2013-08-23

『肉食女子の肌は、なぜきれいなのか? 細胞から整える分子整合栄養医学のすすめ』

それは肉を食べているからです。と、この本「肉食女子の肌は、なぜきれいなのか?」を読んで思いました。

一時、私は玄米菜食を続けていたことがありました。体に良いと思い込んでいたからです。ある時読んだ健康本がもとになっていたと思います。

私がそう信じるに至る経験もありました。2008年頃、私は突然足がしびれ、ほとんど歩けなくなってしまいました。そこで検査のため緊急入院。

MRIの結果、脊髄に影が見つかったのです。それが何かはわからなかったものの(脊髄の細胞を調べるわけにはいかないため)、ステロイド剤の点滴を打って症状はおさまりました。

その時医師には「このMRIの影は一生消えない」と言われました。退院したその日から、私は健康に良いと思われることを、かたっぱしから実行しました。なんとしても、この病魔を追い払いたかったからです。

玄米菜食を真面目にやるようになったのは、その時から。ところが、です。2ヶ月後の検診でMRIの影はすっかり消えていたのです。それには医師も驚いていました。

この出来事は、私を玄米菜食信者にするのに十分でした。ところが、それ以来、長時間立っている時など、立ちくらみが起こるようになったのです。調べてみると、貧血でした。

特に良いのは豚肉

その後、体質改善を目指して鍼灸に通うようになり、その先生に言われました。「肉を食べなきゃだめよ。それも豚肉がいいの」。
イスラム教徒は豚を食べません。では栄養不足にならないのか?

彼らは他の肉を非常によく食べるのです。チキン、ビーフ、ラム・・・。エジプトなどアラブの国々で、食事といったら「肉」のことです。肉なしの食事など考えられません。

かつて菜食主義だった私は、現地の食堂に入ると、必ず肉なしのご飯とサラダ、野菜の煮込みなどをオーダーし、そのたびに店主から「肉たべないの?」と白い目で見られました。

どうしてして肉を食べなければいけないのでしょう?それはタンパク質が豊富だからです。

「タンパク質は内臓、皮膚、筋肉、骨、血液、免疫細胞、交代、酵素、神経伝達物質、ホルモンなどの材料になるだけでなく、栄養素を全身に運搬するトラックの役目もある。

また、細胞は毎日入れ替わっており、壊れた分だけ新たな細胞が作られなければ、健康な状態が保てません。

この細胞を作る主な材料がタンパク質ですから、細胞の再生のために、壊れた分と同じ量のタンパク質が毎日日打つようになると言うことです。(54ページ)

タンパク質は納豆や豆腐でとっているから大丈夫?否

タンパク質なら大豆や豆腐でとっているから大丈夫。そう思っていませんか?私もそうでした。

しかしこれが違うのです。肉などの動物性食品はタンパク質としての性質が、大豆などに比べて優れているのです。

人間の身体を構成するのに必要なアミノ酸は20種類。そのうち9種類は人間の体内では合成できないもので、これらを「必須アミノ酸」といいます。この9種類のアミノ酸のバランスのことを「プロテインスコア」といい、それらすべてを満たしていれば、プロテインスコアは100ということになります。

卵のスコアは100でバツグン、その次がサンマ96,鰯91、羊肉90、豚肉90、鶏肉87・・・と続き、大豆は56,豆腐51なのです。

確かに大豆などの食物性食品にもタンパク質は含まれていますが、プロテインスコアが悪く、特にメチオニンとリジンという必須アミノ酸の含有量が少ない。

メチオニンは、体内でタンパク質を合成する最初の段階で必要とされるアミノ酸(開始アミノ酸)、リジンは美容にとって欠かせないコラーゲンの材料となるアミノ酸です。

また、皮膚や髪の毛、爪などの材料として重要なアミノ酸に含硫アミノ酸というものがありますが、これも動物性タンパク質に多く含まれている。(55ページ)

肉を食べないと肌・身体の老化を早める。

なぜなら、人の細胞はタンパク質でできていて、それが不足することで、老化が進むからです。

人間の身体を構成している60兆個の細胞も、タンパク質、皮質、ミネラル、ビタミンなどの栄養で成り立っています。皮膚も細胞が集まってできているものですから、皮膚の細胞に必要な栄養素が不足すると、肌の状態は悪化します。肌の材料として最も多く必要とされているのもやはりタンパク質。タンパク質は皮膚、ひいては人間の細胞の材料の大半を占める重要な栄養素なのです(118ページ)。

そこで、冒頭のアラブ女性はなぜ産んでいるのか?

もちろん、結婚が早いということもありますが、以上見て来たように、細胞を作る上で非常に重要な働きをしている肉を豊富に食べることで、妊娠に必要な体作りがきちんとできている、ということでしょうか。

 

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コメント1件

  • 森谷 宜朋 より:

    拙著をご紹介くださりありがとうございます。日本は不妊大国と言われていますが、背景には栄養欠損があります。原因不明不妊症もほとんどがタン白質、鉄、亜鉛などの栄養の不足が原因であると考えています。「肉を食べれば不妊が治る」という原稿も書き上げています。多くの女性に栄養、食事の大切さについて知っていただきたいです。今後とも宜しくお願い申し上げます。

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