくるんです。その時に、パッとつかむんです。ただ、つかむためには、自分がやり続けていないといけない

あるバレエの評論家が、やなせさんに言ったそうです。「私はこの頃仕事がっすっかりなくなって、いったいどうすればいいんでしょう」。

するとやなせさんは、こう答えました。「それはあなたにとって、とても良いんじゃないですか。今、時間がたくさんあるでしょう。この空いている時間を利用して、バレエについての研究をしなさい。それを一生懸命やればいいんですよ」。

それから2年後にその人に会ったところ、やなせさんは、言われました。

「言われた通り、やり残していたバレエの研究を始めたんです。すると、仕事がどんどんくるようになりました」

毎日少しずつでも何かやり続けていれば、いつか必ず形になります。

作家になりたいと思いながら会社員をしている人は、1日に原稿用紙一枚だけでいいから書いていけばいいと思います。それを毎日続ける。

一年後には、一冊の本になるくらいの分量になっています。

 

 

1 COMMENT

こんばんわ。
私も、やなせさんが亡くなる前の週に、本をよみ、
なくなる前日に、ブログに書いた記事があります。
先週、クローズアップ現代で、やなせ先生の哲学や
生き様がとりあげられていました。

好きなことはずっと続けていたい。
あきらめないで、ずっとずっと。
そういう生き方を私もしたいです。

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